“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「テレワーク導入の法的アプローチ」(末啓一郎著/経団連事業サービス)

2020-03-18 09:39:58 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:テレワーク導入の法的アプローチ~トラブル回避の留意点と労務管理のポイント~

著者:末啓一郎

発行:経団連事業サービス

 テレワークの導入が昨今、多くの企業で検討されている。これは、働き方改革を推進する手段のひとつとして政府が推奨していることが、その要因としてあげられる。実際、テレワークを適切に実施すれば、業務効率の向上だけでなく、ワークライフバランスの実現を通じた優秀な人材の確保などの効果があり、企業の競争力向上が期待される。しかし、やみくもにテレワークを導入しても、業務効率の低減や、労働法規遵守の観点からのコンプライアンスの問題などを引き起こしかねない。また、ひと言でテレワークといっても実は多義的であり、その導入についての理解が人により異なることも考えられる。同書は、テレワークとはどのようなものか(テレワークに関する基本知識)を整理し、労働法規の適用を検討したうえで(テレワークについては、労働法規が適用される場合とそれ以外を区分することが重要)、法律実務家の観点からテレワーク導入で生じる弊害や労使関係上の問題への対処法、業務体制の整備、社内規定や就業規則の整備なども取り上げ、テレワーク導入を効果的に進める方策を詳細にみていく。 

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●科学技術ニュース●NICT、標準外径3コア光ファイバで毎秒172テラビット、2,040 kmを達成し世界記録更新

2020-03-18 09:39:15 |    通信工学

 情報通信研究機構(NICT)ネットワークシステム研究所のラーデマッハ ゲオルグ フレデリック研究員らのグループは、NOKIA Bell Labs(米ベル研)のRoland Ryf研究員のグループと共同で、標準外径(0.125 mm)結合型3コア光ファイバを用いた、毎秒172テラビットで2,040 kmの大容量・長距離伝送実験に成功した。

 この結果は、伝送能力の一般的な指標である伝送容量と距離の積に換算すると、毎秒351ペタビット×kmとなり、標準外径の新型光ファイバのこれまでの世界記録の約2倍になる。

 同実験に用いた結合型マルチコア光ファイバは、伝送後の受信側に信号処理が必要だが、同様に信号処理が必要な一般的なマルチモード光ファイバと比べて受信側の信号処理の負荷が小さく、伝送システム全体の省電力化に貢献する。

 また、標準外径光ファイバは、既存設備でケーブル化が可能で、高密度マルチモード伝送の早期実用化が期待できる。(「情報通信研究機構(NICT)」ウェブサイトより)

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「情報リテラシー入門 2020年版」(中川祐治 ほか/日経BP)

2020-03-18 09:39:10 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:情報リテラシー入門 2020年版

著者:中川祐治 ほか

発行:日経BP   

 情報化社会を生きるためには、情報を利用する能力(情報リテラシー)を高める必要がある。その、情報リテラシーを効率よく学ぶのに最適なテキスト。 同書は、パソコンの基本操作、情報セキュリティ、情報とデータ、ネットワークとネットサービスなどに関するITキーワード解説と、Microsoft Office 2019(Word 2019、Excel 2019、PowerPoint 2019)の機能・操作の解説から成る。 キーワード解説では、1つのトピックについて、左ページで概要、右ページで一歩踏み込んだ解説という2ページ構成になっており、気になるキーワードだけを拾い読みすることも可能。 Office 2019の解説は、実際に手を動かして学ぶ実習形式となっている。大学における情報リテラシーの教科書としても利用できる。 

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