<新刊情報>
書名:絶滅動物は甦らせるべきか?
著者:ブリット・レイ
訳者: 高取芳彦
発行:双葉社
マンモス、タスマニアタイガー、リョコウバト……地球上から絶滅したはずの生物たちが、いま、科学者たちの手によって復活する日が迫ってきている。様々な絶滅動物復活に向けてのプロジェクトと、その一方で不安視される環境破壊の恐れなどのリスクについて、綿密な取材のうえでまとめられた科学ルポルタージュ。
<新刊情報>
書名:絶滅動物は甦らせるべきか?
著者:ブリット・レイ
訳者: 高取芳彦
発行:双葉社
マンモス、タスマニアタイガー、リョコウバト……地球上から絶滅したはずの生物たちが、いま、科学者たちの手によって復活する日が迫ってきている。様々な絶滅動物復活に向けてのプロジェクトと、その一方で不安視される環境破壊の恐れなどのリスクについて、綿密な取材のうえでまとめられた科学ルポルタージュ。
東京大学 物性研究所の神田 夏輝 助教、松永 隆佑 准教授らの研究グループは、同研究所の池田 達彦 助教および板谷 次郎 准教授らの研究グループ、さらに米国の研究グループと協力して、テラヘルツ周波数(毎秒1兆回の振動数)帯の電磁波の周波数を極めて高効率に変換できる物質を発見し、さらにそのメカニズムを解明した。
テラヘルツ周波数帯は既存のエレクトロニクスをさらに数桁上回る高速周波数帯であり、この帯域の電磁波の周波数を自在に操ることは次世代高速エレクトロニクスにおいて非常に重要。テラヘルツ帯の周波数変換素子は宇宙・天文物理学における微弱マイクロ波観測などにおいても活用されているが、極低温でのみ利用可能な超伝導体が用いられている。
同研究ではヒ化カドミウムという特殊な物質に注目し、物性研究所で開発された光技術を駆使することで、テラヘルツ電磁場の周波数変換が室温でも高効率に起こることを発見した。
さらにその発生メカニズム解明のため、ヒ化カドミウムにおける超高速の時間変化を調べる精密計測と理論計算を行い、ヒ化カドミウム特有の質量ゼロの電子(=ディラック電子)がテラヘルツ電場で加速されることで生じる非線形電流がその起源であることを明らかにした。
ディラック電子は、炭素原子1層からなる2次元物質グラフェン内などに存在し、極めて高い電子移動度など通常の電子とは異なる応答を示すことが知られている。ヒ化カドミウムは、グラフェンと類似の性質を3次元的に示すため、ディラック電子由来の応答を大きな体積で巨視的に発現させることが可能になる。
その結果、グラフェンを含む既存の物質よりもはるかに高効率に室温テラヘルツ周波数変換が可能であることを示した。今後さらなる周波数変換の効率化とともに、ディラック電子の特性を生かした新規機能性の開拓が期待される。( 「科学技術振興機構(JST)」ウェブサイトより)
<新刊情報>
書名:中小企業のIT担当者必携 本気のセキュリティ対策ガイド
著者:佐々木伸彦
発行:技術評論社
マイナンバー法の施行や個人情報保護法の改正で、中小企業でも法的・社会的責任を負うリスクが高まり、セキュリティ対策は優先課題の1つとなっている。しかし現実には、実業務だけで手一杯だし、ITに精通した社員もいないと後回しになったり、とにかくセキュリティ対策製品を導入しておけば大丈夫と勘違いしていないだろうか?同書は、セキュリティリスクを経営リスクとして捉え、正しく評価し、組織的に推進させるための手順やノウハウを、セキュリティコンサルタントである著者がわかりやすく解説。無償で公開されているガイドラインをフルに活用。
<新刊情報>
書名:量子コンピュータが本当にわかる!~第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性~
著者:武田俊太郎
発行:技術評論社
Googleが「量子超越性」の実証を発表するなど、量子コンピュータ周辺のニュースが世間を騒がせるようになってきた。一方で,華々しい話を強調しすぎるあまり、量子コンピュータに得体のしれないひみつ道具のようなイメージが広がり、実体をきちんと知りたい人にとって必要な情報はあまり提供されていない。同書は現場を知り尽くした開発者が、詳しく知りたい読者に向けて、量子コンピュータも、あくまで現代のコンピュータの考え方をベースに発展させたコンピュータの一種であることや、どこにどう量子の性質が使われてどういう場合に計算が速くなるのかなどを、かみくだいて解説。また、現在実際に開発が進められている量子コンピュータについて、その種類や長所・短所、将来の展望などを述べる。量子コンピュータに興味を持たれた方の、最初の1冊としておすすめ。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、NEDO特別講座の一環で、石油由来の素材の代替となる植物由来の新材料として、幅広い分野への活用が期待されるセルロースナノファイバー(CNF)の社会実装を拡大、促進するため、企業においてCNFの新製品開発の中核となる即戦力人材を育成することを目的に、東京大学、京都大学、京都市産業技術研究所、産業技術総合研究所を拠点とした人材育成講座を2020年度から開講する。
同講座は、東京大学、京都大学、京都市産業技術研究所、産業技術総合研究所を、拠点として実施する。受講生は半年間で、講義を通じて、CNF関連の各種製造技術や分析・評価技術を体系的に習得するとともに、実習を行うことで、製品開発に必要な各種技術を身につけることができる。
セルロースナノファイバー(CNF)は、鋼鉄の1/5の軽さで、5倍以上の強度を有する、軽量・高強度のバイオマス由来の高性能素材で、石油由来の素材の代替となる植物由来の新材料として、幅広い分野への活用が期待されている。(「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」ウェブサイトより)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が管理法人を務める、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」において、羽田空港と臨海副都心を結ぶ首都高速道路で、合流支援情報などを活用した、世界でも例がないインフラ協調の自動運転の実証実験を開始した。
同実証実験では、安全で円滑な自動運転や運転支援を実現するため、高速道路の実環境下で、一般道からETCゲートを通過して本線に合流するまでの区間を自動運転車で走行する。これにより、インフラ協調による交通環境情報の提供技術の確立を目指す。
東京臨海部実証実験は、臨海副都心地域、羽田空港と臨海副都心を結ぶ首都高速道路に加え、今後、羽田空港地域にて自動運転技術を活用した次世代公共交通システムなどの実証実験を2020年度末まで実施する予定。
また、自動運転に対する社会的受容性の醸成に向け、2020年7月に日本自動車工業会と連携しながら、多くの人々が自動運転車を体験できる試乗イベントの開催を計画している。(「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」ウェブサイトより)
<新刊情報>
書名:詳解 ビットコイン~ゼロから設計する過程で学ぶデジタル通貨システム~
著者:Kalle Rosenbaum
監訳:斉藤賢爾
訳者:長尾高弘
発行:オライリー・ジャパン
ビットコインの仕組みを、技術的にじっくり理解するための本。架空の会社内におけるトークンシステム構築に携わる過程を通じて、ビットコインブロックチェーンの仕組みと概念を、豊富な図解を交えて丁寧に解説。順にたどることで、ビットコインがなぜ現在の形になっていったのか、なぜ信頼できるシステムなのかを、深いレベルで理解できる。ある程度のコンピューターネットワークの知識があれば、プログラミング経験や数学の知識は不要。ビットコインをゼロから概念的に組み立てていきながら理解する本。
<新刊情報>
書名:ドライバーレスの衝撃~自動運転車が社会を支配する~
著者:サミュエル・I・シュウォルツ
訳者:小林啓倫
発行:白揚社
近い未来、すべての車は自動運転車になる。そのとき、社会はどう変わるのか? 暮らしはよくなるのか、悪くなるのか?選択を誤れば、自動運転車によって格差は拡大し、街から人が消え、コミュニティは崩壊する……。元ニューヨーク市運輸局局長の著者が、従来の自動運転車の議論では抜け落ちていた、社会への影響を包括的に分析する。本格普及前夜の今、私たちは社会として何をすべきか。企業優先の〈ドライバーレス革命〉に、全米トップの交通専門家が警鐘を鳴らす、自動運転車の不都合な真実。
<テレビ番組情報>
NHK-BSプレミアム コズミックフロント☆NEXT 毎週木曜日 午後10時~11時00分
3月26日(木) 世界初の惑星着陸 旧ソ連・執念のベネラ計画
今から半世紀前、人類で始めて成功した金星の無人探査機着陸。しかし、成功までの過程で多くの失敗があった。計画が始まる前、金星は地球と似た環境と考えられていたが、実際に探査機がたどり着くと、地獄の世界であることが分かった。気温は500℃、気圧は100気圧。そこをいかに耐え抜いて着陸するか。失敗を重ねながら22年にわたって金星を目指した科学者たち。執念と情熱のベネラ計画に迫った。
BSフジ この国の行く末2~テクノロジーの進化とオープンイノベーション~ 毎週土曜日 午後6時~6時30分
3月28日(土) 特別編
今回は、2019年4月より放送してきた中から厳選して注目のテクノロジー特集をお届けする。
<ゲスト> 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所 所長) 本庶佑(京都大学 高等研究院 副院長 特別教授) 福田恵一(慶應義塾大学 医学部 循環器内科 教授/Heartseed株式会社 代表取締役社長) 関山和秀(Spiber株式会社 取締役兼代表執行役) 土岐泰之(ユニファ株式会社 代表取締役CEO) 新井元行(株式会社Synspective CEO) 白坂成功(株式会社Synspective 取締役) 谷口直嗣(Holoeyes株式会社 代表取締役 CEO/CTO) 杉本真樹(Holoeyes株式会社 取締役 COO〔医師〕) 落合陽一(ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役CEO) モーハナラージャー ガジャン(Rapyuta Robotics株式会社 代表取締役CEO) クリシナムルティ アルドチェルワン(Rapyuta Robotics株式会社 代表取締役COO)
NHK‐Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時~7時44分
3月28日(土) ママとパパ 小学生になる!
イギリスの小学校で、新入生として迎えられたのはなんと、子どもの親たち! 6年生として、子どもと同じように学校に通うことになったのだ。まずは算数の時間。弁護士秘書のジュリアは、テストの問題を解くことができず、授業中に泣き出してしまう。またエンジニアのマークは、運動が苦手。しかし自閉症の息子に、ベストを尽くす大切さを伝えるため、運動会の徒競走に出場することを決める…(2018年スコットランド)
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00分(隔週新作)
3月29日(日) “さび研究"最前線 インフラや建造物を守る最新研究(再放送)
私たちははるか昔から「鉄」を利用し、高度な文明社会を築いてきた。鉄は、まさに私たち人類が最も親しんできた金属だといえる。しかし、この金属材料には宿命とも言える弱点がある。「さび」である。鉄は時間が経てば必ず腐食し、さびる。そしてその「さび」は、見た目を悪くさせるだけでなく、鉄でできた構造物を弱らせていく。実は、この「さび」ができるメカニズムは未だ完全には解明されていないという。また現在、「さび」による建造物の老朽化が社会問題化しつつあるという。果たして、そうした問題への解決策はあるのか? 今回のガリレオXは、この「さび」にスポットを当て、そもそも「さび」とは何か、また鉄の宿命とも言える「さび」に立ち向かうために、今どのような取り組みが進められているのかを探っていく。
主な取材先:物質・材料研究機構 土井 康太郎、片山 秀樹、廣本 祥子、岡本 章玄
NHK‐Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
3月29日(日) 春休み特別編! 科学者の情熱&名言SP
科学や技術の最先端に迫るレポートだけでなく、スタジオに出演したゲストの言葉に魅了されることも少なくない。科学者たちの情熱や興奮からも、研究職の魅力を改めて感じたり、科学そのものへの興味を持つきっかけとなるかもしれない。今回は「春休みの特別企画」として、そんな名言・名場面をいくつかピックアックして振り返る。研究者の熱い思いに触れられるのも、サイエンスZEROの見どころ。
司会:小島瑠璃子、森田洋平
<新刊情報>
書名:Pythonでつくる対話システム
著者:東中竜一郎、稲葉通将、水上雅博
発行:オーム社
近年、しゃべってコンシェル(NTTドコモ)やSiri(Apple)、Alexa(Amazon)などの音声対話アプリケーションや対話型のデジタルサイネージ、Sota(ヴイストン、NTT、NTTデータ)などのコミュニケーションロボット、電話自動応答など、人工知能技術を活用した知的対話型のアプリケーションが広く世の中に浸透しつつある。同書は、このような人と自然言語で対話するシステム(対話システム)の作り方をハンズオン的に解説する。プログラミングしながら、ツールを使いながら、対話システムの開発を体験する。 Pythonで対話型のシステムをつくろう!