マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

エルヴィス

2007-03-02 19:46:36 | 映画ーDVD
ーエルヴィスー
2005年 アメリカ/ドイツ ジェームズ・スティーヴン・サドウィズ監督 ジョナサン・リス=マイヤーズ 、ランディ・クエイド 、ローズ・マッゴーワン 、ティム・ギニー 、ジャック・ノーズワージー 、ロバート・パトリック 、カムリン・マンハイム

【解説】
死してなお世界中に影響を与え続ける、キング・オブ・ロックンロールこと“エルヴィス・プレスリー”の波乱に満ちた生涯を、事実に基づいて描く。出演はジョナサン・リース・マイヤー、ランディ・クエイドほか。(goo映画)

【感想】
170分を越える大作なのに、あまりピンと来なかったです。
ジョナサン・リス・マイヤーズは、ある角度から見たらすごく似ているけど、なんかちょっと違う感じでした。
歌もエルビスの歌と吹き替えられているところに違和感があったのかな。

とにかく、エルヴィス・プレスリーの物語です。
エルヴィスは時代を熱狂させたスーパーヒーローで、いまも伝説の人物です。
私の記憶には、1969年以降のショーに登場する太ったエルヴィスのイメージしかないのが残念です。

この作品を見て、私が考えていたより繊細な青年だということが解りました。
とても母親思い。
驚くほどです。
女性も大切にしていたみたいだし、最後は薬の乱用による突然死のようですが、それも、医師の処方箋に従っていると信じていたようです。
真面目故のワーカーホリックに陥り、寿命を縮めたようですね。

エージェントであるトム・パーカー大佐とのコンビ、いろいろ軋轢があったようですが、結果的に、彼がキング・オブ・ロックとしていまも語り継がれることになったのは、彼の戦略の結果だと思います。
エルヴィスが映画出演に固執し、「ウエストサイド物語」の出演を熱望しながら叶えられなかったというエピソードには、複雑な思いがします。
「ウエストサイド~」で成功していたら、演技者としての道が開けたかもしれないけど、エンタティナーとしての道はどうなっていたでしょう。

42歳でその生涯を終えたプレスリー。
よくも悪くも彼はスーパースターとしての生涯を送ったのだと思いました。


ロード・オブ・ウォー

2007-03-02 19:42:48 | 映画ーDVD
ーロード・オブ・ウォーー
2005年 アメリカ アンドリュー・ニコル監督 ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク 、ブリジット・モイナハン 、ジャレッド・レトー 、イアン・ホルム 、ドナルド・サザーランド 、サミ・ロティビ 、イーモン・ウォーカー

【解説】
ニコラス・ケイジが“死の商人”と呼ばれる武器商人にふんした衝撃のアクション映画。『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督が、世界中の紛争地域が抱える現状を、裏社会に生きる人物の視点から描いた。主人公の“武器商人ユーリー・オルロフ”は、実在する武器商人たちを徹底的にリサーチして作り上げられているため、武器商人の実態を垣間見ることが出来る貴重な作品だ。

【あらすじ】
レストランで働く平凡な男ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、偶然銃撃戦に巻き込まれたことから、武器商人として生きていく道を思い立つ。弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)とともに武器売買の事業を始めるが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
これは実話だというテロップに、ズキーンときました。
タイトルのバックに流れる、たった1個の銃弾の一生。
これも、値打ちがありました。

こういう役は、ニコラス・ケイジがぴったりでしたね。
人間っぽいのに、心を持たなくできるー
んーふりができる?
表現するのは難しいけど。

とにかく、アメリカの片隅に暮らす、貧しいロシアの移民の子、ユーリ(ニコラス・ケイジ)が「必要悪」の武器商人として成功する物語。
サクセス・ストーリーなんですね。

弱いものに武器を持たせたら、殺し合いをする。
目をそむけたいけど、それが世界で起こっている事実なのですね。
冷戦が終わって、それが始まったなんて、実に皮肉なことですね。
それで大国は金銭的に潤ったかもしれないけど、9.11のように、犠牲も大きいですよね。

「ボビー」じゃないけど、暴力は悪い連鎖しか生まないのは、わかっているのに。
少年が、無邪気に銃を持って走り回る姿は、あまりに残酷です。

ユーリの弟、ヴィタリー役のジャレッド・レトがよかったです。
吸い込まれそうなブルーの瞳。
使命に目覚めた彼の心情が伝わりました。

捜査官役のイーサン・ホークが、頼りなかったなあ。
彼が唯一正義の使者なのに。
現実もあんなものなのでしょうね。

なんとも、あと味の悪い映画でした。
ユーリにとって、弟の犠牲は、良心の呵責にさえならないのかしら。