ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

入船 @岐阜県関市(2)

2015年11月25日 | 岐阜県(中濃・老舗)

前回初めて店に入った途端に、店内のその風情ある佇まいが気に入ってしまった岐阜県関市の大衆食堂「入船」。前回はカツ丼だったが、今回は先達がブログに書いていらして気になっていた「中華そば」を目当てに訪れた。この日は先客がおらず、店に入ってすぐの大テーブルに腰を下ろす。中華そばの他に「五目中華そば」と「焼豚めん」があり、どちらも100円上がるだけだったので「焼豚めん」を注文した。飴色になるまで時を経たガラス棚や、座敷への上がり框に置かれた小さいテーブルを愛でながら、忙しく立ち働くお母さんの様子を見眺める。大テーブルのある土間には調理場とは別の囲われたスペースがある。そちらにも小窓が付いていて、帳場のようにも見えるが、現在は岡持ちが仕舞われている。現役時はいったい何に使われていたんだろう。今度訊いてみようか。しっかり事前に丼ぶりを温めて、その場で刻んだ葱や焼豚などを散らす丁寧な仕事ぶりを経て、中華そばが運ばれてきた。

濃い和出汁が香るスープは、かえしも濃いめでしっかり色付いている。葱、蒲鉾、メンマがのり、胡椒は最初から振られていた。細ストレートの麺は”やわ”に茹でられていてスープとの相性もいい。店の壁に掛けてある鏡に製麺所の名前が入っていたので麺はそこから仕入れているのかな。焼豚は脂身のついた部位で、ほんのりピンク色。厚みがあり、しっかり肉の食感と香りが残っていて、旨い。焼豚の脂がだんだんスープの熱さで溶けなじんできて更に旨くなる。これで100円増しなら是非こちらをお勧め。大衆食堂でありがちな化学っぽさも無く、スープをグビグビと飲み干した。(勘定は¥600)

別の日にはうどんを食べてみようと「カレーなんば」を注文。この日は地元のサラリーマンらしき人達が先客。自分は念願の上がり框に置かれた小さいテーブルの席へ。座布団に腰かけ、足は土間に投げ出す。いいねぇ、この小さなテーブル。「カレーなんば」はとろみが強い餡。辛味はしっかりあり、葱、鶏肉が入っている。うどんは中細の麺でヤワヤワの茹で加減。自分はとろみの強い餡のうどんが好みではないので、このうどんは口に合わなかったが、カレー丼だったら食べてみたいかな。(勘定は¥530)

前回の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10

 

入船 (いりふね)

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 関市 せき せきし いりふね 大衆食堂 麺類食堂 中華そば チャーシュー麺 カレーなんば カレー南蛮 かつ丼 かつどん )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする