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秋山兄弟生誕地年末大掃除

2015年12月08日 | 伊予松山歴史散策
今年も師走を迎え残り少なくりました。
昨日(12月7日)、秋山兄弟生誕地では、年末恒例の大掃除を研究員、総出で行いました。
今年1年秋山兄弟生誕地に来て頂いた方々のお礼と、新しい年にお越し頂き気持ちよく生誕地を観覧して頂くために隅々まで綺麗に清掃をいたしました。
後は、25日に、毎年素晴らしい注連飾りを作って頂く篤志家の特製注連飾りを取り付け新年を迎える準備をします。


先ずは、秋山兄弟生誕地の座敷の間から大掃除を始めた。
この屋敷は、伊予松山藩15万石、徒歩目付の屋敷で敷地は江戸時代から変わっていない。現在、井戸が残っているが、この井戸は、江戸時代からのもの、松山は昭和20年7月26日、が大空襲で城下町の建物は米軍のB29重爆撃機による焼夷弾投下で焼き尽くされた。・・秋山家は、井戸と石碑(昭和12年建立の両将遺邸の碑)だけが残った。現在の生家は、平成17年1月18日、全国の秋山兄弟支援者の皆さんからの醵金で完成しました。
この事は平成17年1月18日、NHK朝のニュース番組「おはよう日本」で生中継全国に放映された。


来年1月19日、開館11年を迎え、今年の年末大掃除は特に念入りに行った。


武道場の煤払い。
武道場は、秋山淳五郎眞之が、海軍兵学校1期生の時、夏休みを利用して、薩摩で青少年の文武両道のいい教育を実施している事は資料や、知人から聞き知識として持っていたが、眞之は自分の目で確かめないと気が済まない男であった。
夏休みに薩摩(鹿児島)に行き、郷中(ごじゅう)教育を視察した。今でいえば町内会単位の自治会組織で、当時、鹿児島の城下には数10戸を単位として、行われていた教育方法で、薩摩の郷中教育を松山の要人たちに説明し説得して郷中教育を取り入れて、松山に出来た青少年育英会の組織が松山同郷会、武道場は当時の名残として現在も行っている青少年の教育の一環として、合気道と柔道が行われている武道場である。


秋山淳五郎眞之が発起人となり出来た、松山同郷会(現在は財団法人常盤同郷会)の武道場、常盤会は、旧松山藩主、久松定謨が上京し勉学に励む子供たちに宿舎として松山藩下屋敷であった邸宅を寄宿舎として提供し育英のために設立した組織で、後の常盤学舎、当時の寄宿生、正岡子規も此処で育った。松山同郷会と常盤会が合併して財団法人常盤同郷会が設立された。


武道場の煤払いも終わり画像の様に綺麗になった。
新年1月11日(成人の日)この武道場で秋山好古生誕祭が行われる。今年生誕157年になる。3月には秋山眞之の生誕149年祭もこの道場で行われる予定。


秋山好古の騎馬像も綺麗にふきあげた。騎馬像は、大東亜戦争時に金属供出として潰されたが、愛媛県立松山北高等学校(元、北豫中学校)の校長室にある、秋山好古騎馬像のレプリカを元にして復元した。


秋山眞之の胸像も綺麗にふきあげた。好古の騎馬像は、大東亜戦争時に金属供出として潰されたが、眞之の胸像は、戦前海軍が秋山家に返却し、戦前、戦中、秋山家が保管し戦後秋山家が、海上自衛隊に返した。本物は、現在東京目黒の、海上自衛隊幹部学校に保管されている。防衛省の許可を得て平成17年1月18日、複製した。
眞之の胸像は、松山のパワースポットの一つとなっており、観光にお越しになった皆さんが眞之の像に触れて帰られるので両手がピカピカに光っています。
平成23年の眞之生誕祭に、東京の女子高生3名(秋山眞之の大の愛好者)が来て、志望大学「東大・早稲田・津田塾」に無事入学できますようにと祈願に来た。女子高生3名は、希望大学に合格し、翌年の秋山眞之生誕祭にお礼に来た。


東京目黒の海上自衛隊幹部学校に保管されている秋山眞之の胸像。海上自衛隊の許可を得て平成17年5月12日、撮影した。
この胸像は、秋山眞之が海軍大学校時代の教え子達が醵金して、イタリアの彫刻家が造った。


秋山兄弟生誕地客間(座敷の東の間)に掲げてある槍の穂先(槍頭)で秋山兄弟生家は、平成17年1月19日、に一般公開を初めて10年になりますが、今年の大掃除で初めて、穂先(槍頭)の手入れをしました。
秋山兄弟生誕地開館に付き秋山兄弟支援者からの寄贈で掲示しておりますが、穂先(槍頭)は模造品です。
参考までに:
伊予松山藩の武術の中で槍は、樫原改撰流槍術・疋田流槍術・種田流槍術・猪多流槍術の流派で、その中でも、伊予松山藩を脱藩し新撰組に入隊、第10番隊組長をした原田 左之助が種田流槍術の名人として有名です。


秋山兄弟生誕地客間(座敷の東の間)に掲げてある薙刀で、一般公開を初めて10年目、今年の大掃除で初めて、手入れをしました。
これも模造品です。
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