マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー

2014-04-27 17:38:24 | 映画ー劇場鑑賞

ーキャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャーーCAPTAIN AMERICA: THE WINTER SOLDIER

アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督 クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー)アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/ファルコン)コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル)フランク・グリロ(ブロック・ラムロウ/クロスボーンズ)エミリー・ヴァンキャンプ(シャロン/エージェント13)ヘイリー・アトウェル(ペギー・カーター)ロバート・レッドフォード(アレクサンダー・ピアース)サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)マキシミリアーノ・ヘルナンデス(シットウェル)トビー・ジョーンズ(ドクター・ゾラトーマス・クレッチマン(ストラッカー)エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ)アーロン・テイラー=ジョンソン(ピエトロ・マキシモフ/クイックシルバー)

 

【解説】

『アベンジャーズ』でのニューヨークの戦いから2年後を舞台に、キャプテン・アメリカと暗殺者ウィンター・ソルジャーとの死闘を描くアクション大作。70年の眠りから覚め、アベンジャーズの一員として戦ったキャプテン・アメリカが、S.H.I.E.L.D.(シールド)の仲間に突如襲われ、その裏に潜む真実を追う姿を映し出す。監督は、『ウェルカムトゥコリンウッド』のアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスやスカーレット・ヨハンソンらが出演。新たに加わる名優ロバート・レッドフォードの役どころにも注目。

 

【あらすじ】

アベンジャーズのメンバーとして戦ってから2年、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)はS.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動していた。ある日、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)を世界屈指の暗殺者ウィンター・ソルジャーが襲撃。さらにウィンター・ソルジャーの正体は、キャプテン・アメリカの親友で第2次世界大戦で亡くなったバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)で……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

安心して見ていられるヒーローものという感じです。

人間の肉体を使ってのアクション、守るべきものも敵の輪郭もはっきりしていて、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)の端正なマスクとともに正統派ヒーローの活躍を楽しめます。

 

これは第2弾で、アベンジャーズのシリーズもあり、キャプテンアメリカ自身の続編もありで、楽しみは膨らむという感じです。

 

キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)との会話や、ファルコン(アンソニー・マッキー)との友情など、人間ドラマとしても楽しい作品です。

 

ゴールデンウィークにオススメです。

 


大統領の料理人

2014-04-27 17:16:01 | 映画ーDVD

ー大統領の料理人ーLES SAVEURS DU PALAIS/HAUTE CUISINE

2012年 フランス 95

クリスチャン・ヴァンサン監督 カトリーヌ・フロ ジャン・ドルメッソン イポリット・ジラルド アルチュール・デュポン ジャン=マルク・ルロ アルリ・ホベール ブリス・フルニエ エルヴェ・ピエール レシュ・レボヴィッチ トマ・シャブロル

 

【解説】

『恋愛小説ができるまで』のクリスチャン・ヴァンサンが監督と脚本を務め、フランス大統領官邸史上唯一の女性料理人の実話を基につづる感動作。フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフとして腕を振るった主人公の奮闘を描く。『地上5センチの恋心』などで知られるセザール賞の常連カトリーヌ・フロが、ポジティブなヒロインを熱演。一皿一皿を丁寧かつ心を込めて作る料理人が生み出す小さな奇跡や絆が心を打つ。

 

【あらすじ】

ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

思っていたより、いい作品だった。

フランス映画のアカデミー賞とも言えるセザール賞常連と言われるカトリーヌ・フロ、うまいなあ。

ミッテラン大統領の料理人として、史上初めて女性が登用されたという実話がベースになっているそうです。

 

オルタンス(カトリーヌ・フロ)の現在の職場、南極の基地の厨房と、過去の職場、エリゼ宮の大統領専用のキッチンで、彼女が働く様子が並行して描かれる。

 

大統領専属シェフとしてのオルタンス。

エリゼ宮で働く人のための大きな厨房があって、そこではたくさんの人が働いています。

オルタンスに任されたのは、その厨房ではなく、大統領のプライベートな昼食。

注文はその日の朝に出され、すぐにメニューを決めて許可をもらって、限られた時間で仕上げるというもの。

チームは、助手が一人と給仕長とオルタンスだけ。

 

大統領の好みも何もわからない中での仕事始めだった。

それでも丁寧に作るオルタンスの料理は大統領に気に入られ、信頼を得る。

しだいにオルタンスは食材にもこだわり、最高の食事を作っていく。

大統領との信頼関係もでき、友情にも似た感情が二人を繋ぐまでになっていた。

しかし、それが主厨房や主シェフとの軋轢を生み、オルタンスの立場を危ういものにする。

さらに、軽費節減、大統領の健康管理ということで、やれることも少なくなり、とうとうエリゼ宮を去らざるを得なくなった。

 

そして、次にやって来たのが最果ての地、南極基地というわけ。

ここでは、男たちの職場の中の尊敬されるシェフとして、離任のその日まで君臨した。

お別れパーティはサプライズで行われ、気丈なオルタンスの目にも涙が…。

 

最後にオルタンスが、オーストラリア人のジャーナリストにその野心を打ち明けた。

「この職場は、男性料理人募集だった。でも、私はこの職場を勝ち取った。給料がよかったから。ここで得た収入を元手にニュージーランドでトリュフの栽培をするつもり。いい場所を見つけてあるの」と。

この心意気、挫折しても次へのバージョンアップのために、モチベーションを保って仕事に全身全霊を注ぐ。

この姿勢が、彼女のスタンスなんだと、感心しました。

 

二つの職場を並行して描く構成には、最初戸惑いもあったけど、どこにいても変わらないオルタンスの料理に対する真摯な姿がよく表現されていたと思いました。

オルタンスが手順をつぶやきながら料理を仕上げていくところ、とてもよかったです。

フランス料理が芸術的なわけもよくわかりました。

 


四十九日のレシピ

2014-04-27 17:07:34 | 映画ーDVD

ー四十九日のレシピー

2013年 日本 2013

監督=タナダユキ キャスト=永作博美(高岩百合子)石橋蓮司(熱田良平)岡田将生(ハル)二階堂ふみ(イモ)原田泰造(高岩浩之)淡路恵子(珠子)

 

【解説】

NHKドラマとしても放映された伊吹有喜原作の小説を、『ふがいない僕は空を見た』などのタナダユキ監督が映画化した感動作。母が亡くなりそれぞれに傷を負いながらも、四十九日までの日々を過ごす間に再生への道を歩み始める家族の姿を描き出す。主人公に、『八日目の蝉』で高い評価を得た永作博美。その父親を石橋蓮司が演じ、二階堂ふみや岡田将生ら若手俳優も共演を果たす。新旧の演技派俳優が豪華共演を果たした繊細な人間ドラマが心に響く。

 

【あらすじ】

熱田良平(石橋蓮司)が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモ(二階堂ふみ)が熱田家を訪問する。突然現われ、亡き妻から四十九日を無事に迎えるためのレシピを預かっていると言い彼女の存在に良平は目を白黒させる。そこへ夫(原田泰造)の不倫で、離婚届を突き付けてきた娘の百合子(永作博美)が東京から戻って来て……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「タカダワタル的」で始めて知ったタナダユキ監督。

「ふがいない僕は空を見た」もなかなの問題作でした。

そして、この作品。

とても感動的なストーリーと、私には理解しがたいラストという複雑な感想を持ちました。

 

都内の高級住宅地で、夫・浩之(原田泰造)と介護が必要な義母(赤座美代子)と一緒に暮らしている主婦の百合子(永作博美)。

長年不妊で悩んでいる百合子に、浩之の愛人から「妊娠したから別れてくれ」と電話がかかった。

離婚届にサインして、百合子は家を出た。

 

百合子の実家では、父の良平(石橋蓮司)が妻の乙美を突然亡くし、茫然としていた。

そこへ、乙美が生前ボランティア活動をしていた更生施設出身のイモ(二階堂ふみ)が訪ねて来て、乙美の遺言だと言って、「四十九日の大宴会」の話を始めた。

 

良平は気が乗らないものの、イモを受け入れているところへ、百合子が帰って来た。

乙美は後妻で、百合子は乙美に心を開くことがなかった。

百合子は乙美のことを何も知らなかった自分に愕然とし、乙美の四十九日のために、乙美の年表を作ろうと、乙美の過去を探し始める。

 

亡くなってから思ってもなあ、と思いながら見ていましたが、人を理解しようとする姿勢は、やはりうるうるとします。

乙美の、誰に対しても親身になる人柄は本当に感動的なものでした。

それにしても、他人がこんなに乙美を評価しているのに、肝心の夫と娘に、生きている間にそれが伝わらなかったなんて、やはりさびしいなあと思いました。

 

いらいらするのは百合子の夫の浩之です。

愛人だけならまだしも、子供まで作って、しかも寝たきりの母は百合子に任せっぱなしなんて、私のイライラは最高点まで達しました。

 

最後は心を入れ替えたと言って、土下座をしていましたが、私にはこういう人物の言葉は信じられないなあ。

ただ、母の介護を押し付けたいだけじゃないのかなあ?

と、映画が終わっても疑り深い私。

 

子供がない女性の生き方に付いて、ネガティブに描かれていたけど、子供がいても浮気する夫は浮気するし、こんな人柄のいい乙美さんでも、懐かない百合子のような子供もいるしね。

人の心は複雑です。

 

血のつながりだけが絆のすべてではないし、人間関係は、すべて個人の努力の結果だと思うなあ。

どんなに努力してもうまくいかない時もあるし、そういうときも、落ち込まないことが大切です。

 

愛人が生む赤ちゃんと、あまり大切にされていないような愛人の子供。

百合子はどうするのかしら?

そのへんが、この作品の余韻かもしれませんね。