マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

チェブラーシカ

2011-09-05 10:15:51 | 映画ーDVD

ーチェブラーシカー

2010年 日本

監督=中村誠 原作=エドゥアルド・ウスペンスキー 声の出演大橋のぞみ(チェブラーシカ)北乃きい(マーシャ)土田大(ゲーナ)チョー(シャパクリャク)藤村俊二(奇術師)

 

【解説】

ロシアで最も愛された人形アニメーション『チェブラーシカ』が、オリジナルスタッフの協力を得て日本を中心に制作され、27年ぶりによみがえった最新作。今回も大きな耳を持つ不思議な生き物チェブラーシカと、ワニのゲーナたちの心温まる交流を中心に物語が展開する。原作は、ロシアの児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキーによる「ワニのゲーナ」。『ミトン』などの巨匠ロマン・カチャーノフ監督によるオリジナル版から、新しく誕生したストーリーに注目。

 

【あらすじ】

誰も出会ったことのない大きな耳の小さな生き物は、はるか遠く南の国からオレンジの木箱に入れられてロシアまでやって来る。その生き物は起こしてもすぐに倒れてしまうことから、発見者の青果店の主にチェブラーシカ(バッタリ倒れ屋さん)と命名される。やがてチェブラーシカは動物園で暮らす孤独なワニのゲーナと友達になり……(シネマトゥデイ)

 

【解説】

これは、ロシアで生まれたキャラクターを主人公に、日本で作られたパペットアニメーションなのですね。

最初に、原語で見ようと思ったら、なかったのでそこで気がつきました。

 

内容もストーリーもびっくりするものは何もないのですが、そんなことばどうでもいいくらい、チェブラーシカが可愛くて、このアニメーションの世界に入って行けました。

まったり癒されたい人にオススメです。

 

小さいときに、人形遊びしたその感覚が戻ってきました。

 

メイキングを見ると、思ったより大きなお人形ですね。

長い歳月をかけて作られたアニメ。

なんか、手作り感が溢れていて、何度も見たくなるような作品でした。

 

大橋のぞみちゃんのチェブラーシカの声、ぴったりでした。

 

絶賛です。

 

 


東京島

2011-09-05 10:09:11 | 映画ーDVD

 

ー東京島ー

2010年 日本

監督=篠崎誠 原作=桐野夏生 キャスト=木村多江(清子)窪塚洋介(ワタナベ)福士誠治(GM・森軍司(ユタカ))柄本佑(オラガ)木村了(犬吉)染谷将太(マンタ)山口龍人(カスカベ)南好洋(シンちゃん)結城貴史(ダクタリ)清水優(アタマ)阿部亮平(ジェイソン)テイ龍進(ヤン)趙民和(ムン)石田佳央(チェン)吉田友一(ミユキ)塩見大貴(フレディ)中村無何有(ウッス)松川貴弘(サカイ)保科光志(シマダ)藤川俊生(ヒキメ)サヘル・ローズ(キム)古藤ロレナ(パム)鶴見辰吾(隆)

 

【解説】

直木賞作家・桐野夏生の同名ベストセラー小説を原作に、無人島に漂着した23人の男と唯一の女性である40代の主婦が織り成すサバイバル生活を描いた人間ドラマ。無人島での奇妙な共同生活を、『おかえり』の篠崎誠監督が活写する。直感と行動力を頼りに困難に立ち向かっていくヒロインを、『ぐるりのこと。』の木村多江が熱演。共演には窪塚洋介、福士誠治、柄本佑ら個性豊かな若手実力派がそろう。

 

【あらすじ】

清子(木村多江)と夫(鶴見辰吾)が漂着した無人島に、23人の若い男たちが次々に流れ着くが、女性は清子のみ。いつまで待っても助けの船は来ず、いつしか島を東京島と呼ぶようになる中、彼女はただ一人の女性として特別扱いを受けてしたたかに生き抜く。月日は流れ、島に安住しようとする男たちにいら立つ清子は、脱出のための行動を開始する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

1945年から50年にかけて、実際に起こった「アナタハンの女王事件」がベースになっているそうです。

この事件を、知りませんでした。

 

「アナタハンの女王事件」とは、サイパン島から少し離れたところに位置するアナタハン島という無人島に、男32人と女性一人が住み着き、しばらくは共同生活をしていたが、女性を巡り争い、墜落した飛行機から銃を見つけてからは、女性を巡って男性たちの間で公然と殺し合いが行われることになった。

1950年にアメリカの船に救出されたときは、生き残った男性は19人だった。(ウィキペデアから要約)

 

この「東京島」は設定が現代になっていました。

 

クルーザーで夫(鶴見辰吾)と世界一周旅行に出た清子(木村多江)は、漂着した南の島で蛇や果物を食べながら、小さな家を建てて暮らしていた。

その後、与那国島から脱出して来たフリーターたち16人もいたが、かれらも2、3カ所に別れて暮らしていた。

 

彼らはこの島を「東京島」と名付けた。

 

☆ネタバレ

あるとき、清子の夫が崖から転落して亡くなり、清子は、フリーターの中でも粗暴なカスカベ(山口龍人)を新しい夫として、自分の家で暮らしていた。

 

ワタナベ(窪塚洋介)が住むトーカイムラの近くで中国人6人を発見。

カスカベは腹を立てて中国人のところへ行ったきり、帰って来なかった。

 

カスカベは崖から転落して死んでいた。

 

日本人たちは話し合い、くじ引きで清子の夫を決めることにして、GM(福士誠治)と呼ばれる記憶喪失の男が選ばれた。

GMは清子から豊という名前をもらい、しばし平和に暮らしていたが、清子はワタナベに「中国人が呼んでいる」と呼び出され、中国人が作った船に乗って島を脱出することにした。

 

しかし、何日も漂流してたどり着いたのは結局東京島だった。

 

日本人グループでは、GMが記憶を取り戻し、みんなの中心となっていろんな役割分担をして平和に暮らしていた。

清子は裏切り者として戻り、前のように必要とされなかった。

 

そんなときに、清子の妊娠が発覚。

また、清子はGMの子供の母として君臨する。

 

そして、ワタナベが島からの脱出に成功した後、GMを罠にかけて権威を失墜させる。

 

より安全な子供を産む場所を求めてふたたび中国人に近づくと、そこにはフィリピンから漂着した美しいダンサーズ「チキチータ」のメンバーたちがいて、彼女たちの乗ってきたボートを中国人たちが修理していた。

 

清子はダンサーたちに手伝ってもらって双子を出産。

女の子をチキ、男の子をチータと名付けた。

 

いよいよ東京島を脱出というときに、暴徒と化した日本人が乱入、大混乱の中で清子とイラン人の年増ダンサー・キムが赤ちゃんをかばって逃げたが、チータを日本人に奪われた。

GMが、「逃げろ!この子は僕が育てる!!」と、叫んだので、清子とキムとチキはボートに飛び乗って「東京島」を脱出した。

 

10年後、GMは島の王様として君臨し、彼が育てた王子のチータの10歳のお誕生日を祝っていた。

フィリピン人の女性も住み着き、みんなで小さな王国を形成していたのだ。

 

さて、東京では、清子とキムがチキの誕生日をお祝いしていたー。

 

東京島を脱出した清子が、チータを探しに行かないところがとても不思議でした。

また、生まれたばかりの赤ん坊が、母乳もなしにどうやって大きくなったのかも不思議でした。

 

つまり、「東京島」というのは、現実の島ではなく、次元の違うところにある島なのかもしれませんね。

ということは、この作品はファンタジーなのでしょう。

 

だから、島での生活もとってもまったりしていて、悲壮感がありませんでした。

 

これが、効果としてよかったのかどうかー?

 

木村多江さんがとっても魅力的なので、シュールな感じは半減したような気がします。

究極の選択を描きたかったのでしょうけど、木村多江さんなら、無人島に女が一人でなくても、素敵だから、もてもてで当たり前だものね。

 

男の人たちの人間描写も足りなかったんじゃないかなあ。

もう少し、清子の夫たちの個性を知りたかったなあ。

 

 


ラスト・ソング

2011-09-05 10:06:44 | 映画ーTV

ーラストソングーTHE LAST SONG

2010年 アメリカ

ジュリー・アン・ロビンソン監督 ニコラス・スパークス原作  マイリー・サイラス(ロニー・ミラー)リアム・ヘムズワース(ウィル)ボビー・コールマン(ジョナ・ミラー)ケリー・プレストン(キム)グレッグ・キニア(スティーブ・ミラー)

 

【解説】

『きみに読む物語』などの原作者としても知られるベストセラー作家ニコラス・スパークスの書き下ろし小説を映画化。人気テレビシリーズ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」で大ブレイクし、今やアメリカを代表するトップアイドルの一人となったマイリー・サイラスが多感な10代の少女にふんし、ひと夏の青春ストーリーを織り成す。映画女優としてのスタートを本格的に切ったマイリーの熱演はもちろん、彼女が歌う主題歌も作品の感動を深めている。

 

【あらすじ】

母と離婚した父(グレッグ・キニア)と夏休みを過ごすため、弟と共に小さな海辺の町にやって来たロニー(マイリー・サイラス)。しかし、父との久々の再会にぎこちなさを感じ、父のコテージに居づらくなってしまったロニーは、海岸で知り合った青年ウィル(リアム・ヘムズワース)と次第に親しくなる。

 

【感想】

マイリー・サイラスを知りませんでした。

アイドルスターなんですね。

 

お話は、父と娘の物語。

なかなかよかったです。

 

両親の離婚で傷ついたロニー(マイリー・サイラス)。

幼い頃からピアノに才能を発揮し、将来を期待されてジュリアード音楽院からも合格通知が届いたのに、その大好きなピアノもやめてしまった。

父(グレッグ・キニア)もピアノが大好きだったからだ。

 

弟ジェムとともに、夏休みを父の元で過ごすためにやって来たのに、父と口もきかないロニー。

 

父の家の前の海岸で、あらいぐまがウミガメの卵を襲っていた。

卵を守ろうと、見張りをしたり、水族館に問い合わせたりした。

水族館から派遣されたボランティア職員がウィル(リアム・ヘムズワース)だった。

 

ウィルもまた、弟を交通事故で亡くすという辛い経験があった。

 

二人は恋に落ちるのだがー。

 

爽やかな青春映画と言うより、後半は父と娘の心の交流が中心に描かれていきます。

心温まるいい作品でした。


日輪の遺産

2011-09-03 11:03:47 | 映画ー劇場鑑賞

ー日輪の遺産ー

2010年 日本

監督=佐々部清 原作=浅田次郎 キャスト=堺雅人(真柴司郎(近衛第一師団・少佐))中村獅童(望月庄造(座間五百一連隊・曹長))福士誠治(小泉重雄(東部軍経理部・主計中尉))ユースケ・サンタマリア(野口孝吉(森脇女学校教師))八千草薫(金原久枝)森迫永依(久枝)土屋太鳳(スーちゃん)遠藤恵里奈(マツさん)松本花奈(サッちゃん)三船力也(イガラシ中尉(GHQ通訳))中野裕太(ダニエル・ニシオカ(日系新聞記者))金児憲史(伝令の男)柴俊夫(阿南惟幾(陸軍大臣))串田和美(梅津美治郎(参謀総長))山田明郷(田中静壱(東部軍司令官))野添義弘(森赳(近衛師団長))麿赤兒(杉山元(第一総軍司令官))ジョン・サヴェージ(ダグラス・マッカーサー(連合国軍最高司令官)麻生久美子(金原涼子(森脇女子学園中等部教師))塩谷瞬(後藤俊太郎(森脇女子学園中等部教師))北見敏之(金原荘一郎)ミッキー・カーチス(マイケル・エツオ・イガラシ(元在日アメリカ軍司令))八名信夫(金原(望月)庄造)

 

【解説】

太平洋戦争終結間近の夏、祖国の復興を願い、GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たちと20名の少女たちに待ち受ける壮絶なドラマを描くエンターテインメント巨編。ベストセラー作家・浅田次郎本人が映像化を熱望した原作を、主演に『武士の家計簿』の堺雅人、監督に『半落ち』の佐々部清を迎えて実写化。戦後60年以上を経た現在、自国の未来をいちずに思い憂いたかつての日本人のプライドに感動を禁じ得ない。

 

【あらすじ】

昭和20810日、帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、軍トップに呼集され、ある重大な密命を下された。それは現在の価値で約200兆円のマッカーサーの財宝を隠すというもので、真柴は極秘任務を遂行するが、やがて任務の終わりが見えたころ、勤労動員として駆り出された20名の少女たちに非情極まる命令が出され……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

戦争映画はできるだけ見たくありません。

 

でも、原作が浅田次郎だし、8月は戦争月だし、見てもいいかなあと。

見てよかったです。

いいお話でした。

実話じゃないよね?

隠されたマッカーサーのお宝で、今の日本の窮状が救われるのでは!!なんて、すがりつきたくなりそうです。

 

いままでの戦争映画とは違う切り口で、戦後の日本のあり方を考えさせられる作品でした。

 

まず、言葉のきれいさ、書かれた文字の美しさに目を見張りました。

日本語ってきれいですね。

大切にしなければ。

 

森脇女子学園の校庭には、戦争で犠牲になった女学生たちと先生一人の名前が刻まれた石碑が建っていました。

卒業式の来賓として訪れた金原庄造(八名信夫)と久枝(八千草薫)夫婦が、石碑の前に佇んでいた。

そこへ、この学園の教師で二人の孫である涼子(麻生久美子)と同僚で婚約者の後藤俊太郎(塩谷瞬)がやってきて、式に参列するようにうながした。

 

卒業式の最中庄造は久枝に「真柴さんに会った。もう命令は守らなくていいそうだ」と言い残して亡くなった。

 

久枝は、涼子、俊太郎、娘婿の荘一郎に真柴の日記を読みながら、昭和15年8月10日からの物語を話して聞かせるのだった。

 

 

☆ネタバレ

帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、阿南惟幾(柴俊夫)に極秘に参謀本部に呼び出され、同じく呼び出しを受けていた小泉重雄(福士誠治)とともに、軍の首脳から思いもかけない命令を受ける。

それは、山下将軍が奪取したマッカーサー(ジョン・サヴェージ)の財宝900億(現在の価値は200兆円)を、秘密裡に陸軍工場へ移送し、隠匿せよ、というものだった。

首脳たちは、敗戦が濃厚なのを知り、日本の復興のためにこの財宝は隠すという考えだった。

 

真柴は、命令に従い、行動に移す。

それを補佐するのが望月曹長(中村獅童)だった。

望月は、内容は知らず、二人の護衛が任務だった。

命令書は古い軍服を着た謎の伝令(金児憲史)が届けに来た。

 

左から、望月曹長・真柴少佐・小泉

 

その作戦を実行するために招集されたのは、森脇女学校の野口孝吉(ユースケサンタマリア)学級の女生徒たちだった。

班長の久枝(森迫永依)、スーちゃん(土屋太鳳)、マツさん(遠藤恵里奈)がいた。

 

彼らには、日本軍が新しく開発した兵器をアメリカ軍から隠すための作業だと説明されていた。

野口は危険思想の持ち主として憲兵ににらまれていた。

その彼の学級が、この秘密任務に当たらされたことは、何か含みがあるようだった。

 

野口先生

 

そんなことに関わりなく、少女たちは一生懸命に重い荷物を運んだ。

辛い作業にも、少女たちは明るくたくましかった。

 

8月14日、「ポツダム宣言受諾 日本敗戦」のビラが撒かれた。

真柴たちは生徒たちに「これは敵の陰謀だから惑わされないように」ときつく言う。

しかし、貧血をおこして寝ていたスーちゃんがそのビラを読んでしまった。

 

真柴の元には、命令書が届き「明日の玉音放送の後、この計画を知る女学生と先生に青酸カリを飲ませて財宝とともに眠らせ、入り口を閉じて隠すように」という内容だった。

驚愕し、小泉と話し合う真柴。

その話をスーちゃんが聞いていた。

 

真柴は命令を撤回してもらうよう、参謀本部を訪れると、近衛兵団が反乱を起こしていた。

真柴が阿南の家に行くと、阿南は自決をしようとしていた。

「命令を撤回してほしい」と真柴が頼むと、「命令なんかしていない、民間人を守れ」と言って阿南は息絶えた。

 

真柴は胸を撫で下ろし、急いで戻るが、秘密の命令書と同封してあった青酸カリが無くなっていた。

 

☆ネタバレのネタバレ

軍人の娘であったスーちゃんは、日本が降伏したことを知り、玉音放送の後、みんなを財宝の場所に集めて青酸カリを飲んで集団自決をした。

 

玉音放送の間、久枝と望月曹長は風呂掃除をしていた。

青酸カリが無くなっているのに気づいた真柴、小泉、野口が洞窟に駆けつけるが、少女たちは青酸カリを飲んだ後だった。

小泉は、苦しんでいる少女をピストルで撃った。

久枝も殺そうとするが、望月に阻まれ、小泉は正気を取り戻す。

野口は久枝に「生きて書き残せ」と言って、生徒たちの後を追って自決した。

 

自決した人たちの遺品を焼きながら、この事実は永遠に秘密にしようと誓い合った。

そこに、謎の伝令が現れ、久枝を殺そうとするが、真柴は伝令を殺し、久枝を守った。

 

後日談。

戦後、久枝を送って来た望月は久枝の実家に居着いて、後に久枝の婿となった。

真柴も秘密を守り続けた。

小泉は、マッカーサーに財宝と日本の将来の政策に付いて直談判したが、物別れに終わり、マッカーサーに撃ち殺された。

マッカーサーは、財宝を見つけたが、その周りで自決した少女たちを恐れ、また、洞窟の入り口を閉じてしまった。

 

日本の敗戦で、もう日本は終わりだと思った人がほとんどだった中で、日本の将来を信じて、財宝の秘密を守り抜いた人の心に感動しました。

真柴も小泉も望月も、いままでの戦争映画でよく描かれていた軍人タイプの人ではなく、ひとりひとり個性があって、人間味も感じられる軍人だったので、良かったと思いました。

 

彼らが守ったものは、財宝ではないと思いました。

日本を愛する心そのものだと思いました。

その象徴が、久枝だったんだと思いました。

 

謎の伝令は、古い軍服を着ているところから、過去の軍国主義の亡霊のような存在ではなかったかなあ?

 

戦争からすごい努力を重ねて、復興して、ようやく世界にも貢献できる国になりつつあったのに、3.11の大震災と大津波と、それに加えてまだ解決の糸口さえ見えない原発事故。

心が折れそうな日本人に、この映画は、もう一度日本の心を思い出させてくれるいい映画だと思いました。

 

がんばろう!

日本!!

 

(それはそうだけどー、あの財宝がいまあれば、ホント、助かるよねー)

 


メカニック

2011-09-02 09:00:58 | 映画ー劇場鑑賞

ーメカニックーTHE MECHANIC

2011年 アメリカ

サイモン・ウェスト監督 ジェイソン・ステイサム(アーサー・ビショップ)ベン・フォスター(スティーブ・マッケンナ)ドナルド・サザーランド(ハリー・マッケンナ)トニー・ゴールドウィン(ディーン・サンダーソン)ジェームズ・ローガン(ホルヘ)ミニ・アンデン(サラ)

 

【解説】

チャールズ・ブロンソンが主演を務めたクライム・サスペンス作品を基に、『トゥームレイダー』のサイモン・ウェスト監督がメガホンを取ったアクションムービー。完ぺきな仕事ぶりからメカニックと呼ばれるすご腕の殺し屋と、後継者として育て上げた若者の非情な運命を描く。『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサムを主演に、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のベン・フォスター、ベテランのドナルド・サザーランドが共演。ハードなスタントにも体当たりで挑んだジェイソンのアクションシーンは迫力満点。

 

 

【あらすじ】

完ぺきな仕事ぶりからメカニックと呼ばれる殺し屋のアーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)に、友人であり恩人の暗殺命令が下る。とまどいつつも任務を遂行したアーサーは、自分が殺した標的の息子スティーブ(ベン・フォスター)と知り合う。やがてアーサーはスティーブを助手に迎え、殺しのテクニックをたたき込んでいくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジェイソン・ステイサム主演の次回作「ブリッツ」を予告編でやっていました。

超売れっ子だね、ジェイソンは。

 

非常な殺し屋アーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)。

その完璧な仕事ぶりからメカニックと呼ばれている。

 

そのアーサーに、組織のボス・ディーン(トニー・ゴールドウィン)から、師でもあり、友でもあるハリー(ドナルド・サザーランド)が組織を裏切った証拠があると言われ、暗殺を命じられる。

 

☆ネタバレ

このハリー殺害のシーンが、クライマックス、一番良かったなあ。

さすが、ドナルド・サザーランド、圧巻でした。

 

後は、ただの後日談みたいな感じでした。

 

ハリーの一粒種、どら息子のスティーブン(ベン・フォスター)、箸にも棒にもかからない奴なんだけど、アーサーは一人前の殺し屋に育てていきます。

二人の間には友情が芽生えたかと思える息の良さで、ディーンの陰謀を暴き、復讐を遂げますが、スティーブンは、直接父を殺したアーサーを殺そうとします。

 

しかし、アーサーはその心変わりを察して、スティーブンを爆死させるというラストでした。

 

どこまでも非常に徹したそのやり方の凄まじさ。

すごいなあ、と思いました。

この二人、なかなかいいコンビだっただけに、これからシリーズ化する上には、この結末は惜しいなあと思いましたが、余計なお世話でしょうね?

 

 


グリーン・ホーネット

2011-09-02 08:56:38 | 映画ーDVD

ーグリーン・ホーネットーTHE GREEN HORNET

2010年 アメリカ

ミシェル・ゴンドリー監督 セス・ローゲン(ブリット・リード/グリーン・ホーネット)ジェイ・チョウ(カトー)キャメロン・ディアス(レノア・ケース)クリストフ・ヴァルツ(チュドノフスキー)エドワード・ジェームズ・オルモス(マイケル・アックスフォード)デヴィッド・ハーバー(スキャンロン)トム・ウィルキンソン(ジェームズ・リード)エドワード・ファーロング(タッパー)ジェイミー・ハリス(ポパイ)チャド・コールマン(チリ)アナリー・ティプトン(アナ)

 

【解説】

昼は新聞社の青年社長だが、夜な夜な相棒と共に犯罪者と戦う正義の味方グリーン・ホーネットの活躍を描いたドラマシリーズのリメイク版。『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリーが初の3D作品に挑み、往年のヒーロー・アクションに新たな命を吹き込む。『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のセス・ローゲンが主演を務めるほか、ブルース・リーが演じた相棒カトー役にジェイ・チョウ。キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツら豪華キャストの共演も必見。

 

【あらすじ】

新聞社の若き社長ブリット・リイド(セス・ローゲン)は、夜になれば全身グリーンのスーツとマスクで身を包み、グリーン・ホーネットとして街中の犯罪者と戦うヒーローだった。ハイテク装置満載の愛車を駆って相棒のカトー(ジェイ・チョウ)と共にギャングの支配者、ベンジャミン・コドンフスキー(クリストフ・ヴァルツ)を追い詰めるのだが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

バットマンのパロディで、コメディなのね?

だから、主人公はセス・ローゲンというコメディアンなのですね。

相棒のカトーに扮するのはジェイ・チョウ、どこかで見たと思ったら、「頭文字D THE MOVIE」の主人公でした。

でも、この作品で見る限り、天才のオーラは出ていなかったなあ。

 

この作品、私は退屈でした。

原作も知らず、ブルース・リーがカトーを演じたというオリジナルも知らないくらい、グリーン・ホーネットを知らない私が見るのが間違っていたようでしたね。

 

グリー・ホーネット誕生秘話と、偉大な父を亡くし、父の遺した新聞社を継ぐ若き社長ブリット・リイド(セス・ローゲン)と、孤児として育つが、武道と発明に優れた才能を持つ相棒のカトー(ジェイ・チョウ)の友情と成長物語、ですが…。

 

最後はいい話なんですが、ブリッドがおバカすぎるので、共感するところまでいけませんでした。

 

チュドノフスキー(クリストフ・ヴァルツ)の悪役もすごく突き抜けているんだけど、今となっては、よくある悪役像からは脱却できませんでした。

 

えーっ、エドワード・ファーロングどこに出ていたの?

もう一回見直さなきゃ。

 

ジェームズ・ブロンコはわかったんだけどなあ。

 

この映画は製作に至るまでに、いろいろあった映画みたいですね。

魅力的な役者さんが出ているのに、生かせていない気がしました。