EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

国道494号線・面河ダム バイクの旅 1

2013年05月17日 | 伊予松山歴史散策
5月14日(火)天候も良く、23年振りに国道494号線をバイクで走ってみた。
494号線は、起点松山市2番町で終点は高知県須崎市、総延長143,7km、実延長78,8kmである。東温市則之内までは国道11号線と重複し則之内から単独路線となり、途中白猪の滝口付近までは、2車線と整備されているがそれから幅員は狭く面河ダムへと続く。
494号入口のスタンドでガソリン満タンにした。ガソリンは@150でその内ガソリン税が@53,80であった。ガソリン税が高すぎる。
さて、暫く山道を走ると、東温市と久万高原町の境界に黒森峠(標高985m)がり、その手前に景勝地、唐岬の滝がある。
明治28年11月夏目漱石が訪れ詠んだ句碑があった。

峠を越え暫く走ると面河ダムが見えてくる。その間道路両端は手入れの行き届いた杉並木が続いていた。
面河ダム北の端で国道494号は左に折れ高知県吾川郡仁淀川町(石鎚スカイライン入口)方向に伸びているが、私はダム湖畔側の県道153号線を走り面河ダム堰堤をみて(立ち入り禁止・許可を得て)久万高原町前組経由で直瀬に、そして下畑野川から県道209号線で美川・松山線(上林トンネル)を抜け東温市上林経由で自宅に無事帰った。
途中初めて通る県道といっても普通車一台が何とか通れる隘路もあった。
山中携帯は圏外、もしもバイクがパンク・故障したら歩いて里まで下りてJAFの支援を待たなければならない。そんな心配をしながら走行した。
県道最後の209号線は、平成4年から平成11年7年の歳月をかけて建設した旧重信町と久万町を繋ぐ林道として建設され新しい道路で初めて走った。なお冬季は通行止めとなると掲示してあった。

画像は、23年振りに走行した国道494号と各県道である。久万高原町直瀬地区は田植えが終わり、畑野川は田植えの準備をしていた。山間部でも地区により田植えの時期が異なる。
今回バイクの旅は、126km走行した。走った県道は、12号・153号・209号・210号・341号線でした。


国道11号線から別れ、東温市則之内を右に折れると国道494号で1km程走ると惣河内神社がある、走行の無事を祈願して、黒森峠、面河ダムを目指して出発。最近神社の御神木が狙われている。境内には大きな杉・檜がある、狙われないように御気を付け下さい。


途中、猪の滝口付近までは、2車線と整備されているが、それから画像のように幅員は狭い。494号は、旧二級国道である。
二級国道とは、1952年(昭和27年)6月10日に公布された道路法によって定められた道路の種類である。1965年(昭和40年)4月1日の道路法改正により一般国道に統合され、廃止された。101号から二級国道であった。


黒森峠(標高985m)手前に、唐岬の滝があるが、最近降雨が少なく滝の水は殆ど流れてなかった。


唐岬の滝の標示板横に大きな句碑があった。句の文字は読めないが傍に説明板があった。句碑は、明治28年11月夏目漱石が訪れ詠んだ句と書いてあった。
漱石は、松山から白猪の滝口近くの近藤家に泊まり、翌日この滝を観瀑した。
漱石は、子規への手紙に、白猪・唐岬の滝・瀑一覧致候と書き送っている。
句は、瀑五段 一段ごとの もみぢかな 漱石
東温市にお願い:句碑の文字に見えるように墨を入れて欲しい。


唐岬の滝を過ぎると黒森峠(標高985m)がある。この地点が、東温市と久万高原町の境界である。23年振りの峠越えである。


国道494号線を今度は下り面河ダムを目指す。此処までくると気温が下がりヒンヤリした。


ダム近くに画像の標示板が見えてきた。この地点から県道153号に入る。国道494号線は左に曲がり山中を通る。石鎚スカイラインはこの道路が近道。私は湖畔を走りダムを見学した。


面河ダム「道前道後平野農業水利事業施設の水の流れ」の説明板が湖畔に亜エッチされている。
面河ダム(おもごダム)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町大字仙野、仁淀川水系割石川に建設された灌漑と工業用水および発電用のダムで、浄水として使用出来ない。建設時に松山市に建設費用の出資の話があったが、当時松山市は地下水で市民の水は足りており出資しなかった。その後人口が急激の増加し石手川ダムを建設するも度々水不足が起こった。河辺ダムからの松山市への水支援、西条市の黒瀬ダムからの松山市への支援西条市は反対、現在松山市の水確保は出来ていない。
面河ダム建設時に出資金を出していれば、渇水時には利用出来たのだが、当時の市長判断を誤った。
平成6年松山市は大渇水となり、7月26日から11月25日まで123日間上水道を断水し、道後温泉も営業時間を短縮した。
この大渇水時に一度だけ高知県知事にお願いして緊急特別に許可得て面河ダムの水を松山市民の浄水と利用させてもらった。・・一度だけであった。


国道494号から別れ県道153号を走る。


面河ダムが見えてきた。満々と貯水してある。
残念に水道水として使用できない。


此処から左折れしてダムの堰堤に行ってまた。


ダム堰堤で、水は全て高知県側に流れて行く。仁淀川に。


堰堤から見た発電所。堰堤には許可なしでは立ち入り禁止。


発電所の建物屋上には画像のように文字が書かれていた。


面河ダムを後にして、次は久万高原町直瀬に行く。

コメント
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