マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

HAYABUSA BACK TO THE EARTH

2011-09-20 16:07:24 | 映画ー劇場鑑賞

HAYABUSA BACK TO THE EARTH

【スタッフ】監督・シナリオ・絵コンテ=上坂浩光 ナレーター=篠田三郎

 

【ストーリー】

20035月。日本は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。

その使命は、小惑星に着陸し石を採取して地球に持ち帰ること。

この人類史上初の試みを達成するべく、「はやぶさ」は目的地「小惑星イトカワ」に向け長い旅にでた。

「はやぶさ」が持ち帰ろうとしている小惑星の石は、太陽系誕生の秘密をとくカギを握っている。
地球が、そして太陽系が誕生したのは46億年前。
だが、その時代の石は、地球には存在しない。一方、小惑星には太陽系誕生時の記録が残っていると考えられているためだ。

20kmの旅のすえ、200511月、「はやぶさ」はいよいよ「イトカワ」への着陸を敢行した。
しかし、未知の世界への着陸は思い通りにはいかない。
機体にもダメージの疑いが・・・しかし、このままで地球に帰るわけにはいかない。
態勢を立て直し、2度目の着陸に挑戦。成功したかに見えた直後、「はやぶさ」を最大の危機が襲う。
「はやぶさ」は2010年、無事に地球帰還を果たせるのか。

数々の困難に立ち向かい、太陽系誕生の謎をさぐる「はやぶさ」の波乱と感動に満ちた探検の旅が、臨場感あふれるCGでドームいっぱいに広がります。(HPより)

 

【感想】

大阪市立科学館のプラネタリウムでの上映で見ました。

 

これからも、9月・10月・11月の土曜日、日曜日、祝日に上映されますので、興味のある方は、大阪市立科学館にお問い合わせください。

 

夫が知り合いから、この作品がよかったと聞いてきました。

「泣くらしいで」と夫。

「まさか、科学映画でしょう?」と私。

混みそうなので、朝のうちにチケットを手に入れて、上映は夕方5時からでした。

 

1時間半前に科学館に入ったら、チケットは完売でした。

科学館の展示室では「ハヤブサ」と「イトカワ」の特集もあったので、少しお勉強になりました。

地球を2メートルと考えたら、地球とイトカワの距離は大阪と京都くらいですって。

イトカワの大きさは0.8ミリ。

どうやって、たどり着くのでしょう?

 

上映30分前から人が並び始めました。

私たちも列に加わりました。

定刻に映画は始まりました。

プラネタリウムなので、天井いっぱいに映像が映し出されます。

 

まず、ニュースで流れた「『ハヤブサ』おかえりー」の映像。

火の玉が夜空に消えて行く、あの映像です。

私は、あのニュースで初めて「ハヤブサ」も「イトカワ」も知ったのですが、ふーんという感じでした。

何も知らないのですから。

 

そして、CGで作られたハヤブサの物語が始まりました。

こんな科学音痴の私にも、すごくわかりやすく作られています。

「ハヤブサ」の長い旅と、試練の数々、もうだんだん他人事、機械のことと思えなくなってしまいました。

そして、冒頭のあのシーン、ハヤブサが大気圏に突入してバラバラになって燃えている姿だと思うと、もうたまりません。

涙が溢れてしまいました。

 

「おかえり」と声をかけている関係者の方々の気持ちを思うと、またさらに涙。

本当に感動の45分間でした。

 

とてつもなく広い宇宙の中で、地球が生まれたことも奇跡なら、地球に芽生えた命も奇跡です。

それが実感できました。

命を大切にしないと行けない、地球を大切にしないといけないって、思いました。

 

夕暮れの大川沿いの遊歩道を、涼しい風に吹かれながら歩いて帰って来たのですが、ハヤブサの大気圏突入のシーンを思い出すたびに涙ぐんでいました。

「偉かったね、がんばったね」ってハヤブサに呼びかけたい気持ちでした。

 

本当に、いい映画でした。

上映回数が少な過ぎる思います。

みんなに見て欲しい。

特に、若い人や子供たち。

科学に夢と希望が持てるように。

 


処刑人 処刑人2

2011-09-20 15:16:18 | 映画ーDVD

ー処刑人ーTHE BOONDOCK SAINTS

 1999年 アメリカ

トロイ・ダフィー監督  ウィレム・デフォー(ポール・スメッカー)ショーン・パトリック・フラナリー(コナー)ノーマン・リーダス(マーフィー)デヴィッド・デラ・ロッコ(ロッコ) ビリー・コノリー

 

【解説】

敬虔な二人の兄弟が悪人を処刑せよとの神の啓示を受け、その通り行動するバイオレンス・アクション。サウスボストンに住むコナーとマーフィーのマクマナス兄弟。二人は行きつけのバーでロシアン・マフィアとトラブルを起こし、自宅を襲撃され相手を殺してしてしまう。事件は正当防衛が認められ無事釈放されるが、留置場の中で彼らは、神から悪人を処刑せよとの啓示を受けていた。出所した兄弟は早速大量の武器を調達し、ロシアン・マフィアのボスが集まるホテルへ向かう……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

始まりから終わりまで、とっても変わった映画です。

タイトルは「処刑人」と怖い感じですが、原題は「THE BOONDOCK SAINTS」(路地裏の聖者)です。

「必殺シリーズ」のように、闇から闇へと悪人を処刑していきます。

人々は、彼らを「セイント(=聖者)」と呼んでいます。

 

コナー(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー(ノーマン・リーダス)のマクマナス兄弟は、仲間内で遊んでいたバーでロシアンマフィアにからまれてひと暴れすると、その夜、彼らの復讐にあう。

危ないところで、彼らを返り討ちに。

 

死体を発見した地元警察は、行きずりの強盗殺人と推理するが、ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)は真犯人は別にいると、事件を再現してみせる。

正当防衛を訴えて自首して来たマクマナス兄弟は即日釈放さるが、彼らは神の啓示を受けて、ロシアンマフィアの会合に乗り込み、マフィアたちを全員射殺、ボスには祈りの言葉を唱えながら彼らなりの型をもって射殺した。

 

さらに、兄弟たちはイタリアンマフィアのボスをやっつける計画に着手する。

身の危険を感じだボスのヤカヴェッタは、刑務所から初老の男(ビリー・コノリー)を出所させた。

最強の殺人者だ。

兄弟たちがマフィアをやっつける現場に現れ、銃撃戦となった。

仲間のロッコを失ったが、その殺し屋は兄弟たちの父親だった。

 

市民たちは、マフィアをやっつける兄弟をセイントと持ち上げ、スメッカーも兄弟に加担することを決めた。

 

ヤカヴェッタは、裁判にかかっても証拠不十分で釈放されそうなところ、マクマナス親子は法廷に乗り込み、公衆の面前でヤカヴェッタを射殺することに成功した。

 

トロイ・ダフィー監督は、酒場でアルバイトしながらこの脚本を書き、自分で監督もしてこの作品を作ったということで、情熱に溢れた、型破りな作品に仕上がっていました。

女性が一人も登場しない、ハードボイルドな作品でした。

ウィレム・デフォーの怪演ぶりが最高でした。

ファンの多いのもうなづけます。

 

ー処刑人2THE BOONDOCK SAINTS II: ALL SAINTS DAY

2009年 アメリカ

ショーン・パトリック・フラナリー(コナー)ノーマン・リーダス(マーフィー)デヴィッド・デラ・ロッコ(ロッコ) ビリー・コノリー(ノア・マクマナス)クリフトン・コリンズ・Jr(ロミオ)ジュリー・ベンツ(ユーニス・ブルーム)ジャド・ネルソン(コンセイシオ・ヤカベッタ)ボブ・マーリー[俳優](グリーンリー刑事)ブライアン・マホーニー(ダフィー刑事)デヴィッド・フェリー(ドリー刑事)ピーター・フォンダ(ローマ人)ウィレム・デフォー(ポール・スメッカー)

 

【解説】

神の啓示を受けた敬虔(けいけん)な兄弟が、世にはびこる悪人たちを処刑するバイオレンス・アクションの続編。1999年に製作され、今や伝説のカルトムービーとなった前作に続き、処刑人兄弟が活躍する。監督は前作を手掛けたトロイ・ダフィー。「デッド・ゾーン」のショーン・パトリック・フラナリーと『ベティ・ペイジ』のノーマン・リーダスが主人公の兄弟役を続投している。前作以上に過激さを増した痛快バイオレンス・シーンが見どころ。

 

【あらすじ】

コナー(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー(ノーマン・リーダス)のマクマナス兄弟とその父イル・ドゥーチェ(ビリー・コノリー)が、イタリアン・マフィアのボスを処刑してから8年。兄弟もよく知る神父がボストンで殺される。自分たちへの挑戦状だと悟った兄弟は、逃亡先のアイルランドからボストンに舞い戻る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

そして、10年後に発表された続編。

これもまた、ファンの熱い期待を裏切らない、マニアックな作りでした。

 

確かに、マクマナス兄弟は少し老けてはいました。

10年だものね。

 

でも、エキストラにファンを集めるとか、元のキャストをしっかり集めるとか、そしてそして、なによりも!ウィレム・デフォーのカメオ出演。

気合いを感じました。

また、死んだはずのロッコが、兄弟たちに「男らしさとは何か」を演説するくだりは、女の私もぞくぞくしました。

いいね!!ロッコ!

 

今回の兄弟たちの味方になるFBI捜査官は女性です。

ユーニス・ブルーム(ジュリー・ベンツ)。

ピンヒールと細身のスーツで、殺人現場を再現、解説してくれます。

この作品に女性を入れるのは、なかなかの冒険だと思いましたが、良かったです。

 

そして、最後の大物がピーター・フォンダ。

父の物語が語られる中での宿敵で、今回、アイルランドの田舎で静かに暮らしていた親子に、陰謀をしかけて引きずり出したのも彼でした。

 

トロイ・ダフィー監督のバイオレンスアクションにこだわり続けるところ、タランティーノやロドリゲス監督に通じると思いました。

彼らより、さらにマニアックですけどね。

 

ちらちら見ていた夫が「これ、コメディやんね?」と言いました。

ちら見お断り、1作目からしっかり見てね。

 

このごつごつした手作り感が、ファンを魅了するのでしょうね。

また、次は10年後かな?