私の町の中心部に5000㎡弱の木々の美しい公園があります。広場が二つあって、その一つは砂混じりの土面広場になっています。昨日は大雨で、表層の砂土が道路に流れ出しました。公園の中にある雨水桝はとうの昔に砂土で埋まって排水機能がありません。今日は晴れて、表層が乾き、ちょっと南風が強かったので砂煙が舞い上がり、北側の住宅を襲っていました。木はケヤキが多く、巨木になっています。現在は緑が美しいのですが、秋冬になると落ち葉が広場や周囲の道路、さらには近くの住宅の屋根に散り敷きます。公園掃除は公園愛護会があって、月1,2回、町の班が当番制で毎回1時間弱やっています。竹箒で落ち葉などを掃いている程度です。毎日の落ち葉は、道路に散り敷いたものは近所の住民が毎日掃除しています。草刈り、草取りは公園愛護会とは別の ボランティアがやっています。公園愛護会は町内会役員だけが会員になっています。
この公園について近所の住民の考えは二つに割れています。木を切れ、切るな、雑草をとれ、とるな、花を植えよ、植えるな、・・・。公園愛護会長は考えをまとめることができなくて、住民の争いを嫌い、論争のある問題は放置しています。ケヤキなどの巨木の剪定、間引きは一応管理当局の区土木事務所が行政側のマニュアルでやっています。しかし雑草の除去などはやっていません。公園愛護会に委託したと考えているのでしょう。
雑草の中でも大問題はササです。昔はこの公園はササ茫々でした。子供達が遊ぶ広場は何とかササも含め、草刈りが行われていましたが、それでも雑草が目立つ広場でした。ボランティアが見るに見かねてササどりを始めると、町内会がやめよと言ってきたそうです。近所の人の中にササをとるなとうるさく町内会に言う人がおり、争いを嫌った町内会がボランティアのササどりを禁止したようです。
別のボランティアが現れ、近所のある人から徹底的な妨害を受けながらササどりを続けました。同調したボランティアも現れ、町内会と大喧嘩しながら数年に渡ってササどりを続けました。近所の人は区土木事務所に訴えたり、裁判を提起するとボランティアを脅したりしたが、区土木事務所は傍観、近所の人は裁判を提起せず、町内会や公園愛護会は沈黙してしまいました。こうしてボランティアの実力行使が勝ち、ササ茫々という大問題は解決しました。
しかし、今でも近所の人は、切れ、切るななど、勝手に区土木事務所にクレームを入れ、区土木事務所を悩ませているようです。公園愛護会があっても、会は近所の住民の考えをまとめることができず、月1,2回の落ち葉などの掃除ぐらいしかできない状態です。近所の人も公園愛護会を全然尊重せず、直接、個人的に区土木事務所にクレームを入れているようです。
区土木事務所の、まちなかの公園維持管理基準があいまい、近所の住民が公園から受ける被害が無視できないほど大きいが、区土木事務所は解決策を持っていない、当然のことながら公園愛護会は問題解決の方策がなく、近所の反対がない作業しかやれないなどの問題があります。近所の住民のみならず、最近はボランティアまで切れ、切るななどと言い争っています。まちなかの公園のあり方については百家争鳴です。
まちなかの公園管理は非常にむずかしいと思います。