マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

チャイルド44 森に消えた子供たち

2015-07-22 10:47:45 | ハイキング

ーチャイルド44 森に消えた子供たちーCHILD 44

2014年 アメリカ 137

ダニエル・エスピノーサ監督 トム・ハーディ (レオ・デミドフ)ゲイリー・オールドマン (ネステロフ将軍)ノオミ・ラパス (ライーサ・デミドワ)ジョエル・キナマン (ワシーリー)ジェイソン・クラーク(ブロツキー)ヴァンサン・カッセル(グズミン少佐)

 

【解説】

トム・ロブ・スミスのベストセラー小説を基にしたサスペンスミステリー。1950年代のソ連を舞台に、子供ばかりをターゲットにした連続猟奇殺人事件の真相を暴こうとする秘密警察捜査官の姿を追う。メガホンを取るのは、『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサ。主演を務める『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディを筆頭に、ゲイリー・オールドマン、ヴァンサン・カッセルらが顔をそろえる。謎が謎を呼ぶ展開に加え、演者たちが織り成す緊迫感に満ちたストーリー展開に引き込まれる。

 

【あらすじ】

スターリン政権下にある1953年のソ連。9歳から14歳までの子供たちが変死体となって発見される事件が発生する。現場は山間の線路沿いに限定され、全ての被害者は裸で胃が摘出されており、直接の死因は溺死であった。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、親友の息子が犠牲となったことから捜査に乗り出すことに。だが、それを契機に元同僚に追われ、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にいわれのない犯罪の容疑が掛けられてしまう。窮地に立たされる状況で、真相をつかもうとする彼だが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スターリン政権下、1953年のソ連が舞台。

私が生まれた頃の時代です。

ソ連では「殺人は資本主義の病であるから、楽園である社会主義国ソ連では起きない」といわれていた。

 

誰もが恐れる強面のKGB、秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)ですが、ウクライナのホロドモールと呼ばれる大飢饉で両親を失い、悲惨な子供時代を経験しています。

現在ウクライナ問題は、世界平和への脅威ともなっていますが、ウクライナの人たちがロシアに抱く感情の悪さは、この出来事も一因になっているくらい、悲惨なものだったようです。

 

レオは軍人の養子となって育てられ、第2次世界大戦ではベルリン陥落の英雄になります。

そして、戦後はKGBの一員として働いていました。

 

当時KGBは市民から恐れられた存在でした。

一目惚れで求婚した妻ライーサ(ノオミ・ラパス)も、レオを恐れていました。

 

KGBの仕事は通報を受けてスパイを捜し出すこと。

レオたちは、スパイ容疑をかけられた獣医のブロツキー(ジェイソン・クラーク)を追いかける。

ブロツキーは捕らえるが、部下のワシーリ(ジョエル・キナマン)がブロツキーを匿った農夫夫婦を子供たちの目の前で射殺したことに、レオは激怒する。

このことから、レオはワーシリーに恨みを買うこととなる。

 

親友のアレクセイの息子が亡くなった。

警察は事故として処理しようとするが、アレクセイ夫婦は殺人を疑う。

レオは上司の命令でアレクセイを納得させるが、全裸でしかも臓器を摘出された後があることから、殺人の疑いが頭から離れない。

 

妻のライーサにスパイの嫌疑がかかる。

妻をかばったレオは、田舎街の警察に左遷されてしまった。

しかし、そこでも少年が殺される事件に遭遇。

その手口はアレクセイの息子とそっくりだった。

責任者のネステロフ将軍(ゲイリー・オールドマン)は、レオの連続殺人説には否定的。

第一発見者の同性愛者を犯人に仕立て上げようとしていた。

 

☆ネタバレ

レオとネステロフが調べた連続少年殺害事件の犠牲者は全部で44人。

しかし、いずれも単独事件として解決していた。

 

一度当局から疑われ、追放された夫婦が、どうやって連続殺人事件を解いて行くのか、見ている方が絶望的な気持ちになります。

 

しかし、レオの熱意は妻ライーサ、ネフテロフ将軍を動かし、真犯人に肉薄して行きます。

 いい味を出しているゲーリー・オールドマン

しかしそこへ因縁のワシーリが…。

 

ラストもいいシーンが用意されています。

 

ソ連が舞台なのに英語で会話されている不自然さ。

途中で迷子になりそうな感じもするし、大きな物語を小さくまとめた観もあるけど、私は楽しめましたよ。

子供の猟奇殺人を扱っているけど、残酷シーンはありません。

 

それにしても、「マッド・マックス」(私は見ていないけど)「オン・ザ・ハイウェイ」とこの作品と、トム・ハーディ特集みたい。

いままで、地味な感じの俳優さんだったのに、すごい人気ですねー。

 



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2 コメント

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楽園 (ミーママ)
2015-07-22 13:58:08
連続殺人は資本主義社会でしか起きない、ってひどい理屈でしたよね~~
スターリン時代の話とはいえ、やっぱ物言えぬ社会っていやですよね。
この続編も面白かったよ、今度はFBIが出てくる~~
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ミーママへ (マダムよう)
2015-07-23 17:33:22
映画の続編もあるのかしら?

そうそう、連続殺人犯を射殺した後、ヴァンサン・カッセルは処分されたのに、それでも「犯人は西側で育った」とか言っていたよね。

ホロドモールも知らなかった!!
すごい飢饉があったのね。
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