EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

瀬戸大橋開業25周年記念・瀬戸大橋主塔頂体験紀行 3

2013年05月29日 | 伊予松山歴史散策
今回の主塔登頂体験に参加して感じた事は、唯175mからの眺望を期待して行ったのではなく、鉄道・道路を支えている構造物の仕組みと、その保守管理の大切さと、大変さを見たかった。よくブログ等々に書かれている事項に通行料金が高額であると書かれているが、瀬戸大橋の現状維持をしていくには莫大な維持費がかかっている。その一部を利用者負担は必要だと思う。
経費を節減し保守が疎かになると大惨事の原因となりかねない。
鳴門大橋を設計した構造建築設計師は、念入りに保守点検をし補修をしていけば200年・300年の耐用は大丈夫と言っていた。
今回の主塔体験最後の画像です。


主塔175mにある西東の塔を直結している水平台中央から見た香川県坂出市方面、橋は北備讃瀬戸大橋で全長1611mある。


此方は主塔水平台から見た岡山県倉敷市方面。左下は与島PA、左右のケーブルは、直径100cm、管理職員はこのケーブルの上を歩いて主幹ケーブルの点検をするそうだ。


北備讃瀬戸大橋の主塔水平台で体験者は記念の写真を撮っていた。


北備讃瀬戸大橋の主塔からの眺望も楽しみこれから下りる。


帰りは、東側の主塔から下りる。潜水艦の内部の様な構造。小さな出入り口を潜り、急な階段を下りる緊張の連続。


主塔階段を降り、定員5名の小さなエレベータに乗り、再び東側の管理用通路に出た。通路鉄材は錆が出ているが、主要構造物は、塗装が施されキチンと管理保守が出来ていた。


主要構造物以外の補助構造物はかなりの錆が出ていた。これらの補修塗装するのは今後8年位掛かるそうだ。


東側の管理用通路を歩く体験者。左にJR瀬戸大橋線の路線が見える。


ちょうど列車が通過、大きな騒音であった。


列車走行時の騒音は左右に音が分散、上は道路なので音は抜けない。
橋脚下には民家がありこの間を通過する際騒音を抑えるよう速度を落とし運転、そして防音壁を施している。西側にはない施設。


管理用通路で主要構造物の下を這うように潜る難所。


北備讃瀬戸大橋の下側。この間が海面から一番高い区間で50万トンタンカーも通過出来る様設計してあるそうだ。


無事アンカレッジ内部に帰り着いた。内部には現地説明が出来なかった箇所をパネル展示がしてあった。


最後に与島PAに展示してある主幹ケーブルの説明を管理職員さんの説明を聞き本日全ての行程を終了した。日々の保守点検管理業務ご苦労様です。


最後に説明を受けて納得した事項で、外側近くに小さな穴がある。この穴には意味があった。主幹ケーブルは、5,18mmのピアノ線の集合体で全体が直径100cm、個々のピアノ線錆に強が絶対に錆びないとは限らない。錆防止として乾燥した風を送り込んでいるその穴であった。このケーブルの架け替えは絶対出来ない命のケーブルだから。
瀬戸大橋は、建設当時、世界一の技術を持って建設し大きさ、鉄道併用橋としては世界一であったが、近年中国がこれを超える鉄道併用橋を建設、二番目になった。


JR宇多津駅発16時24分の特急しおかぜ17号で帰った。


JR宇多津駅までは、高松発特急いしづち号が先に来て、岡山発特急しおかぜ号を待ち受け、この駅で連結して特急いしづち・しおかぜとなりJR松山駅まで運行されている。


いしづち・しおかぜの連結の瞬間。


今回の乗車券と特急券である。
コメント
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