“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙はなぜ美しいのか」(村山 斉著/幻冬舎)

2021-12-09 09:48:56 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙はなぜ美しいのか ~究極の「宇宙の法則」を目指して~

著者:村山 斉

発行:幻冬舎(幻冬舎新書) 

 夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来より人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか? 宇宙はどこまで美しいのか? 最新の研究成果をやさしくひもとく知的冒険の書。
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●科学技術ニュース●三菱商事など、鎌倉/藤沢エリアにおけるスマートシティの実現に向けた 「モビリティ×医療」自動運転実証実験開始

2021-12-09 09:48:21 |    輸送機器工学
 三菱商事は、現在、鎌倉市及び周辺地域におけるスマートシティの実現に向け、自治体とも連携しながら各種検討を進めているが、今回、徳洲会湘南鎌倉総合病院、湘南ヘルスイノベーションパーク、マクニカと共同で、湘南アイパークの敷地内において自動運転技術と医療を組み合わせたサービスに係る実証実験を実施する。

 鎌倉市深沢地区及び藤沢市村岡地区では、神奈川県・鎌倉市・藤沢市・湘南鎌倉総合病院・湘南アイパークの官民5者による「ヘルスイノベーション最先端拠点構想」の検討が進んでおり、湘南アイパークの施設運用者である三菱商事・ユービーエス・リアルティへの事業投資先支援の一環として、三菱商事も構想の実現に向けて協力している。

 当該構想実現に向け、地域医療の利便性向上は重要検討事項の1つとなっており、今回、その第一段として、三菱商事は官民5者と連携のうえ、鎌倉市民・藤沢市民を中心に約1,000人のモニターを募り、湘南アイパークの敷地内において、各種医療サービスを付加した自動運転車両の走行実験を行う。

 今回の実証実験では、医療機関への移動中、自動運転車両の中で、受診手続き、バイタルサインの計測やデジタル問診等を行えるプログラムを想定しており、将来的には、同サービス導入により、地域住民の自宅と医療機関の容易なアクセス、医療機関によるスムーズな診察や待ち時間の削減等の実現を目指している。

 なお、同実証実験は、神奈川県による支援(公募型『ロボット実証実験支援事業』)及び鎌倉市・藤沢市による後援のもと実施する。<三菱商事>
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●科学技術ニュース●38ヵ国95名の研究者が「淡水域の生物多様性減少を救う15の優先課題」を提言

2021-12-09 09:47:49 |    生物・医学
 生物多様性の減少が地球規模で問題になる中、とりわけ世界の淡水域(湖、川、湿地など)の生物多様性は顕著に減少し続けているが、この深刻な生物多様性の減少を救うため、ドイツのライプニッツ淡水生態学・内水面漁業研究所を中心に、国際的に取り組むべき喫緊の課題を選定した。

 世界38ヵ国88機関の淡水研究者95名(日本からは国立環境研究所が参加)の意見から、生物多様性データを包括的かつ効率的に収集・共有できる情報基盤の構築、共通の観測手法やDNA情報・市民科学を取り入れた生物多様性観測手法の確立、生物多様性が生態系サービス(自然の恩恵・寄与)をもたらすメカニズムの理解、生物多様性保全の目標と経済や社会のニーズとの対立の可視化・評価など、15の優先課題が特定された。

 淡水域における生物多様性の世界的な減少を食い止めるためには、数多くの課題や障壁が考えられる。同研究では、世界中の研究者からの意見を集約し、15の優先課題と3つの主要な障壁を特定し、同指針を取りまとめことに非常に大きな意義がある。
 
 今後、本指針が、淡水の生物多様性に関する研究の発展、現在進行中の取り組みの支援、保全と管理に向けた資源の分配の改善、国際的な連携・協調による行動につながることが期待される。

 特に、同指針が、生物多様性条約や国連気候変動枠組条約の締約国会議の場や、持続可能な開発目標など国際的な目標の作成・見直しの場で活用されることが期待される。

 そして、世界中の研究者・実務者・管理者・政策決定者が同指針を支持し、世界各所で、淡水域の生物多様性の減少を食い止め、回復を促進するための具体的な行動・対策が展開されることを願っている。<国立環境研究所>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「施策デザインのための機械学習入門」(齋藤優太、安井翔太著/技術評論社)

2021-12-09 09:47:11 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:施策デザインのための機械学習入門〜データ分析技術のビジネス活用における正しい考え方~

監修:株式会社ホクソエム 

著者:齋藤優太、安井翔太

発行:技術評論社 

 同書は、ビジネス施策を自らの手で導くために必要な汎用的な考え方を身につけることを目指す。そのため同書ではまず、機械学習をビジネス現場で活用する際に本来踏まねばならないステップを明文化した汎用フレームワークを導入する。そしてその汎用フレームワークを活用しながら、効果的な施策を自らの手で導出する「施策デザイン」の流れを繰り返し体験する。これまで軽視されてきた「機械学習の威力を担保するために必要な前提のステップ」をフレームワークとして明文化し、データから施策を導くプロセスを自らデザインするという斬新なコンセプトで、ビジネスにおける変幻自在/臨機応変な機械学習の応用を可能にすることが、同書の最終目標。
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