ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

丸徳 (2) @岐阜県美濃加茂市 (※閉店)

2016年07月23日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃加茂市の麺類食堂「丸徳」。JR美濃太田駅の南に位置していて、昔は賑やかだったろう通りにある。以前はこちらのカツ丼をいただいた。こちらのカツ丼は「玉子とじのせ」タイプ。出汁と合わせたフワフワの玉子とじが、揚げたカツの上にかかっている。旧中山道沿いに残るカツ丼の亜種(あんかけカツ丼、てりカツ丼、玉子とじのせカツ丼、etc…)のひとつとして楽しんだ。その丸徳が近々閉店するという噂を聞いた。地元にしっかりと密着していた店だったので予想外だったが、気になって訪問してみる。いつもはのんびりとした店には何台もの車が停まっており、ちょっと雰囲気が違う。暖簾をくぐって店に入ると、テーブル席もほぼ埋まっているし、小上がりの席もいっぱいで、まだ次から次へと客が入って来る。それでも厨房を見ると若いのが手伝っているし、店にも特に何も書いてないので噂だけかなと思っていた。

テーブル席に腰かけ、蒸し暑かったので冷たい麺をいただこうと「コロきしめん」を注文すると女将さんに「時間かかるけど…」と言われる。出前の注文のせいなのか(忙しいので取りに来て欲しいと言っていた)、圧倒的に注文が多いカツ丼のせいなのかは分からないが、注文はそのまま通した。近くの席に座った常連の会話をそれとはなしに聞いていると、やはり閉店の噂は本当らしく、名残りを惜しんでお客さんが押し寄せて来ているようだ。効きすぎるくらいの冷房の中、のんびりテレビを眺めながら待つが、店は大忙し。前は全然気が付かなかったが、壁には山本リンダのシングル盤や、和田アキ子のLPが飾ってある。

しばらくして「コロきしめん」が登場。「コロ」とはこの地方で冷たいつゆの冷たい麺を指すが、つゆの量は店によって様々。こちらのコロは丼ぶりにたっぷりと濃い色をしたつゆが注がれていて”冷やしうどん”といった感じ。麺の量も多めで、ワカメが沢山泳いでいた。薬味は刻みネギと天かすと大根おろし。しっかりと冷やされた麺はコシが強めでやや厚みもある。ツルツルっといただいた。本当の事を言うと麺類に入るワカメはあまり好きではないが、ペラペラではなく張りのあるものだったのが救い。飲み干しはしなかったが、たっぷりのつゆもいただいて、ごちそうさま。最近食べ過ぎだったので、これだけにしておいたけれど…、あぁ、でももう一回カツ丼食べておけば良かったかな…。(勘定は¥570)

※6月の末を以って閉店されました

以前の記事はこちら

丸徳うどん店

 岐阜県美濃加茂市太田町4272

 

( 美濃加茂 美濃太田 美濃太田駅 みのおおた 丸徳うどん 丸徳うどん店 カツ丼 玉子とじカツ丼 餡かけカツ丼 てりカツ丼 デミカツ丼 閉店 廃業 )

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