“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか」(更科 功著/新潮社)

2022-06-24 09:36:45 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか~生物の死 4つの仮説~

著者:更科 功

発行:新潮社

 寿命って何だろう? なぜ、私たちは進化の末にそれを獲得していったのか?約40億年前に誕生した初期の生物に、寿命はなかった。にもかかわらず、死ぬことは必要だった――生物は進化し、多様性を生み出し、複雑な構造となったからだ。生物は生き残るため、寿命を得たのである。「死」に関する4つの仮説の歴史的な盛衰を通して、生物の「寿命」がどのように生まれたのかをひもといていく。
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●科学技術ニュース●トヨタ、電動車用バッテリーの技術を活用した住宅用蓄電池システムを発売

2022-06-24 09:36:04 |    電気・電子工学
 トヨタは、顧客に安心して使って頂けるよう「安全・長寿命・高品質・良品廉価・高性能」のコンセプトで電池を開発しており、長年にわたる電動車の開発で培った高度な電池技術と、車載部品・ユニットを活用した住宅用蓄電池システム「おうち給電システム」を開発し、8月よりハウスメーカーや総合施工会社を通じて、日本国内で販売する。

 「おうち給電システム」は、トヨタの電池制御など電動車用バッテリーの技術を応用しており、電池の安全性を確保するとともに、8.7kWhの定格容量と5.5kWの定格出力を備え、平時だけではなく、災害などによる停電時にも家全体に電力を供給することができる。

 また、太陽光発電システムと連携することで、昼間と夜間それぞれの時間帯において、顧客のニーズに合せた最適な電力供給を可能にし、その導入により太陽光という再生可能エネルギーの利用促進にもつながると考えている。

 トヨタならではの機能として、同システムは電動車(HEV・PHEV・BEV・FCEV)のAC100V出力からの給電に対応しており、停電時に家庭のバックアップ電源として、電動車に蓄えた電気が使えて安心な暮らしを送ることが可能。<トヨタ>
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●科学技術ニュース●産総研と埼玉大学、「測定時間1分」と「超高感度」2種のウイルス検出法を開発

2022-06-24 09:35:36 |    生物・医学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「IoT社会実現のための革新的センシング技術開発」で、産総研と埼玉大学は、このたび、測定時間1分でインフルエンザウイルスを検出できる超高速ウイルス検出法と、PCR法を超える検出下限100コピー/mLの感度を実現した超高感度ウイルス検出法をそれぞれ開発した。

 開発した検出法は、施設などの入り口で来訪者のウイルス保有の可能性を“その場検査”するといった、効果的な感染対策の実現につながることが期待できる。

 同事業で産総研はデジタル検出法に、埼玉大学が開発した凝集誘起発光(AIE)試薬を取り入れることで、従来の迅速抗原検査キットに比べて格段に高速となる、1分以内にウイルスを検出できる新たな手法を開発した。

 さらに産総研は、デジタル検出法に高濃度の磁気微粒子を用いる増感技術を組み合わせた新規検出法により、従来のPCR法を超える検出下限100コピー/mLの超高感度ウイルス検出を実現させた。これらの検出法で、唾液検体中のウイルスが検出できることも確認している。

 今後は、新型コロナウイルスやノロウイルスなどを対象とした検出法の実証に取り組むとともに、微量のウイルスをその場で検出可能なシステム“ウイルスゲートキーパー”の実用化に向けた研究開発を進める予定。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎からのWeb開発リテラシー」(増井敏克著/技術評論社)

2022-06-24 09:35:10 |    情報工学



<新刊情報>




書名:基礎からのWeb開発リテラシー

著者:増井敏克

発行:技術評論社 

 プログラミング言語は学んでアプリを作ったけれど、実際にWebに公開するのは不安がある。個人でWebサイトを作った経験はあるが、仕事とするには何に注意をすればいいのかわからない。このような悩みを解消するには、実際のWeb開発がどのような流れで作られているのかを知ることが近道。利用者として何気なく使っているWebアプリやWebサイトを開発者側からの視点で捉えることで、Web開発の全体像が見えてくる。Web開発で使われる基本的な用語を整理しながら、Webシステムがどのように作られているのかを押さえていこう。IT業界で仕事をしたいと考えている方だけでなく、新入社員の研修で何を教えれば良いのかわからないという方にとっても、Web開発の全体像を押さえるために最適な1冊となっている。好評既刊「基礎からのプログラミングリテラシー」「基礎からのIT担当者リテラシー」と同様、イラストを豊富に掲載している。
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