マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

プロメテウス

2012-09-07 09:55:30 | 映画ー劇場鑑賞

ープロメテウスーPROMETHEUS

2012年 アメリカ

リドリー・スコット監督 ノオミ・ラパス(エリザベス・ショウ)マイケル・ファスベンダー(デヴィッド)シャーリーズ・セロン(メレディス・ヴィッカーズ)イドリス・エルバ(ヤネック)ガイ・ピアース(ピーター・ウェイランド)ローガン・マーシャル=グリーン(チャーリー・ホロウェイ)ショーン・ハリス(ファイフィールド)レイフ・スポール(ミルバーン)イーモン・エリオット(チャンス)ベネディクト・ウォン(ラヴェル)ケイト・ディッキー(フォード)パトリック・ウィルソン

 

【解説】

『ブレードランナー』『グラディエーター』などのヒット作や名作を数多く手掛けてきた名匠リドリー・スコットが、自身のアイデアをベースに壮大なスケールで放つSF巨編。謎に包まれた人類の起源を解き明かす鍵が残された惑星に降り立った科学者チームに待ち受ける、驚がくの真実と恐怖を活写していく。『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスや『SHAME -シェイム-』のマイケル・ファスベンダーといった実力派俳優が顔をそろえている。予測不能のストーリー展開に加え、作中に登場する惑星の異様な世界観にも圧倒される。

 

【あらすじ】

人類が長年にわたって追い続けている、人類の起源にまつわる謎。地球で発見された古代遺跡から、その答えがあるかもしれない未知の惑星の存在が浮かび上がる。科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船プロメテウス号に乗り込んで問題の惑星へと向かう。惑星にたどり着いた彼らは、人類のあらゆる文明や常識を完全に覆す世界を目の当たりにして息をのむ。誰も到達できなかった人類誕生の真実を知ろうとチームの面々が探査に没頭する中、思いも寄らない事態が迫ろうとしていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

『プロメテウス』

ギリシャ神話に登場するティターンの神の1柱。

ティターンの神とは、オリュンポスの神々に先行する古い神々。

天空神ウーラノスと大地の神ガイアの子とされている。

6柱の男神と6柱の女神がいて、プロメテウスの父イーアペトスもその一人。

母のアシアー(あるいはクリュメネー)はオーケアノスとテーテュースというティターンの神の娘。

イーアペトスとアシアーの間には、アトラース、メノイティオス、プロメテウス、エピメーテウスという神が生まれた。

プロメテウスとは、先に考えると言う意味で、「先見の明を持つもの」「熟慮するもの」という意味。

ティタノマキアという、クロノスを中心とするティターンの神とゼウスを中心とするオリュンポスの神の間で起こった争いの際に、プロメテウスはオリュンポス側につき、戦後自由を得たが、復讐の機会を窺っていた。

ゼウスが傲慢になった古い人間を大洪水で滅ぼし、新しい人間と神を区別しようと考えた際、彼はその役割を自分に任せて欲しいと懇願し了承を得た。

プロメーテウスは大きな牛を殺して二つに分け、一方は肉と内臓を食べられない皮に隠して胃袋に入れ、もう一方は骨の周りに脂身を巻きつけて美味しそうに見せた。そして彼はゼウスを呼ぶと、どちらかを神々の取り分として選ぶよう求めた。プロメーテウスはゼウスが美味しそうに見える脂身に巻かれた骨を選び、人間の取り分が美味しくて栄養のある肉や内臓になるように計画していた。だが、ゼウスはプロメーテウスの考えを見抜き、不死の神々にふさわしい腐る事のない骨を選んだ。この時から人間は、肉や内臓のように死ねばすぐに腐ってなくなってしまう運命を持つようになった。

ゼウスはさらに人類から火を取り上げたが、プロメーテウスはヘーパイストスの作業場の炉の中にトウシンソウを入れて点火し、それを地上に持って来て人類に「火」を渡した。火を使えるようになった人類は、そこから生まれる文明をも手に入れることになった。

その行いに怒ったゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じてプロメーテウスをカウカソス山の山頂に張り付けにさせ、生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いた。プロメーテウスは不死であるため、彼の肝臓は夜中に再生し、のちにヘーラクレースにより解放されるまで半永久的な拷問が行われていた。

(ウィキペディアより)

 

私はギリシャ神話をまとめている方が楽しいです。

 

でも、本題の映画の話に戻りましょう。

映画の宣伝が「人類の起源」を臭わせているし、題名も人間に「火」を与えたとされるプロメテウス。

これは、宇宙船の名前にもなっているのですが、はっきり言ってあまり関係なかったです。

この作品は、リドリー・スコット監督の1979年のアメリカ映画「エイリアン」の前日譚です。

『エイリアン』(Alien)は、1979年のアメリカ合衆国の映画。航行中の大型宇宙船という閉鎖空間の中で異星生物(エイリアン)に襲われる乗組員の恐怖と葛藤を描く。エイリアンのデザインは、現代シュールリアリズムの鬼才H.R.ギーガーが担当した。リドリー・スコットやシガニー・ウィーバーの出世作であると共にSFホラーの古典として知られ、続編やスピンオフが製作されている。同監督リドリー・スコットによる本作の前日譚となる3D映画『プロメテウス』が2012年6月に世界各国で公開された。

1980年の第52回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞。(ウィキペディアより)

 

太古の地球、宇宙人らしい人が黒い液体をあおり、苦しんで濁流にのまれる。

彼のDNAが、川の中でばらばらになった。

 

2089年。

考古学者のエリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)とチャーリー・ホロウェイ(ローガン・マーシャル=グリーン)は、発掘中の古代遺跡で巨人(エンジニア)が指し示す星図を発見。

世界各地の古代遺跡で同じような壁画を発見して、人類の起源の答えがあるかもしれない惑星を見つけた。

科学者を集めた探査チームが、宇宙船「プロメテウス号」に乗り込んでその惑星を目指した。

 

2093年。

調査対象の惑星に近づいたとき、調査ミッションの責任者メレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)は、乗組員をアンドロイドのデイヴィッド(マイケル・ファスベンダー)に起こさせ、このミッションの説明をした。

エリザベスとチャーリーはエンジニアの存在を信じていたが、メレディスはエンジニアと接触してもコンタクトを取らず、自分に報告するよう指示する。

 

☆ネタバレ

乗組員たちは宇宙服を付けて、建物のようなものの内部に入って行った。

デイヴィッドがホログラムを作動させると、エンジニアたちが逃げ惑う様子が映し出され、入り口のようなところで頭を切り落とされたエンジニアの死体があった。

ディヴィッドは壁に書かれてあった文字を読み取り、扉を開けると、円筒形の入れ物がたくさん見つかった。

 

エリザベスたちはエンジニアの頭部を持ち帰り、デイヴィッドは入れ物を持ち帰った。

 

このエンジニアの頭部から、エンジニアと人類のDNAは同じということがわかった。

また、デイヴィッドは入れ物の中から細胞を取り出し、飲み物に混ぜてチャーリーに飲ませた。

その夜、チャーリーとエリザベスは愛し合った。

 

嵐で建物に閉じ込められた二人の科学者は、入れ物の中から生まれた怪物に襲われてた。

 

嵐が収まって、二人を救出に向かった。

襲われた科学者のうち、一人は死んでいて、一人は行方不明だった。

 

デイヴィッドは捜索中に別行動をしていて、宇宙人の飛行船をみつけ、冷凍睡眠中の生き残ったエンジニアもみつけた。

ホログラムで操縦法も調べた。

 

宇宙船に戻った一行だったが、チャーリーは体に変調が現れ、メレディスが火炎放射器でチャーリーを焼いた。

行方不明だった科学者も、何かに乗っ取られたように暴れ、殺された。

 

その後、エリザベスの体に妊娠の兆候が表れた。

しかも、その成長は異常に早い。

デイヴィッドはエリザベスを冷凍睡眠にして地球まで運ぶことを考えていた。

エリザベスは逃げ出し、自ら、自動手術機で開腹手術をしてお腹の中のイカのような生物を取り出し、手術機の中に閉じ込めた。

 

エリザベスのお腹に植え付けられた物は、エンジニアが開発した生物兵器だったのだ。

 

宇宙船の中で、ウェイランド(ガイ・ピアース)を見つけた。

このミッションのスポンサー企業の社長だ。

死んだと思われていたが、エンジニアから永遠の命をもらうために乗り込んでいたのだ。

 

ウェイランドはデイヴィッドやエリザベスを率いて、デイヴィッドがみつけたエンジニアの飛行船に行った。

冷凍催眠から醒めたエンジニアは問答無用でデイヴィッドの頭部を引きちぎり、ウェイランドを殺した。

 

そして、エンジニアは生物兵器を積み込んだ宇宙船を出発させ、地球に向かった。

エリザベスは、船長ヤネック(イドリス・エルバ)を説得して、自分の宇宙船をぶつけて捨て身で阻止した。

 

それを容認できないメルヴィスは、宇宙船を脱出したが、落ちてくる宇宙船の下敷きになって死んだ。

エリザベスにも、宇宙服の呼吸器が壊れるというアクシデントが起き、メルヴィス専用のモジュールに入り酸素を得る。

エンジニアが怒りに燃えて、エリザベスを追いかけてきて、エリザベスは自分の体内から出た生物兵器を手術室から解き放ち、エンジニアを殺す。

 

エリザベスはデイビッドとともに、もう一台の宇宙船に乗ってエンジニアの星に飛び立った。

 

死んだエンジニアの体内の中から、あのエイリアンが生まれ出た。

 

というように、これは「エイリアン」第1作目の前日譚です。

宣伝では、そのことを告げていないので、「人類の謎」と思って見に行くと、がっかりすると思います。

すごくマニアックな作品だと思いました。

 

夫はエイリアンファンなので、とても楽しめたようでした。

「エイリアンは、H.R.ギーガーがデザインしたんだよ」とか、「あのダブルジョーズが特徴だ」とか、うれしそうでした。

 

私は「エイリアン」系はとても苦手です。

今回は、そんなにドロドロベトベトしていなかったし、私も若い時よりはいろんな刺激にも強くなっているので、映像的には大丈夫でしたが、それ以上の物はありませんでした。

「エリザベスの子供がエリザベスを助けたっていうことやね」と私が言うと、夫は、「そんな話かなあ?」と怪訝そうな顔をしました。 

こんなに長々と書いて、結論がこれというのも、どうなの?という感じですね。