“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか」(紺野大地:池谷裕二著/講談社)

2021-12-22 09:42:04 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか~脳AI融合の最前線~

著者:紺野大地:池谷裕二

発行:講談社

 脳と人工知能をつないで「脳を改造」したら、何が起こるのか?・会話せずに相手に思っていることを伝えられる・念じるだけでインターネット検索ができる・睡眠を司る脳領域を刺激して、一瞬で深い眠りについたり目覚めたりできる・食欲を司る脳領域を刺激して、苦労せずにダイエットできる・脳の健康状態をAIがチェックして、うつになる前にメンテナンスしてくれる・紫外線や赤外線が「見える」ようになる・アインシュタインなど過去の偉人の"脳"を借りられる・コンピュータ上に自分の脳を再現できる・・・これは、SFの世界の話ではない。科学者たちが真剣に見据えている近未来なのである。脳と人工知能の融合研究によって、これまでは想像もできなかったような成果が次々と生まれ始めている。計り知れない可能性を秘めた「脳」を持つ私たちは、「身体」という物理的な制限から解放されるかもしれない。二つの研究分野の最先端で、今何が起こっているのか。そして未来には何が起こるのか。気鋭の脳研究者たちが「人類の限界」に挑む。【目次】イントロダクション ――2XXX年の未来予測/第1章 脳とAI融合の「過去」/第2章 脳とAI融合の「現在」/第3章 脳とAI融合の「未来」
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●科学技術ニュース●三井住友カードとSB C&S、世界初、探し物トラッカー機能を搭載したクレジットカード開発

2021-12-22 09:41:37 |    情報工学
 三井住友カードとSB C&Sは、業務提携を行い、探し物トラッカー「Tile(タイル)」機能を搭載したVisaカード「三井住友カード Tile」を共同開発した。

 新型コロナウイルス感染症が流行している状況下、コンビニ、スーパーなど日常利用業種をはじめとしてクレジットカード利用は大きく伸長している。決済件数は全体でコロナ前2019年対比+30%増加となり、クレジットカードが日常生活へますます浸透してきたことを裏付けている。

 その一方、カードの紛失や盗難は、長年多くのユーザーにとって大きな懸念材料になっていた。そのようなユーザーの不安を払拭するため、クレジットカードの安心・安全に対する取り組みを業界内でも率先して進めてきた三井住友カードと、世界で累計4,000万個の販売実績を持つ探し物トラッカー「Tile」の日本総代理店であるSB C&Sが手を組み、「Tile」機能を搭載した世界初のVisaカード「三井住友カード Tile」が誕生した。

 「三井住友カード Tile」は、従来のクレジットカードと同じサイズで、ICチップの搭載やタッチ決済に対応している。探し物トラッカー「Tile」の機能により、カードを紛失した場合でも、スマートフォンとカードの接続が切れた場所をアプリで確認することができる。また、「三井住友カード Tile」を財布に入れておくことで、財布を落とした時でもTile機能を使って財布ごと見つけることが可能になる。<ソフトバンク>
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●科学技術ニュース●理研と岡山大学など、植物の免疫応答を抑制する化合物を発見

2021-12-22 09:41:05 |    生物・医学
 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター植物免疫研究グループの白須賢グループディレクター、石濱伸明研究員、岡山大学学術研究院環境生命科学学域の能年義輝研究教授らの国際共同研究グループは、ヒトの非ステロイド性抗炎症薬であるテノキシカムに植物の免疫応答を抑制する作用があることを発見した。

 同研究成果は、植物の免疫機構の理解や耐病性を制御する技術開発に貢献すると期待できる。

 非ステロイド性抗炎症薬として知られるサリチル酸は、植物体内では耐病性を亢進する内生のシグナル分子として働く。しかし、サリチル酸が植物細胞内でシグナルを伝える仕組みには、まだ不明な点が残されている。

 今回、同国際共同研究グループは、新たに化合物ライブラリーから植物の免疫応答を抑制する化合物として、化学構造の類似した3種類のオキシカム系非ステロイド性抗炎症薬(テノキシカム、メロキシカム、ピロキシカム)を同定した。

 さらに、テノキシカムが細胞内の酸化還元状態を酸化側に傾かせること、そしてサリチル酸で発現が上昇する遺伝子群を広範に抑制することを示し、サリチル酸のシグナル伝達機構の一端を明らかにした。<理化学研究所(理研)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Pythonと実例で学ぶ微分方程式」(神永正博著/コロナ社)

2021-12-22 09:40:18 |    情報工学



<新刊情報>



書名:Pythonと実例で学ぶ微分方程式~はりの方程式から感染症の数理モデルまで~

著者:神永正博

発行:コロナ社

 多分野の実例を通して、微分方程式の活用法を学ぶ。実際の例として、モード解析、江崎ダイオードを用いた発振回路方程式や、感染症の数理モデル(SIRモデル)の新型コロナウイルス(COVID-19)感染データへの当てはめ等を扱う。各章末には、合計100題の練習問題が用意されている。微分方程式の標準解法、Pythonを用いた解や流れの可視化、数式処理を用いた厳密解の計算、厳密解が求まらない微分方程式の数値計算について、すべての問題に解答(プログラムコードを含む)が付いている。Pythonを使いながら、微分方程式を現実に応用することが可能となるであろう。
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