マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

鉄板英雄伝説

2007-07-17 11:58:18 | 映画ー劇場鑑賞
ー鉄板英雄伝説ー
2007年 アメリカ ジェイソン・フリードバーグ 、アーロン・セルツァー監督 カル・ペン 、アダム・キャンベル 、ジェニファー・クーリッジ 、ジェイマ・メイズ 、クリスピン・グローヴァー 、フォーン・チェンバース 、トニー・コックス 、ダレル・ハモンド 、カーメン・エレクトラ 、フレッド・ウィラード 、デヴィッド・キャラダイン 、タッド・ヒルゲンブリンク 、ジム・ピドック 、グレゴリー・ジュバラ

【解説】
『最終絶叫計画』の脚本家ジェイソン・フリードバーグとアーロン・セルツァーのコンビが放つ、ハリウッド超大作をネタにしたパロディ映画。チョコレート工場見学で偶然出会った4人の孤児が、グナルニア国の平和を目指し奮闘する。『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』をベースに、『チャーリーとチョコレート工場』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ダヴィンチ・コード』など続々登場するパロディシーンに爆笑間違いなし。

【あらすじ】
孤児のルーシー(ジェイマ・メイズ)、エドワード(カル・ペン)、スーザン(フォーン・A・チェンバーズ)、ピーター(アダム・キャンベル)は、ウィリー・ウォンカ(クリスピン・グローヴァー)のチョコレート工場に閉じ込められる。抜け道になっている洋服ダンスを発見するが、そこは白いアバズレ魔女(ジェニファー・クーリッジ)が権力を握るグナルニア国だった。 (シネマトゥデイ)

【感想】
鉄板というのは「滑らない」という若者用語らしい。
大阪と東京1館ずつの公開。
しかも、大阪はレイトショーのみ。

もともと、ドタバタもバラエティも好きじゃない堅物の私が、なぜ見に行ったかーひとえにポスターのジャックとチャーリーに惹かれたからです。

はっきりいって、驚きの連続でした。
次から次へと、出てくる出てくるパロディの嵐。
さいわい、ほとんどの元映画を見ているか知っているかなので、退屈することはありませんでしたし、たまに笑うシーンもありました。

チャーリーは全然似ていなかったけど、ダンスがうまかったです。
ジャックも特徴をよくつかまえて、面白かった!
どちらの映画もたくさんのシーンやおなじみのセリフが登場します。

私がパロディとわかった映画は、「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」、「パイレーツ・オブ・カリビアン(シリーズ)」、「スーパーマン リターンズ」、「ダ・ヴィンチ・コード」、「チャーリーとチョコレート工場」、「V・フォー・ヴェンデッタ」、「ハリー・ポッター」、「スター・ウオーズ」、「スネーク・フライト」、「X-MEN」、「ナチョ・リブレ」、「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」、「007」、「もしも昨日が選べたら」、くらいかな?

どのセットや音楽も凝っていました。

でも、こういう作品の著作権ってどうなっているのかなあ。
エンドロールがすごく長かったけど、レイトショーにもかかわらず、30人くらいいた観客は最後まで席を立ちませんでした。
そのマニアの心意気に、感心しました。

ブルーオアシス2 3D

2007-07-17 11:44:00 | 映画ー劇場鑑賞
台風一過ーといっても、梅雨空の残るうっとうしい天気のなかを、天保山にあるサントリーミュージアムへ行ってきました。



ブルーオアシス2 3Dはいつからはじまっているのでしたっけ。
会期が延びたようですね。
やっと見に来た、という感じです。

とてもきれいな映像でした。
うっとうしい梅雨空をしばし忘れさせてくれるさわやかさでした。
テーマは、海の生き物たちの共棲。
神秘的でした。
アイマックスシアターならではの臨場感。
サメが近づいて来るシーンでは、小さな子供が泣き出してしまいました。

私たちはジョニーのナレーションが目的で、ヘッドホンを借りる時にちょっと恥ずかしかったです。
でも、耳から聞こえるジョニーの声は甘すぎもせず、しゃがれてもいなくて、とても心地よかったです。

左耳で日本語の解説を聞きながら、右の耳でジョニーの囁きを聞いていました。
とても、気持ちのいい40分間でした。



サントリーミュージアムで先日始まったばかりの「ディズニー・アート展」ものぞいてきました。

「本展では、米ウォルト・ディズニー社が誇るアニメーション関連作品資料の収蔵・リサーチ機関、アニメーション・リサーチライブラリー(ARL)が所蔵する、門外不出のコレクション約300点と、2005年に千葉大学で発見されたとの発表のあったオリジナル画のうち、丹念な修復を施した約200点の作品を一挙公開いたします。千葉大学における奇跡的なディズニーのオリジナル画発見を機に、日本初上陸の本社コレクションと、日本に眠っていた幻の千葉大学コレクションとのドラマティックなめぐり逢いが実現し、同時公開が可能となりました。ディズニー本社のスタッフとともに作品選定にあたったのは、スタジオジブリ。 お子様から大人まで、そして、ディズニーファンやアニメーションを志す学生からアートファンまで幅広い層にご満足いただけるセレクションで貴重な作品の数々をご紹介いたします。(HPより)」

この精巧なアニメが、まだ私の生まれる前に作られはじめたということが驚きでした。
「バンビ」「白雪姫」「わんわん物語り」「眠れる森の美女」など。
幼いあの頃に戻った時間でした。
また、ディズニーアニメが見たくなりました。

ロンゲスト・ヤード

2007-07-17 11:24:23 | 映画ーTV
ーロンゲスト・ヤードー
2005年 アメリカ ピーター・シーガル監督 アダム・サンドラー 、クリス・ロック 、バート・レイノルズ 、ジェームズ・クロムウェル 、ネリー 、ボブ・サップ 、ウィリアム・フィクトナー 、マイケル・アーヴィン 、デヴィッド・パトリック・ケリー 、ビル・ロマノウスキー 、ビル・ゴールドバーグ 、ブライアン・ボズワース 、ケヴィン・ナッシュ 、スティーヴ・オースティン[プロレスラー] 、ダリップ・シン 、クロリス・リーチマン 、ニコラス・タートゥーロ 、トレイシー・モーガン 、テリー・クルーズ 、ロボ・セバスチャン 、エド・ローター 、ジョーイ・“ココ”・ディアス 、スティーヴ・リーヴィス 、エドワード・バンカー 、アレン・コヴァート 、マイケル・パパジョン 、コートニー・コックス 、ロブ・シュナイダー

【解説】
刑務所を舞台に、看守対囚人のアメフト・バトルを描いた74年の大ヒット作をリメイク。権力を盾に嫌がらせをエスカレートさせる看守たちと、元NFLプレイヤーのポールをはじめとする囚人たちが手に汗握る対決を繰り広げる。主人公ポールを演じるのは『50回目のファースト・キス』のアダム・サンドラー。コメディタッチのストーリー展開と、興奮のクライマックスに注目だ。オリジナルの主演俳優バート・レイノルズも出演している。

【あらすじ】
八百長疑惑でNFLを追われた元人気プレイヤーのポール(アダム・サンドラー)は、酔って警官とカーチェイスを繰り広げ、懲役3年の刑で刑務所へ。そこではアメフト好きの所長ヘイズン(ジェームズ・クロムウェル)が権力を握っており、ポールはヘイズン所長から囚人たちで構成されたアメフト・チームを作るよう命令される。 (シネマトゥデイ)

【感想】
オリジナルの方も見ました。
あちらも気骨のある面白い映画でしたが、こっちはさらにパワーァップじゃないでしょうか。
すごく面白かったです。

クレイを演じるアダム・サンドラーの力量を感じました。
相方のクリス・ロック。
口先ばかりではなく、キャラクターに陰影をつけて頼もしかった。
そして、オリジナルで主役のバート・レイノルズ。
よかったですねえ。
最後に見せ場。
いうことなしじゃないでしょうか。

プロレスにもアメリカンフットボールにも疎い私ですが、十分楽しめました。

CCRの「雨をみたかい」が流れるシーン、感動しました。

ユージュアル・サスペクツ

2007-07-17 11:22:50 | 映画ーDVD
ーユージュアル・サスペクツー
1995年 アメリカ ブライアン・シンガー監督 スティーヴン・ボールドウィン 、ガブリエル・バーン 、チャズ・パルミンテリ 、ケヴィン・ポラック 、ピート・ポスルスウェイト 、ケヴィン・スペイシー 、スージー・エイミス 、ジャンカルロ・エスポジート 、ベニチオ・デル・トロ 、ダン・ヘダヤ 、ピーター・グリーン 、クリスティーン・エスタブルック

【解説】
 船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたヴァーバルから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ……。

【感想】
この映画、とても有名で、私も謎の人物が誰か、最初からわかってしまったので、ちょっと興味が半減してしまいました。

こういう作品はリアルタイムで見たかったです。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007-07-15 14:52:17 | 映画ー劇場鑑賞
先行上映に行ってきました。
ーハリー・ポッターと不死鳥の騎士団ー
2007年 イギリス/アメリカ デヴィッド・イェーツ監督 J・K・ローリング原作 
ダニエル・ラドクリフ 、ルパート・グリント 、エマ・ワトソン 、ヘレナ・ボナム=カーター 、ロビー・コルトレーン 、レイフ・ファインズ 、マイケル・ガンボン 、ロバート・ハーディ 、イメルダ・スタウントン 、ケイティ・ルング 、ゲイリー・オールドマン 、デヴィッド・シューリス 、アラン・リックマン 、イヴァナ・リンチ 、リチャード・グリフィス 、ジェイソン・アイザックス 、フィオナ・ショウ 、マギー・スミス 、エマ・トンプソン 、ジュリー・ウォルターズ 、ダニエル・ラドクリフ 、ルパート・グリント 、エマ・ワトソン 、ヘレナ・ボナム=カーター 、ロビー・コルトレーン 、ワーウィック・デイヴィス 、レイフ・ファインズ 、マイケル・ガンボン 、ブレンダン・グリーソン 、リチャード・グリフィス 、ジェイソン・アイザックス 、ゲイリー・オールドマン 、アラン・リックマン 、フィオナ・ショウ 、マギー・スミス 、イメルダ・スタウントン 、デヴィッド・シューリス 、エマ・トンプソン 、ジュリー・ウォルターズ 、ロバート・ハーディ 、デヴィッド・ブラッドリー 、マーク・ウィリアムズ 、トム・フェルトン 、マシュー・ルイス 、イヴァナ・リンチ 、ケイティ・ルング 、ハリー・メリング

【解説】
世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズを映画化し、メガヒットを飛ばした映画版シリーズ第5弾。おなじみの主人公ハリー・ポッターとその仲間たちが邪悪なヴォルデモート卿相手に、秘密同盟の“不死鳥の騎士団”と協力して戦う姿を描く。今回監督を務めるのは、英国テレビ界出身のデヴィッド・イェーツ。これまでになく激しい魔法戦を、より肉体的にも精神的にも成長したハリーらが戦い抜く姿に圧倒される。

【あらすじ】
ホグワーツ魔法魔術学校の5年生になったハリー(ダニエル・ラドクリフ)は、最近、ヴォルデモート卿のうわさを聞かないことに気付く。そんな折、魔法省は学校にお目付役として新しく防衛術を教える教師を送り込む。その授業を不満に思ったハリーは親友のハーマイオニー(エマ・ワトソン)らと“ダンブルドア軍団”を結成する。 (シネマトゥデイ)

【感想】
この巻は原作も暗く、映画化するのは難しいだろうなあと思っていましたから、見終わった感想は、無難にまとめたなあ、でした。

原作では、ハリーはずっと悪夢に苦しめられ、とても孤独で怒りっぽい。
ダンブルドアからも大人たちからも疎外され、理解できずに苦しんでいます。

子供から大人になる思春期の少年、とよく言われていますが、映画ではかなりわかりやすくなっていました。

このシリーズの特徴は、作品ごとに監督が変わることではないでしょうか?
前作を踏襲しつつも、作風は明らかに変わっています。

今回は、非常に現実的。
ファンタジーということを忘れそうなオープニングでした。
しかし、現れたのはディメンター(吸魂鬼)、この辺はホラーっぽかった。

この巻では一気に登場人物が増えるので、この作品だけ見た人には何がなんだかわからないのではないでしょうか?
ジニーやドラコは名前を呼んでもらったっけ?

不死鳥の騎士団のメンバーの紹介も、あっという間だった。
スネイプも仲間だって、一言触れただけでした。

できたら、人物相関図だけでも頭に入れてみることをおい進めします。

 さて、今回初登場で、準主役と言ってもいいアンブリッジ先生。
イメルダ・スタウントンがよかったです。
ピンクの悪魔というコンセプトにして、大成功でした。
お部屋も、かわいかった。

ヘレナ・ボナム=カーター、キャストでは最初の方に出てくるけど、出番は少なかったですね。
シリウスのいとこのベラトリックス。
穢れた血とか、純血とか、本を読んでいない人たち、わかったかな?
ここ、第6巻につながる重要なキーポイントなんですけどね。
心配だなあ。

 初登場で光っていたのはルーナ(イヴァナ・リンチ)。
1500人のオーディションのなかから選ばれたそうだけど、イメージ通りだったわ。
ぼーっとして変人だけど、なかなか鋭い。
そのままでした。

ハーマイオニーがどんどんいいてすね。
彼女はJ・K・ローリングの代弁者でしょうね。
ハリーを励まし、勇気づけ、生きる力を引き出す役ですね。

チョウ・チャンは前作よりかわいくなっていました。
問題のヤドリギのシーン、見せ場ですから、いいんじゃないでしょうか?
家に帰って原作を読み返したら、キスシーンの描写はないし、ハリーはイマイチ意味が分からなかったようで、ハーマイオニーに解説してもらっていました。
原作の二人の揺れる思いが、うまく観客に伝わったでしょうか?
私は、多少びっくりしたけどね。

ハグリッドが後半になってやっと出てきて、うすごくれしかったんだけど、巨人を探しに行った意味や、大怪我のこと、みんなわかったかなあ。

 そして、シリウス。
原作を読んでいる人はご存知ですが、以外にあっけなかったですね。
呪文一発。
私は、ずっとこの役はジョニーにと言っておりましたが、今回撤回します。
ゲーリー・オールドマンでよかった。
あの、入れ墨はアズガバンの囚人だったことのしるしでしょうか?
はだけた胸がセクシーでした。
それでも、登場シーンが少なくて不満です。
ハリーはいつか彼と生活することが、ただそれだけが唯一の夢なのに。
ここのシーン、もう少し泣かせてもらいたかったなあ。

思いはあるけど、あの長い原作、しかも次の展開へ続けていくための伏線ばかりのお話を、2時間くらいにまとめたにしては、見せ場もたくさん作って、キャラにも工夫を凝らして、観客を退屈させないで、よくできていたと思いました。
そのぶんストーリーを追うだけで、平凡な仕上がりになったのは残念です。

次に、期待しましょう。
「謎のプリンス」さらにダークに悲惨になっていきます。
さて、最終章「死の秘宝」は?
読みたいような、読みたくないような…。

ボルベール<帰郷>

2007-07-12 11:51:25 | 映画ー劇場鑑賞
ーボルベール<帰郷>ー
2006年 スペイン 監督=ペドロ・アルモドバル ペネロペ・クルス 、カルメン・マウラ 、ロラ・ドゥエニャス 、ブランカ・ポルティージョ 、ヨアンナ・コボ 、チュス・ランプレアベ 、アントニオ・デ・ラ・トレ

【解説】
カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞し、各映画賞を席巻している珠玉のヒューマンドラマ。母として、娘としてのままならない人生をたくましく生きる女性たちの生き様を描き上げる。監督は『バッド・エデュケーション』のペドロ・アルモドバル。主演はアルモドバル監督と『オール・アバウト・マイ・マザー』以来の顔合わせとなるペネロペ・クルス。アルモドバルらしいビビッドな色彩の中で展開する人生賛歌を堪能できる。

【あらすじ】
10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
 ライムンダと娘と姉

これは、女たちの話。
いきなり、女たちがお墓を掃除しているシーンから始まることでもわかる。

ライムンダ(ペネロペ・クルス)が姉と娘と掃除しているのは母のお墓。
火事で、父に抱かれて亡くなったと彼女は信じている。

数日後、仕事場から帰宅すると、娘が父親を殺して動転していた。
「自分は父親じゃないと言いながら、性的関係を迫ってきた」という。
ライムンダは自分が罪をかぶる覚悟で、死体の始末を考える。

そして、隣のレストランを仕切ることになり、死んだと思っていた母親がじつは生きていたということもわかり、父親の秘密、娘の出生の秘密が語られていくんだけれども、そういう筋書きはどうでもいい感じがしました。

癌に冒されて余命幾ばくもなく、自分の母親の消息だけが知りたいという近所の女性、アウグスティナの「内輪の問題だからね」と言う言葉が、とても印象に残りました。

内輪の問題、そうなのよね。
とても、デリケートでプライベートな問題。
自分たちで、うまく解決できるはずなのよね。
そういう自分たちで解決すべき問題まで、公にして大騒ぎしてしまう今の風潮も皮肉っているのかな、と思いました。
殺人を隠したのは犯罪ですが。

女たちはしたたかに逞しく、少々対立したって、どこかで折り合って、協力して生きていくものだ、と言われている気がしました。

ペネロペが歌う「帰郷」。
いろんな人の思いが重厚に重なって、とてもいいシーンでした。
ペネロペがいいです。
美しいし、セクシー。
母親には若すぎる感じですが、ライムンダの前向きな生き方に共感できました。

傷だらけの男たち

2007-07-12 11:48:03 | 映画ー劇場鑑賞
ー傷だらけの男たちー
2006年 香港 原題=傷城/CONFESSION OF PAIN 監督=アンドリュー・ラウ 、アラン・マック 出演=トニー・レオン 、金城武 、スー・チー 、シュー・ジンレイ 、チャップマン・トー 、ユエ・ホア 、ヴィンセント・ワン 、エミー・ウォン

【解説】
大ヒット作『インファナル・アフェア』シリーズを手がけたチームによる、心に深い闇を抱えた男たちの人生を描いたヒューマンドラマ。かつて上司と部下だった二人の刑事の日常が、ある殺人事件をきっかけに交錯していく様を見せる。対照的な主人公を熱演するのはアジアのトップスター、『2046』のトニー・レオンと『ウィンター・ソング』の金城武。本作はディカプリオ主演でハリウッドでのリメイクも決定している話題作。

【あらすじ】
2003年のクリスマス、ポン(金城武)が凶悪犯を逮捕した晩に、彼の恋人は自殺を図り還らぬ人となる。3年後、酒浸りの日々を送っていたポンは、刑事を辞めて私立探偵になっていた。彼の元上司のヘイ(トニー・レオン)は富豪の一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、幸福な生活を送っていたが、ある日、義父が何者かに惨殺され……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
トニー・レオンが悪役で登場。
なかなか素敵です。

ポン(金城武)は酔いどれ探偵。
元は将来を嘱望された刑事だったが、恋人の自殺とその原因が不明だったことに傷ついて、お酒が離せない。

そんなポンを気にかける元上司のヘイ(トニー・レオン)。
新婚の妻スクツァンを紹介した矢先、彼女の富豪の父が何者かに殺される。
夫の行動に疑問を抱いたスクツァンはポンに真相究明を依頼する。

結構ハードな暴力シーンもありますが、全体に、香港ノワールというには甘い目です。
とにかく、トニーの切なさがクローズアップされたら、この作品は成功ではないでしょうか。
ほんと、よかった!!

ラストも、ポンの立ち直りが感じられて、私は良かったと思いました。

それより、ポンの存在がこのストーリーにうまく絡めていない気がして、その方が居心地が悪い感じでした。
ストーリー的には単純なのに、エピソードに登場する人物が多くて、わかりにくかったのも難点です。

ハリウッドでリメイクが決まったそうですが、この作品はハリウッド向きだと思いました。
楽しみです。

フライトプラン

2007-07-12 11:45:31 | 映画ーTV
ーフライトプランー
2005年 アメリカ ロベルト・シュヴェンケ監督 ジョディ・フォスター 、ピーター・サースガード 、ショーン・ビーン 、マーリーン・ローストン 、エリカ・クリステンセン 、ケイト・ビーハン 、グレタ・スカッキ 、マイケル・アービー 、クリスチャン・ベルケル 、カーク・B・R・ウォーラー 、ブレント・セクストン 、マシュー・ボーマー

【解説】
高度一万メートルの密室で繰り広げられる、恐怖のサスペンス・アクション。映画主演は3年ぶりとなるオスカー女優ジョディ・フォスターが、突然娘を奪われた母親にふんし正体不明の敵に立ち向かう。監督のロベルト・シュヴェンケは、本作でハリウッドデビューを飾るドイツ期待の新星だ。あまりに臨場感のあるリアルな設定に、客室乗務員協会(AFA)が映画のボイコットを呼びかけたほど。ジョディ・フォスターの鬼気迫る演技は必見。

【あらすじ】
事故死した夫の亡骸を乗せた飛行機に、娘のジュリアとともに乗り込んだカイル(ジョディ・フォスター)。その機内で、突如として娘の姿が見えなくなる。必死で探すカイルだが、誰一人として娘の行方を知る者はいなかった。 (シネマトゥデイ)

【感想】かなりネタバレ☆
すごい母親。
これは、ジョディ・フォスター以外には考えられないキャストです。
ジョディだからできた、ジョディだから説得力がある。

高度10000メートルの上空で娘がいなくなった。
普通なら、どこかに潜り込んで眠っているのでしょうから、着陸してから探しましょうということで、納得させられてしまう話ではないかな?
彼女が政府の要人とか、公人とかではないんだから。
まず、犯罪が考えられないもの。

でも待って、母親がそれで納得して、着陸するまでおとなしくしていたら?
犯罪として成立しなかったんじゃない?
犯人(ピーター・サースガード)はどうやって、棺の爆弾を取りに行き、どうやって機長(ショーン・ビーン)を脅かすつもりだったんだろう。

それが犯人の意図通り、飛行機中をパニックに陥れて、結局緊急着陸させてしまった。
おまけに、関係ないアラブ人に疑いをかけ、乗客が彼に殴りかかるシーンまでお膳立てしてしまった。
これは行き過ぎよね。

ストーリーとしては納得いかない人も多いでしょう。
でも、母は強し、ジョディの演技力を見るという意味で、まあまあかなあ。

リトル・ミス・サンシャイン

2007-07-09 18:27:29 | 映画ーDVD
劇場鑑賞の感想はこちら

ーリトル・ミス・サンシャインー
2006年 アメリカ ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス=監督 グレッグ・キニア 、トニ・コレット 、スティーヴ・カレル 、アラン・アーキン 、ポール・ダノ 、アビゲイル・ブレスリン 、ブライアン・クランストン 、マーク・タートルトーブ 、ベス・グラント 、ゴードン・トムソン 、メアリー・リン・ライスカブ 、マット・ウィンストン 、ジェフ・ミード 、ジュリオ・オスカー・メチョソ 、ウォレス・ランガム

【感想】
DVDお買い上げです。
やっぱり、買ってよかった。

じっくりみると、この脚本がどんなに練られたものか、よくわかります。
セリフもショットもひとつも無駄がない。
話の終わりがわかっているから、各シーンをじっくり細かく楽しむことができました。

 ゴージャスな美女トニ・コレット

私の好きな映画の「アバウトアボーイ」「インハーシューズ」そしてこれ、トニ・コレットが共通しています。
トニって、美人女優で十分通用するし、特に、おかしな演技もしないのに、コメディにぴったりの女優さんです。

とくに、この作品はママの役だけど、いわゆる強いママではないのよね。
家族の調整役。
個性の強い家族の中で、自分を抑えつつも良い方向に誘導する。
自分が先頭に立って導くことはないけど、みんなの思いが実現するように根回し、見守り、応援する。
素晴らしいママだと思いました。

思えば「アバウトアボーイ」では、自殺願望のシングルマザー、これはかなりエキセントリックでした。
「インハーシューズ」では、コンプレックスを抱えたインテリ女性。
それぞれ個性の強い役だったけど、ここでは一転して、個性を押さえて、カナメになる役でした。
埋没しないで、存在感を示すのは難しかったと思うけど、さすが実力派です。

DVDには特典で他の4つのエンディングがついていましたが、本編が一番良かったです。

犬神家の一族

2007-07-09 18:15:13 | 映画ーDVD
ー犬神家の一族ー
2006年 日本 市川崑監督 横溝正史原作 石坂浩二 、松嶋菜々子 、尾上菊之助[5代目] 、富司純子 、松坂慶子 、萬田久子 、葛山信吾 、池内万作 、螢雪次朗 、永澤俊矢 、石倉三郎 、尾藤イサオ 、嶋田豪 、三條美紀 、松本美奈子 、林家木久蔵 、三谷幸喜 、深田恭子 、奥菜恵 、岸部一徳 、大滝秀治 、草笛光子 、中村玉緒 、加藤武 、中村敦夫 、仲代達矢

【解説】
横溝正史の名作探偵推理小説『犬神家の一族』を、1976年に監督を務めた市川崑がリメイクした心理サスペンス。同作から多大な影響を受けたジャパニーズ・ホラーの仕掛け人こと一瀬隆重プロデューサーが、オリジナル版の名コンビである監督と主演の石坂浩二とともに、犬神家一族の血の系譜をめぐる謎に迫る。ヒロイン役の松嶋菜々子をはじめ、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子らオールスターキャストの競演も見もの。

【あらすじ】
信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は、腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘、野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残してこの世を去る。巨額の遺産が一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが、ほどなく一族間で次々と殺人事件が発生する。 (シネマトゥデイ)

【感想】
やっぱり、これを見た私がアホでした。
唯一、菊之助君を楽しみにしていたんですが…。

当時ー1976年、角川映画第1作の派手な宣伝で大ヒット、私も劇場で見ました。
ここから、横溝正史シリーズが続々と映画化され、サスペンスブームになったのではなかったですか?

市川監督作品には、すごく楽しませていただきました。
初めて見たのが「東京オリンピック」、それから大好きな「股旅」など。
テレビで「木枯らし紋次郎」も監督していましたね。
ああ、懐かしいなあ。

この作品は予告編で見て、金田一耕助=石坂浩二はないでしょう、と思いましたが、その部分は、クリアできていました。
さほど、違和感はなかった。

ただ、オリジナルをなぞっただけのような展開が、まずがっかり。
豪華キャストなんだけど、若い俳優さんがしらける。
見せ場は富司純子と尾上菊之助[5代目] の親子対決のシーンでしょうが、菊之助君のシーンは、舞台を意識したような照明や撮影の仕方が気になりました。
音声を重ねる場面も多かったし、クローズアップも多かったし、死体もわざとリアルに作っていないんだろうけど、あまりにも…。
愚痴ったらキリがないなあ。

犯人が丸見えなんだから、もう少しなんとかしないとなあ。
同じ監督がリメイクする意味があったのかなあ。