ーDRAGON ドラゴンーON - DRAKON
2015年 ロシア 107分
監督=インダル・ドジェンドゥバヴ キャスト=マリヤ・ポエザエヴァ (ミロスラヴァ(ミラ)) マトヴェイ・ルィコフ (アルマン) ピョートル・ロマノフ (イーゴリ) イェヴァ・アンドレイェヴァイテ (ヤロスラヴァ)
【解説】
凶暴なドラゴンを鎮める生けにえとして若い女性を差し出していたロシア辺境の国。生けにえに選ばれ、ドラゴンの生息地である孤島に連れ去られた美女ミラは、同じとらわれの身だという謎の青年と出会い、次第に恋心を抱くようになる。(ツタヤレンタル)
【感想】
WOWOWでたまたま、見ました。
全然知らない作品でしたが、一目で気に入りました。
たまにあるんですよね、こういう出会い。
だから、映画はやめられない!
昔々あるところに‥
ロシアの作品ですが、正統派、ど真ん中ファンタジーです。
その村には、ドラゴンにまつわる恐ろしい言い伝えがあった。
絶海の孤島に住むドラゴンが花嫁を求めて村にやってくる。
村は、村を守るため生贄として若い女性を差し出していた。
ある時、英雄がその孤島に行き、凶暴なドラゴンをやっつけた。
それ以来、ドラゴンは現れない。
公爵の娘のミラは、イーゴリと結婚する晴れの日を迎えていた。
ミラはドラゴンの伝説がが大好き。
姉や父に諌められても、ドラゴンの話をやめない。
婚礼が始まり、イーゴリの希望でドラゴンの古い歌が歌われた。
一転空はかき曇り、沖の彼方からドラゴンが現れ、ミラをさらっていった。
ミラが気がついたところは、絶海の孤島の洞窟の中。
傷だらけで横たわっていた。
洞窟を脱出しようといろいろ試みていると、山猫のような動物が現れ威嚇した。
さらに、男の声が聞こえ、ここを出てはならないという。
男の声は岩の向こうから聞こえ、岩の隙間を覗くと若い男がいた。
名前を聞いても「名前はない」というので、ミラがアルマンと名付けた。
ミラがしつこく話しかけ、握手を求めると、アルマンが消え、ドラゴンが現れた。
アルマンがドラゴンにやられと思つたミラは、アルマンのいた岩を壊すと、そこから外に出れた。
しかし、ドラゴンに見つかり、追われる。
行き止まりに追い詰められたミラの前に、再びアルマンが現れたが、ミラには、アルマンがドラゴンだということがわかった。
アルマンは、英雄に殺されたドラゴンの息子だった。
父が死んでから一人でこの島で生きてきた。
この島はドラゴンの死体でできていて、島からは青空に見えても、海からこの島に近づこうとすると深い霧がかかって見えないという。
ミラが助かるためには、愛するイーゴリへ祈りが届くように祈り続けなければならないという。
アルマンはドラゴンとして生きたくなかったが、ミラに触れるとドラゴンに変身して理性を失ってしまう。
ミラはイーゴリが救いに来るまで、アルマンと暮らすことにした。
アルマンとミラの暮らし。
ここが素敵です。
難破船から集めたもので部屋を飾り、服を作り、まるでお姫様と王子様のようです。
触れられない恋人。
すごくロマンティックでした。
衣装も、セットも本当に素敵。
寒い国のプリンセス、うっとりするくらい素敵です。
結局、ミラはいろんな術を身につけて、アルマンと別れ一人船に乗ってイーゴリのもとに帰ります。
再び婚礼の日、ミラは自分の本当の気持ちに従い、ドラゴンを呼んでアルマンのもとに帰るのでした。
こんなにいい気分になれるファンタジーも久しぶり。
ロシアの作品というのも新鮮でした。