マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

MASAI マサイ

2007-04-21 18:50:14 | 映画ーDVD
ーMASAI マサイー
2004年 フランス パスカル・プリッソン監督 マイナ・マコ 、パルカシオ・ムンテット 、スワケイ・キピロッシュ 、ネメロク・ニクルナ 、パウル・セケナン 、キアキ・ナリカエ 、ペニキ・ソイヤニー 、ジョン・ナシパ

【解説】
雄大なアフリカ大陸を背景に、村の平和を取り戻すため、ライオン狩りに命をかけた男たちの物語。監督はこれがデビュー作となるパスカル・プリッソン。『ル・ブレ』『ラ・ピエトラ 愛を踊る女』の撮影で知られるマヌエル・テランの迫力ある映像は必見。

【あらすじ】
神の呪いで干ばつに襲われたマサイの村。この呪いを解くには、百獣の王であるライオンを狩り、そのたてがみを捧げるしかない。村に平和をもたらすため、若者たちは命を懸けた冒険の旅に出る。 (シネマトゥデイ)

【感想】
若い頃、ケニアを旅した人から、国立公園で観光のために立っているマサイの戦士のスライドを見せてもらったことがあります。
それから、しばらくマサイの戦士は私の憧れでした。

ここのところ続くアフリカが舞台になった悲劇の作品の数々。
疲れきって、絶望している人々ばかり見てきました。

でも、この映画こそ、真のアフリカの姿を映した映画だと思いました。

「監督が12年もマサイの村に通って信頼を取り付け、ようやく実現した奇跡的な映画」だそうです。
映画史上、はじめて本物のマサイ族の戦士が登場したフィクション映画。
この事実を、見終わってから知って驚きました。
フランス映画だからフランスの俳優が演じている、とまでは思いませんでしたが、少なくても演技に関わっているプロが演じていると思って見ていましたから。

戦士といっても、彼らはたぶん10代でしょう。黒光りした、引き締まった肌や筋肉を持っていても、あどけなさが残っていました。

ストーリーは単純だし、キャストの区別がつきにくいということもありましたが、そんなことはどうでもいいくらい、彼らがサバンナを延々と歩いて行く姿に感動します。

見渡す限り続く赤く乾いた大地。
腰に巻いた布と、体をすっぽり覆うだけのもう一枚の布と、わずかな武器だけで大自然に立ち向っていきます。
人間は非力な生き物だけど、他の動物にはない精神力の逞しさ、生命力を感じました。

Mr.レディMr.マダム

2007-04-21 18:40:31 | 映画ーTV
ーMr.レディMr.マダムー
1978年 フランス/イタリア ウーゴ・トニャッツィ 、ミシェル・セロー 、ミシェル・ガラブリュ 、レミ・ローラン 、ルイザ・マネリ

【解説】
 ジャン・ポワレの人気舞台劇を映画化した作品。南フランスのサントロペ。ゲイ・クラブの経営者レナートは女房と別れ、中年男アルバンと愛の巣を作っていた。が、ある日、息子が突然結婚話を持ち出してきた。話を聞けば相手は何とお堅い政党の書記長の娘で、しかもその一家を招待することになるが……。オカマのカップルが息子の結婚のためにと悪戦苦闘する様がおもしろおかしく綴られたコメディで、フランスは元より日本でもヒットした。

【感想】
この映画のハリウッドリメイクが「バードケージ」
内容はそのままでした。
同じシチュエーションで、同じ展開。
ショーのシーンが少なかったから、華やかさには負けるけど、人情劇としてはこちらもよかったです。

でも、これを1978年当時見た人は、驚いたでしょうね。

ハリウッド版のロビン・ウィリアムスとネイサン・レインのコンビも面白かったけど、こちらのキャストの方がより自然にみえました。
オカマの仕草、笑っちゃいます。
うまいです。

アルフィー(1966年版)

2007-04-21 18:37:05 | 映画ーDVD
ーアルフィーー
1966年 イギリス ルイス・ギルバート監督 マイケル・ケイン 、シェリー・ウィンタース 、ミリセント・マーティン 、ジュリア・フォスター 、シャーリー・アン・フィールド 、ジェーン・アッシャー 、ヴィヴィエン・マーチャント 、アルフィー・バス 、デンホルム・エリオット 、エレノア・ブロン 、グレアム・スターク 、マーレイ・メルヴィン

【解説】
色事師アルフィーの女性遍歴を描いた都会的ドラマ。定職をもたず、次々と女をかえていくアルフィー。人妻や看護婦、少女までも手をつけて、最後にたどり着いたのは富豪の未亡人ルビィだった。だが、やっと身を固める決心をつけたとき、ルビィは他の男に走ってしまう……。(yahoo映画)

【感想】
「アルフィー」ジュード・ロウのリメイクを見たとき、オリジナルを誉めてあるものを読んで、興味を持ってみました。

でも、私には退屈な映画でした。
リメイクの方が、すごく軽い分、プレイボーイの虚しさがよく伝わってきたような気がしました。

マイケル・ケイン、いまの顔の方がよく知っているからなあ。

このアルフィーはどこまでも、色事師というのにふさわしい人物でした。
いまなら問題になるシーンも多いです。
家出した少女を連れ込む、長期療養中の人の妻と不倫はまだしも、妊娠から違法な中絶だもの。

男尊女卑の詰まった映画。
最後に、裏切られていい気味です。

コメディというより、社会派の問題作と言う感じでした。

SPIRIT

2007-04-21 18:34:19 | 映画ーTV
2006年 香港/アメリカ ロニー・ユー監督 ジェット・リー 、中村獅童 、スン・リー 、原田眞人 、ドン・ヨン 、コリン・チョウ 、ネイサン・ジョーンズ 、バオ・キージン 、ソムラック・カムシン 、アンソニー・デロンギス 、ジャン=クロード・ルーイエ 、ブランドン・レア

【解説】
『HERO』『LOVERS』を手がけたプロデューサーのビル・コンが、『HERO』に続きジェット・リーとのコラボレーションで放つアクション巨編。実在したマーシャル・アーツの伝説的人物をモデルに、格闘技の師匠だった父の跡を歩もうとする男の生きざまを描く。孤独な主人公をリーが全身全霊の力で大熱演するほか、相手役には日本から人気俳優の中村獅童が参戦。マーシャル・アーツの精神を、闘いで表現する彼らの挌闘シーンの迫力に圧倒される。

【あらすじ】
武道に憧れて天津一の挌闘家になったフォ(ジェット・リー)は、その高慢な人格が災いして、悲劇のどん底へと突き落とされてしまう。すべてを捨て流れ着いた辺境の村で農夫として働き始めた彼は、本当の強さとは何かを悟るのだが、そんな彼に史上初の異種挌闘技戦が待ち受けていた……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
ジェット・リーのカンフーは惚れ惚れします。
香港映画で水を得た魚のように生き生きして、さらに切れ味がますように感じました。

中国では超有名らしい伝説的武闘家フォ・ユァンジャの一生。
フィクションも交えての大作でした。

父の後継いで、世界一強い武闘家になりたいという野心を持った若い頃。
見栄っ張りで高慢。
つまらない誤解から、宿敵を親友のレストランの中で破壊の限りをつくして、完膚なきまでにたたき壊してしまう前編のクライマックス。
怒りの結末は、最愛の娘と母を惨殺されるという悲劇で終わる。

すべてを失い、絶望したフォは山野を彷徨い、半死のところを村の目の見えない少女に助けられる。
そこでモーとして、農作業をすることにより、真に生きるということを知る。

やかて、格闘家としての彼が目覚め、ふたたび舞台の上に上がる決心をするのだった。

異種格闘技戦の数々に勝利して、復活したフォが最後に闘う相手が、田中安野(中村獅堂)。
この、対戦は見応えがありました。
しかし、列強(日本も含む)の陰謀により、毒を盛られ、それがもとでフォは生涯を閉じます。

獅堂とリーの闘い方はとても潔く、嫌な感じはしませんでした。

何のために闘うのか、ひとつの答えをみつけた偉大な格闘家の一生でした。