“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学の世界」(森毅、竹内 啓著/中央公論新社)

2022-06-14 09:38:07 |    数学



<新刊情報>



書名:数学の世界

著者:森毅、竹内 啓

解説:読書猿

発行:中央公論新社(中公文庫)

 教育者でもある数学者と、数学の社会的役割に注目する統計学者による対談から、人間の文化を豊かにする数学の多面的な魅力が浮かび上がる。
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●科学技術ニュース●NTTデータ、非営利団体「ESTAINIUM協会」を設立し、産業界の脱炭素を推進

2022-06-14 09:37:34 |    ★炭素ニュース★
 NTTデータは、非営利団体「ESTAINIUM(エステイニアム)協会」を14の関連企業・団体・学術機関と共に新たに設立した。

 同協会は業界横断で企業・団体・学術機関のハブとなり、サプライチェーン上の企業間で温室効果ガス排出量データ(製品カーボンフットプリント情報)をセキュアにやりとりできるオープンな基盤を構築し、産業界の脱炭素をめざす。

 NTTデータは同協会での活動を通じて、業界横断の関係構築にとどまらず、カーボントレーシング領域における国内外のルール作成や脱炭素ソリューションの開発を進める。

 NTTデータは「NTT DATA Carbon-neutral Vision 2050」を策定し、グループ一体となって、2050年のカーボンニュートラル実現に取り組んでいる。「Green Innovation」の推進として、デジタル技術活用や顧客との共創を通じて、自身のみならず社会全体のカーボンニュートラル実現や気候変動への対応力強化に貢献することを目指している。

 このたびGreen Innovationをさらに推進する取り組みとして、2022年4月19日に14のグローバル関連企業・団体・学術機関と共に非営利団体ESTAINIUM協会を設立しました。14のグローバル関連企業・団体・学術機関は具体的に、シーメンス、メルク、ワイドミュラー、WTSグローバル、ATSオートメーション・ツーリング・システムズ、テュフ ズード、バイソン フォレスト、サーキュラーツリー、エコブレイン、ファーバーカステル、シュタインバイス財団研究所、フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク、サステインアカウント、シドニー工科大学。

 NTTデータは同協会での活動を通じて、業界横断型ネットワークの構築にとどまらず、カーボントレーシング領域における国内外のルール作成や脱炭素ソリューションの開発を進める。同協会での活動やデータ主権を保護できるデータ流通プラットフォームの実現など関連する活動により、社会全体のカーボンニュートラルの実現にむけてプレゼンスを向上させながら、NTT DATA Carbon-neutral Vision 2050におけるカーボンニュートラル目標達成への貢献を図る。<NTT>
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●科学技術ニュース●理研、酸素による表面反応経路の制御に成功

2022-06-14 09:36:50 |    化学
 理化学研究所(理研)開拓研究本部Kim表面界面科学研究室のチー・ジャン基礎科学特別研究員(研究当時)、數間惠弥子研究員(研究当時)、金有洙主任研究員の研究チームは、酸素による末端アルキン(末端に炭素-炭素の三重結合を持つ有機分子)の表面反応経路の制御に成功し、炭素-水素(C-H)結合の活性化過程に関与する酸素種の触媒性能と反応機構を解明した。

 同研究成果は、部分酸化やエポキシ化[1]など、多くの重要な界面化学プロセスの単一分子レベルでの理解に貢献すると期待できる。

 今回、同研究チームは、銀基板表面上に末端アルキン分子を蒸着し加熱すると、新しい炭素-炭素(C-C)結合を形成する「C-Cカップリング反応」が起こる一方、分子系に酸素を導入することで末端アルキンのC-Cカップリングの代わりにC-H結合の開裂を伴う「C-H活性化反応」が起こることを見いだし、酸素により表面反応経路を効率的に制御することに成功した。

 走査型トンネル顕微鏡(STM)イメージング/操作技術と密度汎関数理論(DFT)計算を組み合わせることで、分子状酸素および原子状酸素がそれぞれ会合性および解離性のメカニズムにより水素の脱離を引き起こし、室温以下でもC-H活性化の反応経路を高い選択性で誘導できることを明らかにした。

 また、酸素を導入する触媒戦略を適用したC-H結合活性化プロセスでは、有機金属構造も形成することを明らかにした。

 同研究では、分子系に酸素を導入することで、末端アルキンの表面上の反応経路をC-CカップリングからC-H活性化へと高い選択性で誘導できることを系統的に実証した。また、気体分子とあらかじめ吸着した表面との反応機構に関する基礎的な知見を提供し、これらは部分酸化やエポキシ化など、多くの重要な界面化学プロセスの理解に道を開くもの。

 同研究で明らかになった酸素種の触媒性能と反応機構は、分子系に気体分子を導入することで表面上の特定の反応経路を選択的に制御し、高度に加速するための有望な戦略を提供すると期待できる。また、気体分子が関与する界面化学反応過程の基礎的な理解にも有用であると考えられる。<理化学研究所(理研)
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「情報法入門<第6版>」(小向太郎著/NTT出版)

2022-06-14 09:35:59 |    通信工学



<新刊情報>



書名:情報法入門<第6版>~ デジタル・ネットワークの法律~

著者:小向太郎

発行:NTT出版

 ポストコロナ時代を見据えたデジタル政策の基本書。「情報法」に関する入門書として好評を博している「情報法入門」の最新改訂版。デジタル・ネットワークと情報に関する法律の総合理解のために、法律の専門知識のない読者でも理解できるよう丁寧に解説。【第6版における 主な改訂内容】・デジタル庁の設立とデジタル化推進政策の実施・デジタルプラットフォーム規制・個人情報保護法の改正(2020年、2021年改正)・プロバイダ責任制限法改正・著作権法改正等、最新の動向を大幅に反映。
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