新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、NEC、NTTデータ、日立製作所、ウェザーニューズとともにロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクトに取り組んでおり、2021年3月15日から3月18日まで複数の拠点から接続し、運航管理統合機能の実証試験を実施した。
具体的には、ドローンフィールドKAWACHIなどから福島ロボットテストフィールドの運航管理システムに設けた運航管理統合機能に接続し、事業者向けユーザーインターフェース機能の改善や空域管理機能の高度化といった、機能拡張した運航管理統合機能が正常に作動することを確認した。
同事業を通じてドローンの運航の統合的な管理を可能にする運航管理統合機能の開発を進め、将来多くのドローンが全国で安心安全に飛び交う社会の実現に貢献する。
ドローンは将来、物流や郵便、警備、災害調査、点検、測量、農業などのさまざまな分野での活用が期待されている。ただ高密度でドローンが飛び交う社会を実現するには、すべての機体の飛行計画と飛行状況を掌握し、衝突などの危険を確実に回避するなどドローンの運航を統合的に管理する必要がある。さらに、ドローンを安全に運航するためには、気象情報や地形、建物の3次元地図情報をドローン事業者に提供する必要がある。
このような背景のもと、NEDOは、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムの開発を推進していく。これまで「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市・同浪江町)の総合管制室に運航管理統合機能を提供するサーバーを設置し、運航管理システムのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を公開しながら、福島ロボットテストフィールドにおいて一般のドローン事業者も参画した運航管理システムの相互接続試験を実施してきた。(新エネルギー・産業技術総合開発機構<NEDO>)