“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「トコトンやさしい 天文学の本」(山口弘悦、榎戸輝揚著/日刊工業新聞社)

2021-05-21 09:34:34 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:トコトンやさしい 天文学の本 

著者:山口弘悦、榎戸輝揚

発行:日刊工業新聞社(今日からモノ知りシリーズ)   

 天文学で扱うテーマは、天体や宇宙の位置、運動、構造、起源、進化など多岐に渡る。宇宙について解き明かされたこと、これから研究される注目のテーマなどを、予備知識なしに幅広く理解できる一冊。

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●科学技術ニュース●伊藤忠商事と伊藤忠エネクス、シンガポールにおける舶用アンモニア燃料サプライチェーン構築に向けた共同開発を加速

2021-05-21 09:33:52 |    エネルギー

 伊藤忠商事と伊藤忠エネクスは、この度、VOPAK Terminal Singapore Pte Ltd (VOPAK社)、 商船三井、Pavilion Energy Singapore Pte. Ltd. (PAVILION ENERGY社)、TOTAL MARINE FUELS PRIVATE LIMITED(TOTAL社)との間で、シンガポールにおける舶用アンモニア燃料供給に関する共同開発に取り組んでいくことに合意した。

 伊藤忠商事は、2020年6月にシンガポールにおいてアンモニア貯蔵タンク及び関連設備を保有運営するVOPAK社と同目的の覚書を締結している。今回、各事業分野で高い専門性と経験を持ち、シンガポールでLNG燃料供給事業を展開している商船三井、PAVILION ENERGY社、TOTAL社を迎え、シンガポールにおける舶用アンモニア燃料サプライチェーン構築の更なる進展を目指す。同3社の参画によりどうプロジェクト実現に向けた貢献が期待される。

 今回の合意により、シンガポールにおける舶用アンモニア燃料のサプライチェーン(陸上・海上施設およびアンモニア燃料供給船)の共同開発を加速させる。同件は、伊藤忠商事が他パートナーと共同で推進しているアンモニア燃料船開発統合型プロジェクトの一環として位置付けており、国内外の各企業、関係省庁とも協力し、GHG(温室効果ガス)削減に向けた取り組みを進めていく。

 伊藤忠商事は、これらの取り組みを通じて持続可能なエネルギーシステム構築を加速し、新中期経営計画の基本方針である『「SDGs」への貢献・取組強化』を着実に実行し、低炭素化社会の実現を目指す。(伊藤忠商事)

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●科学技術ニュース●NICTと立命館大学、日々の感謝を記録することが学習モチベーションを向上させることを明らかに

2021-05-21 09:33:25 |    生物・医学

 情報通信研究機構(NICT)と立命館大学は共同で、日常生活の中で起こる様々な出来事や、その対象となる人々に感謝したことを記録することにより、学習モチベーションが向上することを、クラウドシステムを使って実験的に明らかにした。

 今回、NICT未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター(CiNet)のNorberto Eiji Nawa主任研究員と、立命館大学グローバル教養学部の山岸典子教授は、クラウドシステムを独自に開発し、日々感謝した事項を記録する(「感謝日記」)とともに、学習モチベーションを含む心理的変化を長期間にわたり計測することを実現した。

 その結果、2週間にわたって、日々感謝を記録することが、学習モチベーションの向上に影響を与えること、さらに、その効果が3か月後まで維持されることを明らかにした。

 今回の実験の特徴は、カレンダー型のインターフェースを持つクラウドシステムの利用により、これまでの紙媒体の「感謝日記」では難しかった、毎日、長期間にわたり、確実に一日に一度、感謝したことを振り返る時間を持つことを、容易に遂行できるようにし、電子化によって解析が容易になった。なお、同実験は、2019年の春休みと夏休みの期間に行われた。

 実験参加者は84名の大学生で、「感謝日記」を書くグループと、書かないグループに、ランダムにグループ分けされた。どちらのグループの参加者も、それぞれの日常生活の中で、一日に一回、スマートフォンやPCから、クラウドシステムにアクセスしした。システムにログインすると、カレンダーが現れ、その日に行うことが示され、「感謝日記」の記述や、心理指標課題に取り組んだ。

 同成果は、教育現場における、「感謝日記」に基づく学習モチベーション向上プログラムの開発などに役立つと期待される。

 今後は、今回明らかになった学習モチベーションの向上を裏付ける、心理学的・脳科学的メカニズムの解明を目指す。(情報通信研究機構<NICT>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数学基礎論<増補版>」(新井敏康著/東京大学出版会)

2021-05-21 09:32:53 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:数学基礎論<増補版>

著者:新井敏康

発行:東京大学出版会

 予備知識を仮定せず、数学基礎論の基本的結果とその技法やアイディアを広くていねいに解説した本格的教科書の待望の増補版。不完全性定理の意義、算術的完全性定理、ロビンソンによるモデル完全性の初歩事項や演習問題なども追加し、より充実した内容に。【目次】I部 入門篇 第1章 1階論理入門 第2章 計算理論入門 第3章 不完全性定理 II部 基礎篇 第4章 「基礎篇」の準備 第5章 モデル理論 第6章 計算理論 第7章 集合論 第8章 証明論 付録A 補遺 付録B 演習略解 付録C 文献案内

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