<新刊情報>
書名:世界最強の研究大学 ジョンズ・ホプキンス
著者:黒瀬悦成
発行:新潮社
日本で初めてコロナ感染が確認された2020年1月、アメリカ東部の都市ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学の片隅で、「COVID-19ダッシュボード」は生まれた。きっかけは、システム科学工学センターの准教授と留学生がカフェテリアで交わした雑談。ふたりはすぐに、追跡サイトの原型を作り上げる。すると、立ち上げから数日で一日当たりのアクセス数は2億回を突破。翌月、イタリアを中心とする欧州諸国で感染者数が増加し、何が起きているのか知ろうとした人が殺到してサイトがクラッシュすると、大学はすぐさま違う学部(応用物理学部)が所管する基幹システムを使う許可を出し、感染が広がる中でサイトの自動化を進め、精度を高めていった。WHOが新型コロナを「パンデミック」であると公式に認定した2020年3月頃には、少なくとも米国に関してはデータ収集とサイトへの入力の完全自動化を果たしたというから、そのスピードに驚く。
著者:黒瀬悦成
発行:新潮社
日本で初めてコロナ感染が確認された2020年1月、アメリカ東部の都市ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学の片隅で、「COVID-19ダッシュボード」は生まれた。きっかけは、システム科学工学センターの准教授と留学生がカフェテリアで交わした雑談。ふたりはすぐに、追跡サイトの原型を作り上げる。すると、立ち上げから数日で一日当たりのアクセス数は2億回を突破。翌月、イタリアを中心とする欧州諸国で感染者数が増加し、何が起きているのか知ろうとした人が殺到してサイトがクラッシュすると、大学はすぐさま違う学部(応用物理学部)が所管する基幹システムを使う許可を出し、感染が広がる中でサイトの自動化を進め、精度を高めていった。WHOが新型コロナを「パンデミック」であると公式に認定した2020年3月頃には、少なくとも米国に関してはデータ収集とサイトへの入力の完全自動化を果たしたというから、そのスピードに驚く。