スポーツ界はウイルスフリーではない

菅義偉内閣などのWith coronaの考えが浸透し、人々は平気で移動・群集行動をとっています。東京オリンピックを今夏開催するということで特にスポーツ界は練習や大会を増やしています。スポーツ選手はウイルスに感染しないかのような雰囲気すらできています。

ところが現実は違います。ウイルスは感染しやすい状態を見逃しません。スポーツ界であれ、何であれ、感染拡大の機会があれば広がります。スポーツ選手も感染します。スポーツ観戦者も感染します。

オリンピックで元気になる、スポーツでウイルスに勝つなどの価値観は非科学的です。感染拡大が続いている現在は、移動・群集行動を減らすことが必要です。この原則はスポーツ界も守るべきです。

ワクチンの接種が始まったので世界の感染拡大の動きが止まるかもしれません。しかし、日本では早くても2月末から、まずは医療関係者、次は老人というように接種を増やしていくと言われています。オリンピック前までに接種が終っているということはないでしょう。

今はスポーツ界も感染拡大がおこらないように注意して練習や大会を行わなければならないと思います。二日、三日の箱根駅伝でも全体としては移動・群集行動は大幅に減ったと思いますが、部分的には制御不可能な状態が数多く生じました。人は誰でも興奮状態になれば感染拡大防止という考えを失ってしまいます。