ゲートボール(GB)日記

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菅義偉内閣のエネルギー政策は原子力利用重視

2021年01月17日 | 社会

炭素系燃料消費を減らす具体的方策を取りまとめましたが、表向き、洋上風力発電を重視するように見せかけていますが、今ある原発利用こそ、脱炭素の一番の近道という考えを持っていることは明白です。あろうことか、小型原発の技術開発を進めると言っています。

原発保有電力会社、原発会社から強烈な圧力を受け、新しいことに挑戦する自信がない菅内閣は原子力利用で行く決心をしたようです。大半の国民の考えと違っています。人々は菅内閣を批判し、原発再稼動をやめさせる、あるいは止める運動を強化するでしょう。原子力分野で働きたいと思う技術者が減っています。原子力利用に将来性がないからです。堤防を高くして津波に強くしても、施設・設備・機器の性能・維持管理、放射性物質の取り扱いに失敗すると放射能漏洩・汚染をおこす恐れが大きくなります。原発敷地内に貯蔵している放射性廃棄物の量が増えすぎて管理不能になります。使用済み核燃料の処理が進まず、やはり原発敷地内貯蔵が増えます。放射性廃棄物最終処分技術の安全性確認がいつまでもできず、最終処分地問題で国と地方の押し問答が永遠に続きます。原発の正常運転でも出る放射性水素を含む水(排水に混じる)による環境汚染、温排水による海温上昇の悪影響が大問題になります。菅内閣は原子力利用で躓きます。

奇妙なことに菅内閣は太陽光発電に触れようとしません。安倍晋三前内閣が原発保有会社の圧力を受け入れ、太陽光発電に否定的になったので、その決定を引きずっていると思います。洋上風力発電なら発電量の波の問題はないと思っているから滑稽です。要するに菅内閣は洋上発電をやっている会社から圧力を受け、方策に組み入れただけです。技術評価ができていません。デンマークのように浅い岩盤の海底が広大に広がる海がある国は洋上発電がやりやすいが、日本のように砂泥層が厚く、かつ、急に海が深くなる場合は浮体構造をアンカーで係留し、その上に風力発電設備をのせることになります。建設も維持管理も容易ではありません。海岸線陸上部の利用を考えた方が賢明です。



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