横浜ですが、3月になると一気に庭に命がよみがえってきました。
未整備の庭は赤土だけと思っていましたが、あっと言う間に緑が目立ち始めました。
植え込んだことをすっかり忘れていた球根も芽が赤土を突き破って出て来ました。
春が草木に元気を与え、草木が庭を彩るように、人間に元気を与え、人間が町を美しくするようになる条件はいったい何でしょうか。
草木は与えられた命の力の範囲で精一杯生きようとしており、春が来たということでその力を十分に発揮します。
人間のように生活の心配をすることはないでしょう。
人間は、不景気だ、仕事が思うようにいかない、収入が少ない、人間関係が悪いなどといろいろな生活の心配をして、折角与えられた人の命の力を十分発揮できていないかもしれません。
まず生活の心配をやめ、人の命を信じてその力を十分発揮すると、生活が安定し、町のことを考える心のゆとりが生じるかもしれません。
昔の僧は貧乏であったと思いますが、信仰心厚く、生活の心配はあまりしなかったと思います。
建物は質素であっても庭に自然美を凝縮し、彼らは建物と庭を調和させ、自然との一体感を楽しんだと思います。
心が平安であることを無上の喜びとしたと思います。
都市は経済的に豊かですが、およそ町は美しいと言えません。
地方は貧乏と言いますが、人々は庭や路地を草木で飾っており、町全体が持つ雰囲気は落着きがあり、美しいと感じます。
その地方も、あんまり、経済だ、中央政府からの補助金だ、観光事業だ、道路建設だ、原発誘致だ、放射性廃棄物処理場誘致だ、基地容認だ、などと生活の心配をして騒いでいると町は急速に美しさを失い、下手をするともっと生活の心配が増えてしまうかもしれません。
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