第20回松山俳句甲子園、開成高等学校(東京都)が2年連続10回目の優勝
俳句の聖地、伊予松山は今年、正岡子規・夏目漱石生誕150年を迎え、平成10年から始まった全国高校俳句選手権大会は、今年20回を重ね名実ともに俳句甲子園となった。
開催は、8月19日が大街道商店街特設会場で予選リーグが行われ、20日は松山市総合コミュニティセンター大ホールで敗者復活戦・準決勝戦・決勝戦が行われた。
決勝戦は、開成高等学校(東京都)と愛知県立幸田高等学校が対戦し、開成高等学校が2連勝、通算10回目の優勝で、大会の半分の優勝を開成高等学校が占めている。
毎年、「打倒開成高等学校」を目標に俳句の聖地、伊予松山にやって来る。
なお、今年の最優秀賞の句も開成高等学校3年の、岩田奎さんで「旅いつも雲に抜かれて大花野」が選ばれ、文部科学大臣からの賞状を受けた。
地元松山市は、明日から第21回俳句甲子園の開催準備に取り掛かる。全国の俳句を愛する高校生は、打倒開成高等学校を目指し特訓開始する事でしょう。
身体に気を付けて頑張って下さい。
私が感じた事:毎年楽しみにしています俳句甲子園、中でも開成高等学校の群を抜く力は凄いものであるが、それよりも礼儀の正しさも他校を寄せ付けない礼節である。これは顧問の先生の指導の賜物だと思います。
この礼儀作法は、俳句部員だけが身に着けているものか、それとも開成高等学校全生徒が身に着けているものか、一度学校を訪問してみたい。
そして、俳句の知識はないが、俳句甲子園の雰囲気が大好きで毎年楽しみにして観戦しています。時には涙ぐむ場面もあります。
近年、社会道徳が低下し義務教育に道徳教育をカリキュラムに取り入れてはとの意見もあるが、俳句を嗜む若者たちにはしっかりとした道徳は身に付いている感じがした。
第20回松山俳句甲子園決勝戦は、兼題「心」で、開成高等学校(東京都)対愛知県立幸田高等学校が決勝戦出場で熱戦が繰り広げられた。
二連覇を目指し幸田高等学校の句に対して厳しい質疑をする開成高等学校主将、山下真さん。
開成高等学の質疑に対して切り返す幸田高等学校の主将。
結果は、4対1で開成高等学が二連覇し10回目の優勝を果たした。
対戦終了後、開成高等学の各選手の皆さん画像の様に相手校、審査員の先生、会場の皆さんに対して深々と一礼をし感謝の気持ちを伝えた。
開成高等学は、俳句の創作力、議論力も凄いが、何よりも凄いことは、礼儀作法を各自が身に着けている事だ。これは他校を群を抜いている。見ていて気持ちがいい。
戦いを終えてお互いの健闘を讃えあう両校の選手たち。
決勝戦も無事終了し、会場は表彰式の舞台となった。
先ず優勝した開成高等学の各選手の皆さんに賞状・優勝旗・沢山の副賞が贈られた。
優勝した開成高等学の各選手の皆さんには、JALから国内線の航空券が贈られた。
JALからの贈り物をする、愛光高等学校(愛媛県)出身の日本航空客室乗務員。
続いて、準優勝の幸田高等学校に、準優勝の賞状・準優勝の盾・副賞が贈られた。
幸田高等学校は過去にも二度開成高等学と決勝戦で戦っているが今回も勝つ事が出来なかった。
第20回大会と、正岡子規・夏目漱石生誕150年を記念して20名に特別賞が贈られた。会場はその表彰式の様子。
第20回大会と、正岡子規・夏目漱石生誕150年を記念して20名に特別賞が贈られたそのリスト。
続いて、審査員13名の先生方が選句した優秀句の表彰式が行われた。
優秀句に選ばれた生徒さんは、表彰式の壇上に上がる前に、選んで頂いた先生にお礼の挨拶、先生は、おめでとうと言葉を掛けて壇上に送る光景が素晴らしく満員の会場から大拍手が起こった。・・見ていて清々しい気分になった。
最優秀句と優秀句のリスト。
表彰式の最後は、第20回俳句甲子園最優秀句の発表である。
最優秀句に選ばれたのは、開成高等学校3年の、岩田奎さんで「旅いつも雲に抜かれて大花野」が選ばれ、文部科学大臣からの賞状を受けた。
1600の句から審査員の先生方は一晩で選句する大作業をした。
最優秀句に選ばれたのは、開成高等学校3年の、岩田奎さんで「旅いつも雲に抜かれて大花野」が選ばれ、壇上に表示された。
第20回俳句甲子園最優秀句「旅いつも雲に抜かれて大花野」
最優秀句に選ばれたのは、開成高等学校3年の、岩田奎さん。
文部科学大臣からの賞状を受け、沢山の副賞を受け取った。
画像は、和菓子メーカー畑田本舗社長から「栗タルト1年分」が贈られ会場から大きな拍手が起こった。
最優秀句に選ばれた開成高等学校3年の、岩田奎さん、司会者から感想を聞かれると、予期せぬ事柄で非常に嬉しい。
私の一生のいい思い出が出来ました。
松山に来れて良かったです。・・と答えた。
最後は、二日間に渡っての熱戦を審査された先生方を讃えて会場から大きな拍手。
そして、高野ムツオさんの挨拶で第20回俳句甲子園は終了した。
第20回俳句甲子園大会も予定通り無事終了。
閉会式では、審査員を代表して「高野ムツオさん」が挨拶された。私は、数年前に大病をして大手術をしました。寒い宮城県で育ちましたので、熱い松山市で8月の猛暑、大街道の熱い会場で審査が務まるか不安を持ちながら来ました。来てみると若い高校生諸君が、17文字に秘めた熱気と歓声に勇気づけられ私の身体に英気を送り込んでくれました。それから身体は元気になり毎年松山に来ております。諸君達特に3年生は卒業されますが、卒業しても何らかの形で俳句に関り、これからも俳句を作り続けてほしいと選手を激励した。
正岡子規さんと夏目漱石が会場の何処かで20回目を迎えた俳句甲子園を楽しく鑑賞し、応援してくれていたと思います。
最後に、俳句甲子園開催の関係者の皆さんと会場の皆さんにお礼を申し上げますとともに来年も来ますのでよろしくお願いします。と挨拶を締めくくった。
会場からは、割れんばかりの大きな拍手があり大会は全行程を無事終了した。
来年からは、また新たな一年が始まる。
愛媛県最大の参拝者が訪れる、松山市居相町二丁目にある伊予豆比古命神社(愛称・椿神社)毎年旧暦正月の1月7日~9日に開催される椿祭りは45万人が参拝に来る。この神社境内に、俳句甲子園で最優秀句に選ばれた句と作者の氏名並びに学校名を刻印し、愛媛県の名産大島石に栄誉を称え「句碑玉垣」として永久に建立されてます。
第18回俳句甲子園、俳句甲子園で最優秀句に選ばれた句と作者の氏名並びに学校名を刻印した句碑玉垣で、現在は、第19回俳句甲子園句碑玉垣が建立されています。
暫くすると、西日本三大銘石「兵庫県の御影石・香川県の庵治石・愛媛県の大島石」の一つ大島石(花崗岩)に、句、学校名、氏名が揮毫され建立されます。そして予選会場となった大街道商店街にも「真鍮版に揮毫された最優秀句」が掲示されます。
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