“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「図説 日本の温泉」(日本温泉科学会監修/朝倉書店)

2020-03-06 09:39:58 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:図説 日本の温泉~170温泉のサイエンス~
 
監修:(一社)日本温泉科学会 

発行:朝倉書店

 従来のガイドブックと一線を画し、地形、地質、水文、物理、化学、生物など科学的側面に特化して解説しつつ、豊富な写真・図版を盛り込みビジュアルで読みやすい構成。国内の主要な温泉を各都道府県で1つ以上ピックアップし、全国170の温泉を厳選。学会創立80周年記念出版。〔内容〕登別温泉/ニセコ温泉郷/玉川温泉/乳頭温泉郷/草津温泉/箱根温泉/野沢温泉/奥飛騨温泉郷/有馬温泉/白浜温泉/別府温泉郷/九重温泉郷/他。

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●科学技術ニュース●NIMS、一つの分子内の特定の位置に対して臭素原子やフラーレン分子を直接的に付加反応させることに成功

2020-03-06 09:39:36 |    電気・電子工学

 物質・材料研究機構(NIMS)と大阪大学を中心とする国際研究チームは、走査型プローブ顕微鏡の探針を用いて、一つの分子内の特定の位置に対して、臭素原子やフラーレン分子を直接的に付加反応させることに成功した。

 同成果は、従来の溶液中の化学合成では得られない機能的な炭素ナノ構造体の合成を可能にし、その優れた電気的特性を生かしたナノエレクトロニクス素子への応用が期待される。

 まずは前駆体分子を加熱し重合反応によって3次元グラフェンナノリボンを合成した。飛び出ている臭素原子を取り除くと、通常溶液中では不安定になってすぐに他の分子と反応してしう。

 そこで、極低温超高真空という極限環境で臭素原子が取り除かれた状態を維持し、さらに探針の先につけた臭素原子やフラーレン分子を、その反応性の高い部位に直接的に取り付けることで、特定部位へ行う付加反応に初めて成功した。

 同手法により、ナノグラフェンの構造を超精密に変化させることが可能になることで、エレクトロニクス素子としての新機能開発に繋がると期待される。(「物質・材料研究機構(NIMS)」ウェブサイトより)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ロボットはもっと賢くなれるか」(小林祐一著/森北出版)

2020-03-06 09:39:05 |    ロボット工学

 

<新刊情報>

 

書名:ロボットはもっと賢くなれるか~哲学・身体性・システム論から学ぶ柔軟なロボット知能の設計~

著者:小林祐一

発行:森北出版

 「人のように、変化の多い環境や想定外の状況に、臨機応変に対応できるロボットが作れたら…」。ロボットエンジニア・研究者なら、一度はこう思ったことがあるであろう。囲碁や将棋でプロ棋士を負かす知能をもったロボット、人間の動作をそっくりまねるロボットをはじめ、人間と同じ(もしくは人間を超える)能力をもったロボットは、すでに数多く登場している。だが、これまでのアプローチを続けていけば、「人間のように自分で考えて動くロボット」は実現するか? また、仮に難しいとしたらその理由はいったい何で、それに対して過去にどのようなアプローチがあったのか、また今後あり得るのか?同書では、知能ロボットをとりまく状況を整理しつつ、「知能とは何か」「認識するとはどのようなことか」という論点まで立ち戻り、哲学・心理学・システム論からの知見を紹介。これらの知見を活かした最新の研究事例を解説し、今後のロボット開発の一つの方向性を示す。 

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