ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

どうして日本は環境問題を軽視するのか

2019年12月12日 | 社会
人々は、日本は、過去、また現在、環境問題に真剣に取り組み、環境はいいと思い込んでいます。大規模放射能漏洩・汚染がおこっても問題視しません。東京電力福島第一原発事故は想定外の大津波のせいだと思い、ほかの原発ではおこらないと思っています。増え続ける放射性廃棄物がいかに子孫を苦しめるか想像出来ていません。多発する台風大雨被害についても想定外のことがおこったで片付けています。来年は大被害を受けないだろうと思っています。要するに日本は環境面で進んだ国と思い込んでいます。
 
世界の識者から見るとこの日本の思い込みが大問題と映るようで、日本に対する批判は高まる一方です。
 
原発事故は福一の事故が最初で最後などということはありません。増え続ける放射性廃棄物の処理処分法がありません。将来放射性廃棄物が日本に、さらに世界に拡散することは明白です。
 
大気中の炭酸ガスがハイスピードで増えていることは事実です。炭酸ガスが温室効果を持っていることも事実です。夏、温度が1度上昇するだけでも生き苦しいことは経験済みです。海面温度が上がれば台風が発生、成長しやすくなることも事実です。
 
今人々が生きることができても、子孫が苦しむことは明白です。子孫のことを考えず、自分が何とか生きていることに満足し、何も手を打たないことが現代人の罪です。これでは学問をしたとは言えません。政府も人々も枝葉が茂った社会をいいと思い込み、根幹が弱っている社会になっていることを問題にしていません。これでは日本はある時バタンと倒れます。
 
炭素系燃料火力や原子力をやめ、太陽エネルギーなど自然エネルギー利用技術を使うなら、人類は大量エネルギー消費生活を続けてもいいと言えるかどうかまだわかっていません。新しい技術は新しい問題を生む恐れがあるからです。用心しながら新技術を応用するのが正しい行動と思います。
 
新技術へ移行する間、炭素系燃料火力や原子力を積極的に減らすべきです。日本が炭素系燃料火力や原子力に依存し続けるのは間違いです。世界の識者から批判されることは当然です。
 
省エネルギー生活に舵を変えることが必要です。防衛力を強化し、「強い国」にするとか、東京オリンピックを開催するとか、大阪万博を開催するとか、リニア新幹線を建設するとか、今日本が注力していることは省エネルギーになっていません。エネルギー消費を増やす行為です。強ければいい、ど派手なことをやればいい、超高速を競えばいい、そんな浅薄な思考では日本に未来はありません。
 
省エネルギーで人生を豊かにする工夫努力こそ日本が挑戦すべきことです。ジェット旅客機に乗って世界中を飛び回ることが生き甲斐と思っているような価値観では、極端な話、大気中の炭酸ガスが増え続け、酸素が減り続け、ジェットエンジンの推力が出なくなり、飛ばなくなるでしょう。地上では水槽で酸素不足のため口をパクパクしてあえぐ金魚のように人々があえぐでしょう。
 
なお、太陽エネルギ―利用については、日本では屋根を太陽発電パネル屋根にすることを標準にするといいと思います。太陽発電による電気供給の不安定性については今でも安定化技術はあります。政府は、既存火力・原子力のことを思って、安定化技術を軽視しているだけです。屋根発電だけではエネルギーは不足です。日本の森林、田畑を太陽発電に利用することは望ましいことではありません。そこで、たとえばオーストラリアと話し合ってオーストラリアの砂漠を太陽発電に利用し、電気の一部を水素の形にして日本に輸出してもらうような国際的取組みが必要です。