ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Black Session : Paris, 10 May 2011 / Wire

2016年07月01日 | パンク・ニューウェーヴ

The Black Session : Paris, 10 May 2011 / Wire (2012)

ワイヤー(Wire)が2011年に行った招待客の前でのライブ演奏。フランスのラジオの企画だそうだ。他のアーティストでも「The Black Session」というワードがヒットするので、この「The Black Session」というのがラジオの企画の名前なんだろう。ブルース・ギルバート(Bruce Gilbert)が抜け、この頃から新しく参加したマシュー・シムズ(Matthew Simms)という若者がギターを担当している。このマシュー、おっさん3人の中で1人だけストレートなロン毛なので風貌に違和感がありあり。ワイヤーとロン毛は一番遠い関係だっただけに古いファンとしてはちょっと複雑な心境だナー(とは言ってもライヴ演奏を見たことは無いが…)。

らしさいっぱいの暗い旋律から始まり、2曲目になるともう往年を思わせるスピードに上がるので年齢を感じさせず、音だけ聴いていると昔とあまり変わらないクオリティで演奏が続く。新旧織り交ぜた選曲ではあるが、タイミングとしては当時の新作アルバム「Red Barked Tree」発売後なので13曲中7曲が同アルバムから演奏されている。全然上手いヴォーカリストではないのに、コリン・ニューマン(Colin Newman)の声はずっと頭の中に引っ掛かる不思議な魅力。どう転んだって”売れる”音楽ではないが、1977年の昔から一貫して徹底的にクールで、冷たく燃えるその音楽性は相変わらずかっこいい。このアルバムは4年も前の物だが、バンドが2016年の今も存続しているのが奇跡だ。

amazonにて購入(¥1,341)

  • CD (2012/2/20)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Pink Flag

 

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