マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

戦場のアリア

2006-06-09 10:27:32 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 クリスチャン・カリオン監督 ダイアン・クルーガー 、ベンノ・フユルマン 、ギョーム・カネ 、ゲイリー・ルイス 、ダニー・ブーン ダニエル・ブリュール

ヨーロッパに語り継がれる実話を映画化し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた感動ドラマ。第1次世界大戦中にフランス北部の前線で起こった、フランス軍、スコットランド軍、ドイツ軍による一夜限りの休戦と交流が描かれる。キャストには『トロイ』のダイアン・クルーガー、『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブリュールら国際派が勢ぞろい。心温まるヒューマンドラマが盛り込まれ、悲惨なだけの戦争映画とは違った味わい深い魅力を作り出してる。

うそみたい!! だけど、こういうことがあったのですね。
事実を基にした映画。

クリスマスイブの夜、女性が最前線に来て、深くほられた壕の中で静かに過ごしていた兵士たちの気持ちが一変します。
女性の夫であるテナー歌手が「きよしの夜」を歌いだして、スコットランド陣営からバグパイプの伴奏が答えました。
このシーンは鳥肌ものです。
やがて、歌手は身にツリーを片手に、歌いながらスコットランド陣営に歩いて行きます。
戦争中の最前線であり得ないこと。
ドイツ将校が出てきて、彼を戻そうとしますが、スコットランド軍、フランス軍からも指揮官が出てきて、期せずしてサミット会議となります。
ここで、イブの休戦を決め、兵士たちはそれぞれの原語で言葉を交わします。
スコットランド陣営にいた牧師がミサを行い、女性がアリアを熱唱します。
涙を流して聞いている人がいます。でも、兄を失って、ミサに加われない人もいました。

次の日、ドイツ将校が来て、空爆の情報を伝えます。
その後、スコットランド軍もお返しの空爆。
肩を寄せ合い、爆音に耐える兵士たち。
3軍は誰一人犠牲者を出さずにすんだけど、これが戦争をしている正しい姿ではない。
みんな、それはよくわかっているのですが、人間としてふれあってしまった以上、見過ごすわけにはいかないのです。

しかし、この行動がそれぞれ本国に知れるところとなり、部隊は解散、それぞれの最前線に送り直されてしまいます。

でも、結ばれた心は、ひとりひとりの生き抜く力となることでしょう。
こんなせちがらい世の中ですが、もう一度人間は信じるに足ると思わせてくれる、いい映画でした。

若いドイツ将校をダニエル・ブリュールが好演していました。
最前線の規律を保つため、厳しい将校を演じていますが、素顔は若者らしい純粋な心を持った人、妻を愛し、隣人を愛せる人間をうまく表現していました。
牧師役のゲイリー・ルイスはリトルダンサーのお父さん?わからなかったわあ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女性不要論?笑! (NAKAちゃん)
2006-06-09 11:23:20
マダム、こんにちは!



私も見たよ!!

最前線のミサ、ソプラノのアリアは本当に感動ものでしたが やはり実際には女性は居なかったようです。



「実際に慰問公演を行っていたドイツのテノール歌手、ヴァルター・キルヒホフが 1914年のクリスマスにドイツ軍の塹壕で歌っていたところ、100m先のフランス軍の将校がかつてパリ・オペラ座で聞いた歌声と気づいて拍手を送り ヴァルターが思わずノーマンズ・ランドを横切り、賞賛者のもとに挨拶に駆け寄ったことから、他の兵士たちも塹壕から出て敵の兵士たちと交流することになった、という得がたいエピソードが史実として残っている。」

と この映画のプロダクションノートに書かれていました。

私はこの映画のラブシーンがとってつけた様な気がしたのですが・・・?(これってヒガミ?笑!)

映画にするには 女性が登場しないとダメなのかなぁ?
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そうなんだ!! (よう)
2006-06-11 10:25:02
私はこの映画で、女性の存在は大きいんた、と思ったけど、史実は違うのね。

まあ、最前線に女性がいくなんて、まあ考えにくいことね。

しかも、あの衣装だし。

寒すぎるわよね。

くわしい情報ありがとうございました。



でも、いい映画でした。

みんなにお薦めしたいわ。
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