マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ヤング≒アダルト

2012-08-31 18:29:23 | 映画ーDVD

ーヤング≒アダルトーYOUNG ADULT

ジェイソン・ライトマン監督 シャーリーズ・セロン(メイビス・ゲイリー)パットン・オズワルト(マット・フリーハウフ)パトリック・ウィルソン(バディ・スレイド)エリザベス・リーサー(ベス・スレイド)JK・シモンズ()コレット・ウォルフ(サンドラ・フリーハウフ)ジル・アイケンベリー(メイビスの母)リチャード・ベキンス(メイビスの父)

 

【解説】

仕事も恋愛もうまくいかない30代の女性が、妻子のいる元恋人と復縁しようと大騒動を繰り広げる人間ドラマ。『JUNO/ジュノ』の監督・脚本コンビ、ジェイソン・ライトマンとディアブロ・コディが再びタッグを組み、「真の幸せとは何か」というテーマを辛らつな笑いと共に描き出す。大人に成り切れずイタい言動を繰り広げるヒロインを、オスカー女優シャーリーズ・セロンが熱演。共演には『インシディアス』のパトリック・ウィルソン、『スパイダーマン』シリーズのJK・シモンズら実力派が名を連ねる。

 

【あらすじ】

37歳でバツイチ、恋人もいない、執筆中のヤングアダルトシリーズは終了間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)は、うかない日々を過ごしていた。そんな中、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。バディとヨリを戻し青春時代の輝きを取り戻そうと考えた彼女は、故郷の町へ舞い戻るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジェイソン・ライトマン監督は、インディペンデント・スピリット賞で脚本賞を受賞した初の長編監督作「サンキュー・スモーキング」によって一躍注目され、次作「JUNO/ジュノ」はアカデミー賞をはじめとした各映画賞で賞賛を受けるなどその年の賞レースにおいて話題になりました。

ジョージ・クルーニーを主演に迎えた09年の「マイレージ、マイライフ」も高評価を受け、脂ののった監督さんです。

 

この作品は、バツイチで大人になり切れない37歳の自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)のさえないお話。

 

田舎出身で、都会で自堕落に暮すメイビス。

ヤングアダルトと呼ばれる若い女性向けの小説を書いているが、シリーズが最終章に入り、次の仕事の依頼はなかった。

 

そこに、故郷の元カレ、バディ(パトリック・ウィルソン)の妻ベス(エリザベス・リーサー)から、「赤ちゃんができたので、誕生パティに来てください」という招待メールが届いた。

「これって、彼が私に会いたがっているのかも…、きっとそうだわ!!」と、愛犬を連れて故郷の町に戻った。

 

メイビスは、ハイスクール時代はプロムの女王。

元カレのバディはプロムのキング。

「二人は結ばれるべきだったのよ!!」とメイビスは考えた。

 

懐かしさなんて全く感じない故郷で、バディ奪還大作戦のメイビス。

一人喜劇で、観衆は「痛い女」と半ば嫌悪感なんだけど、でも、シャーリーズの名演技に目を離せない。

 

両親からも呆れられるし、ベスからは「一人でかわいそうだから呼んであげたのよ」と言われ、切れまくるメイビス。

 

マットという、これまたハイスクール時代の傷を引きずる同級生と出会って、マットとメイビスのちょっと歪んだラブストーリーに発展して行きます。

 

昔の栄光を忘れられず、現実と向き合えないメイビス。

マットとの恋愛で何が変わったか?

結局、何も変わらず、都会に戻って行くメイビス。

まあ、そうでしょうね。

彼女は変わらないでしよう。

 

ヤングアダルト小説の主人公に自分を投影して、これからも生きていくのでしょうね。

こんな人、たくさんいそうですよね。

私にもこういう、成長しきれない面があると思う。

 

メイビスは、そうそう、アシュレイに憧れるスカーレット・オハラのようでした。

シャーリーズはきれいだしね。

 

ジェイソン・ライトマン監督のまなざしは、こういう人間にも優しいです。

この映画、好きかも…。