“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「寺田寅彦随筆集」(寺田寅彦著/平凡社)

2022-06-28 09:38:14 |    科学技術全般



<新刊情報>



書名:寺田寅彦随筆集

著者:寺田寅彦

編者:串田孫一

発行:平凡社(平凡社ライブラリー)

 物理学者として第一線で活躍しながら、漱石直伝の文筆家として広い視野と自由な思考に根ざした名文を多数残した寺田寅彦。望遠鏡と拡大鏡の眼を合わせ持つ文章家の随筆を精選。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●JAXA、「航空機ライフサイクルDX コンソーシアム」発足

2022-06-28 09:37:44 |    輸送機器工学
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、IHI、NTTコミュニケーションズ、川崎重工業、SUBARU、全日本空輸、東芝デジタルソリューションズ、日本航空、日本航空機開発協会、NEC、富士通、三菱重工グループ、及び経済産業省との連携のもと、デジタルトランスフォーメーション(DX)による、わが国の航空産業の裾野拡大・国際競争力強化と、将来の航空産業のDX を担う人材育成を目的とした「航空機ライフサイクルDX コンソーシアム」は、発足させた。

 近年、多くの分野でDX技術を活用した取り組みが推進されているが、航空業界においても、欧米ではデジタル技術を活用した航空機設計・整備の効率化等が既に始まっている。

 わが国の航空科学技術分野においても、持続可能な航空産業への転換を図りつつ、国際市場でのシェア拡大を図るために、航空機の設計・認証・製造・運用・廃棄というライフサイクル全体をDX技術により効率化、高速化すべく研究開発を進めている。

 このようなライフサイクル全体にわたる多分野の研究開発を迅速に行うには、航空分野とDX分野のステークホルダが協調することが不可欠であり、同コンソーシアムがその中心的な役割を果たす。

 同コンソーシアムにおいては、産学官の連携及び関連研究を推進し、DXにより航空産業における開発、製品、サービスを革新する。その中核として、サイバー空間での協働が可能となるDX拠点を構築し、各機関の強みを組み合わせたDX技術の実証、ベストプラクティス・メリットの共有を行うことにより、わが国の航空産業の国際競争力強化と将来のDX人材の育成を目指す。  

 JAXAは、これまで培った数値シミュレーションを中心とする解析技術や試験・計測技術等を活かし、同コンソーシアムの活動をけん引することで航空機ライフサイクルDXの発展に貢献する。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●NEDO、計算科学を活用したファインセラミックス製造の革新的なプロセス開発基盤の構築に着手

2022-06-28 09:36:07 |    化学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ポスト5G・6G通信分野などで、さまざまな電子部品やその製造設備などに使用されるファインセラミックス部材の産業競争力確保のため、革新的なプロセス開発基盤の構築に取り組む「次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発」事業に着手する。

 同事業では、これまで行われてきた「経験と勘」などに基づくファインセラミックス製造のプロセス開発を変革し、計算科学との融合・連携によってプロセス開発期間を大幅に短縮するプロセス開発基盤を構築する。

 また構築したプロセス開発基盤を活用する企業が、幅広く製品開発に適用できるよう支援することにより実用化を加速し、2035年におけるファインセラミックス部材の出荷額約1兆円の増加(2019年比)につなげ、日本のファインセラミックス産業の競争力強化を目指す。

 同事業では、一企業では困難な、ファインセラミックスの一連の工程を対象とした製造プロセス技術と計算科学の融合・連携により、ファインセラミックスのプロセス・インフォマティクス技術を確立するとともに、これらの技術を活用する企業が、幅広く製品開発に適用できるよう支援する。

 これにより実用化を加速し、2035年にはファインセラミックスの出荷額を2019年比で約1兆円の増加につなげ、ファインセラミックス産業の競争力強化を目指す。また従来よりも大幅に低い焼成温度条件下における焼結技術などの革新的なプロセス技術の開発により、2035年に年間約247万トンの二酸化炭素(CO2) 削減が期待できる。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>



【1】事業名
次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発

【2】事業期間
研究開発項目1:2022年度~2026年度(予定)
研究開発項目2:2024年度~2026年度(予定)

【3】事業規模
55.9億円(予定)

【4】研究開発テーマ名および実施予定先

1 革新的プロセス開発基盤の構築
2 革新的プロセス開発基盤の応用開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所
一般財団法人ファインセラミックスセンター
株式会社村田製作所
京セラ株式会社
太陽誘電株式会社
AGC株式会社
日本特殊陶業株式会社
日本ガイシ株式会社
TOTO株式会社
株式会社ノリタケカンパニーリミテド
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「プロジェクトマネジメントの基本がこれ1冊でしっかり身につく本」(株式会社TRADECREATE イープロジェクト 前田和哉著/技術評論社)

2022-06-28 09:35:33 |    情報工学



<新刊情報>



書名:プロジェクトマネジメントの基本がこれ1冊でしっかり身につく本

著者:株式会社TRADECREATE イープロジェクト 前田和哉

発行:技術評論社

 同書は、プロジェクトマネジメントについて基本から学ぶことのできる入門書。プロジェクトマネジメントの基礎知識について解説した後、プロジェクトを「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「完了」という5つの段階に分け、各段階において実施すべきこと、注意すべきポイントについて丁寧に解説していく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする