“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「企業と環境」(藤平慶太著/養賢堂)

2022-07-27 09:37:00 |    企業経営



<新刊情報>



書名:企業と環境~SDGs時代における意思決定の新潮流~

著者:藤平慶太

発行:養賢堂

 同書の目的は、事業活動に環境や持続可能性の概念が組み込まれるという、SDGs時代における企業の意思決定の新たな潮流を明らかにすることである。同書では、環境への対応を巡り企業の意思決定がどのように変化しているのか、企業はどのような行動原理で環境配慮に動くのか、企業による環境問題解決の方法にはどのようなものがあるのか、未来社会において企業にはどのような役割が期待されているのか、について考える。なお、同書は、筆者による慶應義塾大学大学院での講義「企業と環境」の講義内容をベースに構成している。
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●科学技術ニュース●西松建設、木質バイオマス発電事業に進出

2022-07-27 09:36:36 |    ★バイオニュース★
 西松建設は、脱炭素社会の実現にむけて、再生可能エネルギー発電事業によるエネルギー創出を「中期経営計画2023」に掲げ、積極的に取り組みを進めているが、このたび、山口県山陽小野田市で木質バイオマス発電事業に取り組む目的とし、新たに山陽小野田グリーンエナジーを設立した。
 
 同子会社は、山口県山陽小野田市の小野田・楠企業団地において、2MWクラスの木質バイオマス発電所の建設・運営を行う予定。
 
 木質バイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも天候に左右されず安定的に供給できるベースロード電源であり、また地域に存する木質資源の活用によってエネルギーを生み出すことができる地産地消型の電源でもある。
 
 建設する発電所にて発電の燃料となる木質チップは、燦キャピタルマネージメントの関連会社である山陽小野田バイオマス燃料供給を介して、主に山口県内の素材生産者によって集材される間伐材や林地残材等の未利用材を利用する。

 これら未利用材の活用は山林の保全育成や林業振興等につながるとともに、地元に対価をもたらす新たな木材需要を創出できる。<西松建設>
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●科学技術ニュース●名古屋大学など、トンガ海底火山噴火による地球大気振動の観測成功

2022-07-27 09:36:10 |    宇宙・地球
 名古屋大学宇宙地球環境研究所(ISEE)の新堀 淳樹 特任助教、大塚 雄一 准教授、惣宇利 卓弥 博士後期課程学生、西谷 望 准教授は、情報通信研究機構(NICT)の西岡 未知 主任研究員、ペルウィタサリ セプティ 研究員、及び電気通信大学(UEC)の津田 卓雄 准教授らとの共同研究により、全球測位衛星システム(GNSS) 、気象衛星ひまわり、電離圏観測用のレーダーなどのデータを解析し、南太平洋トンガ沖の海底火山の大規模噴火に伴って発生した気圧波と同期した同心円上の電離圏擾乱が、地球規模で広がっていく様相を捉えることに成功した。

 観測データにおいて、電離圏擾乱は、海底火山から約3,000 km離れたオーストラリア上空で噴火後約3時間後に気圧波と同期して観測され、ほぼ同時刻に約6,800 km離れた日本上空でも観測された。

 日本で電離圏擾乱が観測されたタイミングは、気圧波が到来する約3時間前に相当する。通常、大気中を進む気圧波は、ほぼ音速に近い315 m/sで伝搬するが、同観測結果は、オーストラリアから日本に地球の磁力線沿いに1,000 km/sもの速さで電離圏の擾乱が伝わったことを示している。

 同研究では、このような電離圏擾乱が高速で伝わるメカニズムを明らかにした。

 同研究グループは、全球にわたる電離圏の変動を高時間・高空間分解能で観測するために世界各地に設置されている約9,000台に及ぶGNSS受信機データを収集し、それらのデータから全電子数(TEC)に変換し、TECデータベースを作成している。

 また、トンガ火山噴火によって発生した気圧波や電離圏擾乱の原因となる荷電粒子の動きの情報を得るために、気象衛星ひまわり8号の赤外輝度温度データと北海道陸別町に設置された電離圏観測用レーダー(SuperDARN(Super Dual Auroral Radar Network)レーダー)データを使用している。これらのデータ解析には、2009年度から開始された大学間連携プロジェクト「IUGONET」で開発された解析ツールを使用。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「トコトンやさしい吸着の本」(斎藤恭一著/日刊工業新聞社)

2022-07-27 09:35:39 |    化学



<新刊情報>



書名:トコトンやさしい吸着の本

編者:株式会社環境浄化研究所

監修:須郷高信

著者:斎藤恭一

発行:日刊工業新聞社(今日からモノ知りシリーズ)

 集積回路の洗浄に欠かせない超純水の製造や抗体医薬品の精製、液体に溶けている貴金属の回収には吸着という技術が使われている。液体中の物質を捉える吸着の基本、その基本となる化学現象や吸着材について基本から解説。
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