“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「デジタル増価革命」(森 健編著/東洋経済新報社)

2022-06-17 09:34:02 |    企業経営



<新刊情報>



書名:デジタル増価革命

監修:此本臣吾

編著:森 健

発行:東洋経済新報社

 日本人がまだ知らないデジタルが生み出す経済価値とは!?■Twitter、InstagramなどのSNS→20兆円■テレワークによる可処分時間の増加→2.2兆円■つながるクルマ→1.2兆円。コロナ禍は社会のデジタル化を急速に進めた。これは、我々が「デジタル資本主義」と呼ぶ新たな社会システムへのパラダイムシフトが大きく進んだことを意味している。「デジタル資本主義」のもとで生き残る企業と消える企業はどう違うのか?同書では、生き残るためのカギとなる「増価メカニズム」を解説。さらに、この「デジタル資本主義」を人類にとって良いものにするために、どうデザインすればいいのかを日本を代表するシンクタンクが描き出す。【目次】序章 デジタルが生み出す増価蓄積社会 第1章 コロナ禍で加速した社会のデジタル化 第2章 「増価蓄積社会」はこれまでの社会とどう違うのか 第3章 デジタルによる7つの増価メカニズム 第4章 GAFAの強大化とD2Cの勃興にみるビジネスの増価蓄積 第5章 デジタルで増価する都市 第6章 デジタル・ウェルビーイングとデジタル疲労 第7章 望ましい増価蓄積社会をデザインする
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●NTT、九州電力と三菱商事、系統用蓄電池を活用した太陽光発電の出力制御量低減に向けた共同事業の検討開始

2022-06-17 09:33:18 |    ★炭素ニュース★
 NTTアノードエナジー、九州電力及び三菱商事の3社は、再生可能エネルギーの更なる活用及び導入促進に向けて、系統用蓄電池を活用して太陽光発電の出力制御量低減に貢献する共同事業の検討を開始した。

 3社は、出力制御されている電力の有効活用による脱炭素の推進及び新たな調整力等創出による電力の安定供給に寄与するべく、各社が持つ経営資源やノウハウ等を活用して共同で取り組むことに合意した。

 系統用蓄電池を用いて太陽光発電の出力制御量を低減させるとともに各種電力市場での取引等でマルチユースする事業モデルの構築を目指す。

 その第一歩として、NTTアノードエナジーが九州内に設置する系統用蓄電池を活用して、事業立上げに向けた具体的検討に取り組む。

 NTT グループは、環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」に基づき、グループ全体で脱炭素化の取組みを加速している。その中でNTTアノードエナジーは、NTTグループのスマートエネルギー事業推進の中核会社として、社会のカーボンニュートラルの実現、エネルギーの地産地消の推進に向けて再エネを中心としたスマートエネルギー事業を展開していく。

 九州電力は、2021年4月に策定した「九電グループ カーボンニュートラルビジョン2050」及び同年11月に策定した「九電グループ カーボンニュートラルの実現に向けたアクションプラン」のもと電源の低・脱炭素化と電化の推進に挑戦し続け、九州から日本の脱炭素をリードする企業グループを目指している。再エネ導入先進地域の電力会社として、系統用蓄電池を活用した余剰電力の有効活用策の検討に積極的に取り組む。

 三菱商事は、2022年5月に公表した「中期経営戦略2024」において、EX(エネルギー・トランスフォーメーション)とDX(デジタル・トランスフォーメーション)の一体推進による地域創生として、地域エネルギー資源の活用を掲げている。その一環として蓄電分野においても、産業用リチウムイオン蓄電池の製造・販売事業、エネルギー分野での利活用を推進しており、持続可能な社会構築へ貢献していく。<三菱商事>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●東京大学など、生命現象を赤色光でコントロールする技術を開発

2022-06-17 09:32:53 |    生物・医学
 東京大学大学院総合文化研究科の桑﨑勇人大学院生(研究当時)と佐藤守俊教授は、同研究科の山本翔太研究員(研究当時)、小田部尭広研究員(研究当時)、神奈川県立産業技術総合研究所の中嶋隆浩研究員、および理化学研究所生命機能科学研究センターの清水義宏チームリーダー、東京都立大学大学院理学研究科の成川礼准教授、コロンビア大学リハビリテーション再生医療学科・薬理学科の矢澤真幸助教授らとの共同研究により、生体組織透過性が極めて高い赤色光で生体深部の生命現象を操作できる光スイッチタンパク質(MagRed:マグレッド)の開発に成功した。

 光スイッチタンパク質は、細胞内や生体内のさまざまな生体分子の機能を光で操作するための基盤技術となるツール。

 赤色光による光スイッチタンパク質は既にいくつか報告されていたが、哺乳類には無い色素の添加を要する点や光制御能が著しく低い点、汎用性が無い点など、大きな課題が残されていた。

 同研究で開発したMagRedは、外来性の色素の添加を必要とせず、赤色光のON・OFFのみで極めて高い制御能を有するとともに、その高い汎用性により、遺伝子発現やDNA組換え反応の光操作を実現した。

 この新しい赤色光スイッチタンパク質は、生命現象の光操作の応用可能性を大きく広げることが期待される。<理化学研究所(理研)>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「仕事で役立つ! PDF完全マニュアル<第2版>」(桑名由美著/秀和システム)

2022-06-17 09:32:22 |    情報工学



<新刊情報>



書名:仕事で役立つ! PDF完全マニュアル<第2版>

著者:桑名由美

発行:秀和システム

 PDF書き込みから、結合、圧縮、押印やスキャナ加工まで、あなたのペーパーレス化を促進する。昨今、働き方改革やテレワークなどで紙文書を電子化する企業が増え、セキュリティに強いPDFが注目されている。同書は、PDFを仕事で活用したい人に向けて、機能や操作、無料ソフトの使い方、スマホやスキャナーを使った活用方法まで、わかりやすく解説する完全マニュアル。「申請書や履歴書に文字を入力したい」「ファイル内の特定のページを削除したい」「日付の電子印鑑を押印する」など、仕事に役立つ機能や疑問を解決する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする