ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

華丸吉日 @名古屋市中区・錦 (※移転)

2015年11月14日 | 名古屋(中区)

名古屋市の繁華街・錦三丁目(通称・きんさん)に店を構える和食の店「華丸吉日」。とても人気があり、時間帯によっては予約が一杯の事も多いようだ。この日も予約の電話を入れたら、〇時からならと時間指定で、遅れる場合は早めの電話を、と念を押された。ビルの地下にある店に入ってみて納得、カウンターは8席ほど、テーブルも小さいものが3つと小さな店で、厨房もバーと言っていいくらい狭く、棚には皿がぎっしりと詰まっている。本当は一品づつ注文したかったんだけれど、予約の際に午後9時前はみなコースで、とのことなので、仕方なく真ん中の価格のコースを選択しておいた。

カウンターに座って日本酒を注文。銘柄は店の名前を冠した「華丸吉日」。岐阜のお酒だそうだ。まずは綺麗にいくつかの品が盛られた先付。厨房が狭いだけに予め皿に盛り、用意されてあったようだ。なるほどこの厨房で客が多い時間帯はコースでないと対応出来ないだろう。ほんの一口サイズだが、どの品も手がこんでいて日本酒にぴったり。これだけで1合は軽い。ここで酒呑みにとって嬉しい”お凌ぎ”の一品が出された。少し米がお腹に入るだけで、空きっ腹へアルコールを入れること無く、落ち着いて呑むことが出来る。ちゃんと和食の定石通り。お椀が出てくる頃には次のお酒(長野)をお願いする。椀の味付けは淡く、松茸の香りがいい。その後に出た向付(造り)もそれぞれの種にひと仕事加えたり、趣向を凝らしてあり、目でも楽しんだ。次の酒は岩手。焼き物(八寸)が出る頃には燗酒を頼んだ。錫のちろりで出されてぬる燗で頼んだ燗の具合もいい。

自分の相手をしてくれたのは若い店員で(たぶん)主人ではなかったが、しっかり日本酒に詳しく、純米信仰(自分も以前はそうだった)が強い中、アル添の酒にも本当に旨いものがあると意見が合った。もうどれだけ呑んだか分からないが、スモークされた鯖の押し鮨が出て、了。厨房の狭さを感じさせない品の数と内容に満足。人気があるのも納得。仕込みは大変だろうなァ(他に場所があるのかな)。遅い時間になると常連や通っている女性1人客なんかも増え、もっとリラックスした空間になるようだ。次は遅めの時間に来てあれこれ頼んでみたいなァ。(勘定は¥9,000程)

くずし割烹 華丸吉日

愛知県名古屋市中区錦3-10-28 第一錦エステードビルB1

※令和3年5月に「中区栄5-1-21 MLアシスト栄ビル1F」に移転されました

 

( 錦 にしき 丸の内 まるのうち 栄 さかえ はなまるきちじつ 小皿料理と鮮魚 日本酒 移転 )

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