“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「JAPAN TRANSFORMATION(ジャパン・トランスフォーメーション)」(新経済連盟著/KADOKAWA)

2022-07-22 09:32:45 |    企業経営



<新刊情報>



書名:JAPAN TRANSFORMATION(ジャパン・トランスフォーメーション)~日本の未来戦略~

著者:新経済連盟

発行:KADOKAWA

 楽天・三木谷浩史ほか新時代のフロントランナー18人による日本の未来戦略。「日本を変えよう。自らの力で」 楽天会長・三木谷浩史が代表、サイバーエージェント社長・藤田晋が副代表を務める新経済連盟(新経連)は、デジタルを軸とした経済と社会の改革に向けた整備に取り組む、日本で最も新しい経済団体。「民でできることは民に」を基本原則として、規制改革型・市場創造型の政策提言・声明等を毎年数多く発表しており、スタートアップから大企業まで規模や業種の垣根を越えた多様な企業が加盟している。この新経連が10周年を迎えた2022年、「イノベーション、アントレプレナーシップ、グローバリゼーションの推進」を指針として、新たに「ジャパン・トランスフォーメーション(JX)」を掲げ活動を開始。同書では新経連メンバーに加え各業界の次世代を担うフロントランナーたち総勢18名が日本の未来を展望し戦略を提言する。スピーカーには、サントリー・新浪氏、メルカリ山田氏をはじめ星野リゾート・星野氏、牧島デジタル庁大臣など、経済界のみならず各界の未来を担うメンバーが集結。規制の撤廃、市場開放、移民、といった政策提案から国際化、教育方針、キャリア、DX、テクノロジーといった日本の未来を考えるうえで欠かせない7つのファクターへの提言をまとめた。新時代のチャンスに気づき、つかみ、自ら日本の未来を変えるために必読の1冊。
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●科学技術ニュース●帝人と富士通、リサイクル素材利活用における信頼性向上に向けブロックチェーン技術を活用した共同プロジェクトを開始

2022-07-22 09:32:19 |    情報工学
 帝人と富士通は、リサイクル素材の環境価値化プラットフォームの実現を目指した共同プロジェクトを2022年7月12日より開始した。

 同共同プロジェクトは、帝人のライフサイクルアセスメント(LCA)の算定方法や富士通のブロックチェーン技術を活用した、リサイクル素材の利活用や環境配慮設計の実現に向けたプラットフォームの構築とその市場適用に取り組むもの。

 両社は、同プラットフォームの構築により、世界共通の目標であるカーボンニュートラルの実現に貢献することを目指す。

 帝人は、炭素繊維、アラミド繊維などの製造工程における温室効果ガス(GHG)排出量の算出方法を確立し、FRPの再生に関する取り組みも推進している。富士通は、高い透明性とトレーサビリティを担保し、事実上情報の改ざんを不可能とするブロックチェーン技術を活用したシステム構築について多くの実績を有する。

 バリューチェーン全体でのGHG排出量を含む環境負荷に関する一次データの収集・トレースにおいて、富士通のブロックチェーン技術を活用することで、リサイクル素材の環境価値の信頼性向上を実現。

 リサイクル素材を用いて製品を設計するメーカーに対して、リサイクル素材の出自の証明や、高い信頼性を持つGHG排出量を含む環境負荷情報を提供することによって、メーカーによるリサイクル素材の利活用や環境配慮設計を促進。

 まずは2022年度内でのFRP領域におけるビジネスの具体化を目標として本格的に実証を開始し、その成果をもとに、他素材への展開も検討していく。<富士通>
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●科学技術ニュース●防災科学技術研究所など、線状降水帯の水蒸気観測網を展開し短時間雨量予測の精度向上へ挑戦

2022-07-22 09:31:47 |    宇宙・地球
 近年、西日本では線状降水帯による大規模水害がほぼ毎年7月上旬に発生している。線状降水帯の予測研究は被害を低減するうえで極めて重要で、防災科学技術研究所をはじめとする研究グループは、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」において線状降水帯の予測研究にいち早く取り組んでいる。

 この一環として2022年6月から九州地方に整備した水蒸気観測網による観測を開始し、線状降水帯による水害に向けて7月からは観測体制をさらに強化して、九州の11の自治体と共同で予測精度の向上を目指した実証実験を実施中。

 また、気象庁気象研究所が中心となって実施する線状降水帯の集中観測に参加し、陸上における水蒸気観測で中心的な役割を担い、リアルタイムでデータを提供していく。

 さらに、同観測データを大学・研究機関に提供することで、今後、線状降水帯の発生メカニズムの解明に貢献する。予測精度向上の鍵となる水蒸気観測データ配信サービスの民間事業化も目指す。

 7月からは観測体制を強化すべく、海上での水蒸気量の把握を目指した航空機観測を実施する。同観測データを全国の大学・研究機関に提供し、線状降水帯の発生メカニズムの解明に貢献する予定。

 現在、全国で利用可能な地デジ放送波による、低コストな水蒸気観測法の実用化も目指している。具体的には、日本アンテナによるデータ配信クラウドサービスの事業化に向けた、九州地方での試験運用を開始している。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「きちんと単位を書きましょう」(中田宗隆、藤井賢一著/東京化学同人)

2022-07-22 09:31:13 |    科学技術全般



<新刊情報>



書名:きちんと単位を書きましょう~国際単位系(SI)に基づいて~

著者:中田宗隆、藤井賢一

発行:東京化学同人

 物理量の単位と記号について,ルールをわかりやすく説明。物理量の単位と記号を正しく書けますか?「きち単」でわかる、身につく国際ルール。レポート・論文作成に必携の1冊。国際単位系(SI)の定義改定に対応。【目次】数値の書き方/数学記号の書き方/“基本物理量”の単位と記号の書き方/SI基本単位に関連する“非SI単位”/固有名称で表される“SI組立単位”/SI組立単位に関連する“非SI単位”/国際単位系(SI)でない単位系/SI基本単位の定義のための“定義定数”/エネルギーの単位の換算/基礎物理定数/付録:単位と基礎物理定数をまとめた表
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