マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

グレート・ビューティ/追憶のローマ

2014-08-29 16:56:09 | 映画ー劇場鑑賞

ーグレート・ビューティ/追憶のローマーLA GRANDE BELLEZZA/THE GREAT BEAUTY

2013年 イタリア/フランス 141

バオロ・ソレンティーノ監督 トニ・セルビッロ(ジェップ・ガンバルデッラ)カルロ・ベルドーネ(ロマーノ)サブリナ・フェリッリ(ラモーナ)ファニー・アルダン(マダム・アルダン)

 

【解説】

『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』などのパオロ・ソレンティーノが、ローマを舞台に60代の作家の派手な生活と心の喪失を描くヒューマン・ドラマ。優雅な生活を満喫してきた主人公が、忘れられない女性が亡くなったことをきっかけに、ローマの街をさまよいながら人生について考える様子をつづる。主演は、『ゴモラ』『眠れる美女』などのトニ・セルヴィッロ。2013年から2014年にかけて賞レースを駆け巡り、第71回ゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞を受賞した。

 

【あらすじ】

作家兼ジャーナリストのジェップ・ガンバルデッラ(トニ・セルヴィッロ)は、65歳ではあるが若さに満ちあふれ、発想力豊かで、派手な生活を楽しむ一方、セレブの集いに言いようのないむなしさ感じていた。ある日、ジェップのもとに初恋の女性が死んだという知らせが届く。ジェップは喪失感を抱えながら、どこか暗い雰囲気が漂うローマの街をふらふらと歩く。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

フェリーニの「81/2」とか、「ファウスト」なんかを思い出しました。

こういう作品を見ていると、イタリア人の考える退廃とか空虚の表現の仕方が、日本人の感覚とは違っているなあと思います。

ハメの外し方も違うし、嘆き方も違う。

そして、美への執着も違う感じがしました。

もちろん、宗教観に至ってはまるでわからないです。

 

老いをしっかりと認識しているジェップ・ガンバルデッラ(トニ・セルヴィッロ)。

作家として1つの大作を発表してからは筆を折り、雑誌のインタビュアーをしている。

そして、残りの時間はローマの著名人たちのパーティを渡り歩いている。

友達がたくさんいて、おしゃれで、華やかな世界。

 

そこへ、初恋の人が亡くなったという知らせが来る。

身近に死を感じてジェップはローマを彷徨う。

 

その間に出会う女たち、男たち、キリンや100を越えている聖女。

そんなに難しいことを言っているのではないと思いますが、どう感じるかは個人の問題なのでしょう。

私には聖女は謎でしたが。

 

最初に、日本人観光客がばたんと倒れて、これが何を意味するのかもわからないのですが、私もこの春ローマを訪れたので、その歴史の圧倒的な量と質については理解ができました。

 

ラストの川の流れに添って船からでも見るようなローマの橋。

最後は、サンタンジェロ城の橋でした。

美しい。

ローマはあらゆる人を魅了します。

 

快楽の世界と対照的に存在するリアルな世界。

少年の心を思い出したジェップにはまた、新しい創作意欲が沸いて来たようでした。

 

 

主演のトニ・セルビッロ。この着こなし、さすがですねえ。

 


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