岐阜県各務原市の市街地を離れ、岐阜カンツリー倶楽部(ゴルフ場)の近くにある蕎麦の店「そば茶寮文福笠井」。名古屋市内のとある蕎麦屋の主人から教えてもらっていて、いつ行こうかと思っていたがなかなか機会が無く、やっと訪問することが出来た。店は田舎道の奥にあるのだが、店の前まで来るとその大きな構えに驚く。立派な古民家を再生して使用しているようで、佇まいは古いがしっかり手が入っている。門をくぐり中へ。玄関先で靴を脱ぎ、広間に案内される。板間にはテーブルが並べてあり、ほぼ満員の盛況。小さい子供を連れた家族連れや、女性のグループなんかも居て、お喋りでかなり賑やか。品書きではセット物がメインのようだったが、ちょっと手繰りたいだけだったので「田舎蕎麦」を注文して待つ。
品書きや、後から見たHPなんかを見てもかなりしっかり作り込んでいて、入口にはお土産や洋菓子まで置いてあり、まるでどこかの会社がプロデュースしているよう(実際はどうだか知らず)。ちょっと賑やか過ぎて落ち着かない店内を見回していると、思ったよりも早く蕎麦が運ばれた。四角いザルにのせられた蕎麦は山形の蕎麦を使用しているとの事。上には刻み海苔がのっていて、山葵の他に葱、おろし大根、粗挽きの唐辛子(!)、漬物が付く。細切りで切りも長い蕎麦はしっかりと整った感じ。つゆは辛汁で濃いめ。徳利に入った量も多く、なかなかいい(あまりに量が少ない店ではなんだかへこむよね)。ただ山葵のすぐとなりに結構な量の唐辛子があるので箸に付かないようにするのが面倒臭い。そもそもこの唐辛子はどう使うものなのか…。おろしと混ぜてつゆに入れちゃうのかな?(やらなかったけど)。そうしたら蕎麦湯は…。海苔もなんだか邪魔だなァ、と心が千々に乱れ(笑)、肝心の蕎麦の印象が薄れてしまう。建物も素晴らしく、綺麗な庭もあり、足りないものは無いどころか、あれもこれもとフル装備なのに、蕎麦を含めてなんだか落ち着かない。客とは勝手なものです。しっかり蕎麦湯をいただいて店を後に。(勘定は¥1,188)
↓ 各務原市苧ヶ瀬(おがせ)にある国の重要有形民俗文化財の農村舞台「村国座」(明治10年頃・1877・建造)を有する「村国神社」。参道に並ぶ石灯籠が壮観。
↓ こちらが芝居小屋の「村国座」。残念ながら中は見られなかったが、こんな田舎に舞台が残っているなんてすごいなァ。毎年子供を中心とした地歌舞伎が行われるんだとか。
↓ かなり立派な神社で、境内の裏手の階段を登ると木々に囲まれた荘厳な雰囲気のこんな社もある。
↓ 蘇原古市場の交差点に建つ衣料雑貨商店「小川屋」(建築詳細不明)。残念ながら外から見ても建物の詳細は分からないが、先達によると古い建物のよう。銀行だったという話も…。
岐阜県各務原市蘇原飛鳥町3-47
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