The Wonder / Tom Verlaine (1990)
テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)の6枚目のソロ・アルバム。商業ベースに乗っていない彼のような音楽の場合、仕方がないことだとは思うが、アルバム毎にレーベルを転々としていて、これはFontanaからの発売。当時はテレヴィジョンの再結成(1992)少し前の時期。どんな活動をしていたかはさすがに思い出せないが、たしかこのアルバム、本国アメリカでは発売されなかったんじゃなかったかな。CDでも随分長い間手に入り難い状況が続いていたはず。バンドのパーソネルを見ると、ソロ活動を初期から支えてきたジミー・リップ(G:Jimmy Ripp)、フレッド・スミス(B:Fred Smith)という現在も一緒に活動を続けるメンバーの他にベテランのアンディー・ニューマーク(Andy Newmark)がドラムスを担当していたのは意外だった。
冷たく燃えるトム・ヴァーレイン独特のトーンで始まるアルバム。自分が聴きだしたのはもちろんテレヴィジョンからだったが、この後の再結成後のテレヴィジョンとこのアルバムを比較しても、前半はその違いをあまり感じないほどしっくりときている(当人はインタヴューでソロとテレヴィジョンで出てくる音は全然違うと言っているが…)。もちろんソロでも6作までの間には音楽性の振幅があったんだけれど、アナログ盤で摘み喰いしかしていないのでその辺は把握していない。確かに違うのはドラムスのタッチか。後半のポップな曲になるとさすがにソロ色が強くなる。でもコレ売れるか?…売れないわなァ…(笑)。(注・とうの昔に結果は出ております)
オークションにて購入(¥336)
- CD (1996/3/15)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Fontana
( トム・ヴァーライン テレビジョン ヴェルレーヌ NYパンク ニューヨーク・パンク )