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●科学技術ニュース●大林組、コマツの協力のもと高速道路のり面補修工事にて水素活用に関する実証実験を実施

2024-09-06 09:59:28 |    ★水素ニュース★
 大林組は、大分自動車道の、のり面補修工事において、電動ミニショベルの充電用に可搬式の水素混焼発電機を設置し、建設現場での水素活用に関する実証実験をコマツの協力のもとで実施した。

 同実証実験を通じて、建設現場における水素の活用に向けた課題の抽出と電動化建機の実用性を確認した。

 施工段階のCO2排出削減のためには電動化建機の導入が有効だが、配電網が整っていない地域の建設現場においては、「給電インフラの整備」が課題の一つとなっている。

 同実証実験では、受電が難しい建設現場における電動化建機の運用検証を行うため、大分自動車道ののり面補修工事で、土砂の積み込み作業にGX建設機械に認定されたコマツの電動ミニショベル「PC30E-6」と、その充電用としてコマツの水素混焼発電機を採用した。

 現場実証にあたっては、事前に大林組の西日本ロボティクスセンター(大阪府枚方市)で、建設現場での各機械の運用を想定した検証を行ったうえで、2024年7月に同現場に導入した。

 また、発電機の燃料は、大林組が大分県玖珠郡九重町で製造した水素を供給しており、軽油のみを燃料とした場合と比較して、充電時のCO2排出量を約40%削減することができた。

 大林組は、施工段階で排出するCO2の削減に向けて、今年度より計画的にGX建設機械を導入することとしており、同実証実験における成果を、今後予定しているGX建設機械の導入に活用していく。

 コマツは、ユーザーがカーボンニュートラルを実現する上で、電動化建機を一つの選択肢として安心して選択できるように、水素や発電機に関するノウハウとニーズの蓄積を進めている。<大林組>
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