“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙一わかる、宇宙のはなし」(日本科学情報著/KADOKAWA)

2021-12-23 09:42:26 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙一わかる、宇宙のはなし~むずかしい数式なしで最新の天文学~

監修:渡部潤一

著者:日本科学情報

発行:KADOKAWA

 YouTubeチャンネル登録者数16万人の大人気サイエンス動画「日本科学情報」が待望の書籍化。難しい数式を一切使わないから、知識ゼロでも大丈夫。やさしい解説と見やすい図で、最新の天文学がわかる。◎宇宙の「果て」はどこにある?◎地球のはじまりは「雲」だった◎太陽の寿命はあと半分しかない◎人工ワームホールは理論上可能!◎宇宙の最期は「点」になる?
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●科学技術ニュース●三菱電機、制御の根拠を明示できるAI技術を開発

2021-12-23 09:41:53 |    人工知能(AI)
 三菱電機は、理化学研究所と共同で「制御の根拠を明示できるAI技術」を開発した。

 計算が複雑で推論過程がブラックボックスとなる多くのAI技術は、人が理解しづらく、信頼性や説明性が求められる制御分野に適用する上で大きな課題となっている。

 今回、AIが制御を行った際に、その制御の根拠や将来の状態を明示し、ブラックボックスを解消することで、人が理解しやすいAIの実現に貢献する。

 AIが機器の設置環境の特性を推定することで、センサーで計測できないシミュレーター上の物理パラメーターを特定し数値化。これにより、制御対象機器のセンサー値やセンサーで計測できなかった物理量などを、AIが過去のセンサー値などの実働データから学習し予測。

 予測したセンサー値と物理量、特定した物理パラメーターを用いて、シミュレーターが機器の設置環境の状態変化を正確に予測。予測した設置環境の状態変化に対し、スケジューラー上でAIが最適な制御計画を立案。

 段階的に計算したセンサー予測値や設置環境の状態変化、立案した制御計画などを可視化することで、制御の根拠を明示。

 社会インフラ、空調機などの制御の納得性を高め、機器の動作を確認できるとともに、クレーム対応などで設備の管理者がユーザーへ制御の根拠を明示が可能となる。

 三菱電機は、同技術を同社AI技術「Maisart(マイサート)」に加え、今後、実用化に向けた開発を進める。<三菱電機>
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●科学技術ニュース●NEDO、CS、BASF、世界初となる民間プラント実系統に三相同軸型超電導ケーブルシステムを導入する実証試験を完了

2021-12-23 09:41:30 |    電気・電子工学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、昭和電線ケーブルシステム(CS)、BASFジャパンは、「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で、2020年11月から2021年9月までBASFジャパン戸塚工場(横浜市戸塚区)で進めてきた民間プラントの実系統に三相同軸型超電導ケーブルシステムを導入する世界初の実証試験を完了した。

 この試験では三相同軸型超電導ケーブルシステムを敷設、連続的かつ安定的に電力を供給し、液体窒素によるケーブル冷却と信頼性・安全性の検証、運用コストの算出を行った。

 その結果、超電導状態の維持に必要な液体窒素によるケーブル冷却がより厳しい盛夏を含め、システムの信頼性・安全性を実証した。また、既存設備を利用することでケーブルの設置および運用コストの低減にも成功した。

 この超電導ケーブルシステムを30MW以上の大規模電力を使うプラントに採用することにより従来に比べ送電時の損失を95%以上削減するめどが立ったほか、CO2排出量の削減効果も確認でき、同超電導ケーブルシステムが効率的な送電システムとして脱炭素社会に貢献できることを証明した。

 NEDO、CS、BASFは同実証試験を通じて、民間プラントでの敷設工法や運用管理方法の妥当性、省エネルギー効果などを検証し、想定どおりの結果を得ることができた。引き続き同システムの実用化に向けて取り組んでいくとともに、カーボンニュートラルの実現に向けてこの成果を電力エネルギーの有効利用による温室効果ガス削減につなげていく。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「英語科学論文をどう書くか」(保田幸子著/ひつじ書房)

2021-12-23 09:40:49 |    語学



<新刊情報>



書名:英語科学論文をどう書くか~新しいスタンダード~

著者:保田幸子

発行:ひつじ書房

 国際的な発信力を高めたい大学・大学院生、研究者を対象とした英語科学論文執筆のためのガイドブック。トップジャーナルに掲載された最新の論文の分析に基づき、科学論文に関する様々な伝統的通説を反証し、21世紀型の新しい科学論文執筆法を解説する。読み手を効果的に導くための論文の構成、強調や緩衝などの微妙なニュアンスを伝えるための表現をサンプルの分析を通して段階的に学んでいく。読み手を引き付ける論文のコツを網羅的に学べる一冊。
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