9月もあっという間に、終わってしまいましたね。
でも振り返ってみると、今月はある意味、大学生活の中で一番濃密な日々を過ごすことができたなぁ、とも思うのですよ。個人的には。
だってね、月の半分くらいは、家の布団で寝ていないからね…。
つまり、それは旅が多い月だったということの暗示でございますよ。シアワセだったなぁ、と思うております。
そんな楽しかった日々をね、日記に書こうとするのだけれども…。
なんせ時間が足りないのよ。時間の使い方の効率が悪い私ですから。
というわけで、昨日までの森林地域学演習のことや、海外の旅のことについての日記は、先延ばしということになるのですよね。
またご意見番かみっきぃ~氏より苦情が来そうです。
今日、構内をぶらぶらしておりましたところ、一匹だけ、蝉がジージーと鳴いておりましたね。
その蝉にとって、心境とは如何なものなのでございましょうか。
仲間はもうすでに、いなくなってしまったのですよ。孵化したのが遅かったばっかりに。
寂しさというか、一抹の不安も、蝉の中にはあるのでしょうか。
ジージーとけたたましく鳴くも、周りからの反響はないのですよ。誰も鳴いていないのですよ。そうなるともう、大声で鳴く必要もないのですよ。
ですからその蝉は心なしか、声も小さかったです。
ライバルがいない中での独奏会です。鳴くエネルギーは抑えられてよいのでしょうが、肝心のメスもいないと、どうにもならないのです。
もしくはその蝉は、もう鳴いても意味が無いと悟り、もはや声の大きさも控えめになってしまったのでしょうか。
つい先ごろまで、あれだけ盛大に、蝉の鳴き声があちらこちらよりけたたましく響いてきたのが嘘の様に、昼はしんと静まり返っております。
そんな中で一匹だけ、ジージーと鳴いている声を聞きますと、季節の移り変わりという逃れられない時間の変遷に、微弱ながらも抵抗しようとしているかのようです。
それはまるで、「夏男」のようですね。夏が大好きな男が、秋へそして冬へと季節が巡るに連れて、その活力や行動力が鈍り、夏を求めて南の国へ逃れようとするかのようでございます。
それはオマエだろ!という突っ込みは無しでございますよ。自分も書きながら、あ、俺のコトじゃんと思えてきましたからね。