マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

リミットレス

2012-07-06 10:27:24 | 映画ーDVD

ーリミットレスーLIMITLESS

2011年 アメリカ

ニール・バーガー監督 ブラッドリー・クーパー(エディ・モーラ)ロバート・デ・ニーロ(カール・ヴァン・ルーン)アビー・コーニッシュ(リンディ)アンドリュー・ハワード(ゲナディ)アンナ・フリエル(メリッサ)

 

【解説】

斬新な設定でベストセラーとなった「ブレイン・ドラッグ」を原作に、脳を100パーセント活性化させる驚異の新薬を手に入れた男の運命をスリリングに描くサスペンス。監督は、『幻影師アイゼンハイム』のニール・バーガー。思わぬ大成功を収めるも薬の副作用に苦しみ、謎の陰謀に巻き込まれていく主人公を、『ハングオーバー!』シリーズのブラッドリー・クーパーが熱演。共演には2度のオスカーに輝くロバート・デ・ニーロ、『キャンディ』のアビー・コーニッシュらがそろう。

 

【あらすじ】

スランプに陥り恋人も去ってしまった作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)は、元妻の弟から脳が100パーセント活性化するという新薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用するや一晩で傑作小説を書き上げた彼は、さらにビジネス界にも進出して株取引や投資で大成功を収める。瞬く間に財界の頂点へと駆け上がっていくエディだったが、やがて薬の副作用に苦しめられ……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ブラッドリー・クーパーが、うだつの上がらない時代から、ブレイン・ドラッグを手に入れてのし上がって行く様子を演じ分けているところが見所。

 

怠慢な生活を続けて、恋人にも見放された作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)は、麻薬の売人をしている元妻の弟からある錠剤を1粒渡される。

軽い気持ちで飲んでみたら、脳が活性化し、いままで見聞きしたものが自分の情報となって構築され、あっという間に小説が1本書けてしまった。

 

その錠剤を求めて元弟の部屋から大量の錠剤を持ち出すが、この薬を狙っているものは彼だけではなかった。

しかも、飲み続けることは、大きなリスクも背負うこととなった。

 

彼の明晰な頭脳に投資しようとする男がロバート・デ・ニーロ。

 

前半はスピード感もあって面白かったけど、ラストが煮え切りませんでした。

結論、もう少し力強いものが欲しかったなあ。

 

それでも面白いと思いました。

ブラッドリー・クーパーを好きなら、ぜひ見て欲しいです。

 


幻の光

2012-07-06 10:25:03 | 映画ーDVD

ー幻の光ー

1995年 日本

監督=是枝裕和 原作=宮本輝 キャスト=江角マキコ 内藤剛志 浅野忠信 木内みどり 柄本明 赤井英和 市田ひろみ 吉野紗香 寺田農 大杉漣

【解説】

これが監督デビューとなる是枝裕和が、宮本輝の同名小説を映画化した、ひとりの女性の生と死”“喪失と再生を描いたドラマ。主演はモデル出身で、新人の江角マキコ。ゆみ子は12歳の時、祖母が失踪したことで、祖母を引き止められなかったことを悔いていた。やがて、25歳になり夫・郁夫と息子とともに幸せな日々を送っていたが、ある日突然、今度は夫が自殺してしまう。そして、奥能登の小さな村に住む民雄と再婚した今も、過去の悔いを残していた……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

宮本輝さんの小説が読みたいと思っていたけど、このごろなかなか本に手が伸びないので、DVDで鑑賞しました。

「誰も知らない」の是枝監督のデビュー作。

江角マキコのデビュー作でもあるのですね。

江角マキコ、遠目でもシルエットでも本当に絵になるきれいな姿でした。

 

内藤剛志、浅野忠信もかっこよかったです。

 

幼いときに、痴ほうの祖母の家出を止められず、死なせてしまったという思いを持った女性ゆみ子。

幼なじみの郁夫(浅野忠信)と結婚して、赤ちゃんも授かり、貧しくても幸せな毎日を送っていた。

ある日、雨が降りそうなので傘を取りに帰ってきた郁夫が、その夜帰らず、警察から、身元不明の鉄道自殺をした人が郁夫ではないかと連絡があった。

身元の確認に行くと、自転車の鍵が遺されていた。

自殺の理由など思い当たらないゆみ子は、育児もできなくなるほど途方に暮れた。

 

数年後、アパートの大家さん(市田ひろみ)の紹介で、奥能登の民雄との縁談がまとまった。

民雄も妻を亡くし、幼い娘と父親と暮らしていた。

自然は厳しかったが、人々は温かくゆみ子を受け入れ、ゆみ子も新しい生活になじんでいった。

 

弟の結婚式で大阪に戻ったゆみ子は、郁夫の自殺のことを考え始め、奥能登に戻ってもふさぎがちの毎日を送っていた。

 

あるときゆみ子は、葬式の列に遭遇してふらふらと付いていった。

その姿を民雄がみつけ、ゆみ子は、郁夫の自殺した謎が解けず、苦しんでいることを告白した。

民雄は「人は幻の光を見て、その中に入っていきたい衝動に駆られる時があるという、郁夫さんもその光を見たのではないか」とゆみ子をなぐさめる。

 

このときのシーンが、すばらしかったです。

夕日を背に、荒れ狂う日本海の海岸で、死者を焼く炎のそばで語りあう二人。

ずっと遠目のシルエットで二人を捉え、言葉だけが聞こえてきました。

 

そして、新たな気持ちで、奥能登で生きていく決心をしたゆみ子の白いブラウス姿が神々しかったです。

 

ほとんどセリフがないのに、心情はよく伝わりました。

丁寧に撮られた映画だと思いました。