ープロミスト・ランドーPROMISED LAND
1912年 アメリカ 106分
監督・製作総指揮=ガス・ヴァン・サント 原作=デイヴ・エッガース 脚本=ジョン・クランシンスキー、マット・デイモン キャスト=マット・デイモン(スティーヴ・バトラー)ジョン・クラシンスキー(ダスティン・ノーブル)フランシス・マクドーマンド(スー)ローズマリー・デウィット(アリス)ハル・ホルブルック(フランク・イェーツ)
【解説】
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のマット・デイモンとガス・ヴァン・サント監督が再び手を組んだ社会派ドラマ。新たなエネルギー源として注目を浴びるシェールガス革命を背景に、脚本と製作もこなすマット演じる大手エネルギー会社の社員が、ガス採掘権を買収すべく訪れた田舎町で住民との交流を通じ、自身の人生を見つめ直していく。共演には『お家(うち)をさがそう』のジョン・クラシンスキーや、オスカー女優のフランシス・マクドーマンドら実力派がそろう。
【あらすじ】
寂れた田舎町のマッキンリーを訪れた大手エネルギー会社の幹部候補スティーヴ(マット・デイモン)。そこには良質のシェールガスが埋蔵されており、不況に苦しむ農場主たちから安値で採掘権を買収する交渉のため同地に来たのだった。住民を簡単に説得できるともくろんでいたスティーヴだったが、思いも寄らぬ障壁が立ちはだかり……。(シネマトゥデイ)
【感想】
シェールガス革命とも言われ、アメリでは1990年代から注目されているが、日本でも、福島の原発事故以来、安くてクリーンなエネルギーとして注目を集めるようになったシェールガスをめぐる社会派の作品。
脚本にマット・デイモンが入り、監督はガス・ヴァン・サント。
資本金が90億もある大企業の幹部候補スティーヴ(マット・デイモン)。
シェールガスが地中深くに眠っている地方の町を訪れ、掘削権を契約するのが仕事。
その契約実績は社内でもトップクラスで、スティーヴには自分も農家の出身と言う強みもあり、今回の田舎町でも簡単に仕事が終わると考えていた。
相棒は思春期の子供を育てているスー(フランシス・マクドーマンド)。
仕事は順調に進んでいた。
ところが、住民説明会で、今はリタイアして地元で教師をしている元高名な科学者(ハル・ホルブルック)が異議を申し立て、ことは住民投票に持ち込まれることになった。
それを聞きつけた環境団体を名乗るダスティン(ジョン・クラシンスキー)が現れ、反対のアジテーション活動を始めた。
☆ネタバレ
一昔前の公害問題と違って、大企業も住民側もなかなか一筋縄ではいかない、という内容です。
結局、規範となる客観的な価値観が揺れ動く中で、つまり何が正しくて何が不正なのかも混沌としている中で、自分はどういう選択をするのかが問われている現代がテーマでした。
信じていた基盤が崩れた時、スティーヴが選択した人生とはー?
なかなか良識ある作品でしたよ。
オススメです。
私たち日本人もひとりひとりが、マスコミや噂にまどわされることなく、新しいエネルギーについても考えなければならないときだけれども、人間の快適な暮らしと、エネルギーの問題って、いつか解決される時が来るのかと考えてしまいました。
エネルギーのあるところには、温暖化や環境破壊の問題がつきまとうのは仕方のないことじゃないか、と思ってしまいます。
自然との共生は、本当は難しいのではないかな?
エアコンの効いた部屋でブログを書いている私が言うのもおこがましい話ですが。