kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

栄枯盛衰

2014-08-19 03:10:04 | 日記
日経平均6連騰。この言葉を聴く限りでは東京市場はさぞ活況だろうと思ってしま
います。しかし週明け18日の東京市場の売買代金は1兆3612億円で前週末15日
に続き1兆3000億円台と低い水準に止まりました。地政学リスクが指摘されてい
ますが、1万5000円割れも一日で回復したことを踏まえれば事態の更なる悪化と
かが起こらなければこの水準から空売りを積極的に仕掛けるのも難しく相場が
膠着する原因ともなっています。

閑散な相場でも新高値銘柄が127出ている訳ですから物色意欲はそれなりに盛
んなのでしょう。人気銘柄は移り変わるものです。アベノミクス相場で主役だった
機械、電機、自動車、精密、造船重機などの輸出株メガバンクや証券、不動産
が低迷しているからと言って日本株に弱気になることもないのでしょう。勝ち組に
なりたかったら相場の流れに乗ることです。その流れは建設、食品、電鉄などで
す。小売は一部の銘柄(良品計画、ニトリ)を除いては7月以降も消費の勢いが
弱いことも有り人気の圏外です。

今日の東京市場もNY市場の大幅高を好感して高く始まりそうです。7連騰の
確率も高くなりそうです。もっとも流れに変化はなく昨日高値をつけた銘柄が
引き続き人気を集めそうです。リターンリバーサルを狙って不人気銘柄を仕込
みたいところですが、三菱重工や富士通の値動きをみるとまだ早すぎるような
気がします。

人気銘柄を追いかけるしかないのでしょうか。もっとも7月まで人気の中心だっ
た富士通やダイキンの株価をみるとある日突然上昇トレンドが崩れ急落してい
ます。多くの建設株が移動平均から大きく乖離していて過熱感のある水準まで
来ています。同じことが起こらないとは言い切れない状況です。流石にこの水準
から買いを入れるにはリスクとリターンを天秤にかける必要があります。潮目の
変化にはやはり注意が必要です。「まだはもうなり」なのか株価の判断は難しい
状況です。

ミクシィが市場予想を上回る好決算を発表して二日続けてストップ高になった時
にはゲーム株人気はしばらく続くのかなと考えていましたが、ミクシィが8月4日
の6660円を抜けずに下落してぱったりゲーム株の人気は下火になりました。
噂で買ってニュースで売ると言う典型的なケースになりました。ミクシィの上昇は
永く続いていましたから好材料の鮮度は格段に落ちてしまったと言うことでしょう。
18日にはリニア関連で鉄建建設が大幅高したように短期資金はゲーム株から建
設株に移りました。人気銘柄に乗る時には迅速な判断が欠かせません。

売買代金が膨らまないと言うことは新規の資金流入が乏しいと言うことです。
限られた資金が循環しているだけですから人気に陰りがみられた銘柄が売られ
新しい人気銘柄に資金が流れればゲーム株と建設株の明暗が分かれるのも
仕方ない現象です。栄枯盛衰は株式市場の宿命です。




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活路は自動車業界

2014-08-18 08:47:53 | 日記
内需関連銘柄優位の東京市場で先週、電子部品株の一角の強さが目立ちます。
大手部品株では新高値を更新した銘柄はアルプス電気だけですが、村田製作や
TDK、それに日本電産などは高値更新まであと一息の株価水準を保っています。
輸出関連銘柄の中でも尚も上昇トレンドが続いている銘柄群です。

電子部品業界で話題になるのがスマホ向け需要です。大手部品株の業績が堅調
に推移している理由の一つはアップルやサムスンだけでなく中国の新興メーカー
であるシャオミーなどに販路を広げたことで受注が安定して伸びていることだと言
われています。もっともスマホ業界の競争は激しく価格下落も進んでいます。それ
はセットメーカーに部品を納入している部品各社にも絶えず部品単価の引き下げ
圧力がついて回るということです。

スマホ依存の高さはそれだけ業績変動の大きさに繋がり個別銘柄の株価変動も
大きくしていました。ちょうど1年前アップルショックで部品各社の株価が大きく調整
したのも当時のアップルへの依存度の高さが原因でした。それから比べれば今年
の各社の株価の堅調さは際だっています。その背景にあるのが自動車業界向け
の成長です。自動車業界の需要は年間の生産計画に沿って安定した需要が見込
めしかも価格下落が小さく好不調の波が小さくスマホなどの電子機器に比べれば
遥かに電子部品業界としては有利なビジネスを展開できるようです。

しかもこれからも自動車業界の電子化は自動運転や安全性の高まりでますます
進みそうです。そこに部品業界は勝機を見出しているようです。部品業界の成長
の秘訣はどれだけ自動車業界に食い込めるかです。電子機器と違って生命を預
かる自動車には価格以上に安全性への要求が求められます。技術力の勝負に
なり企業間格差もより開くでしょう。部品業界ではますます勝組と負け組との差が
広がりそうです。きっとこれからは自動車業界を制する者が電子部品業界を制す
ることになりそうです。

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お盆ウィーク相場顛末

2014-08-16 08:34:21 | 日記
お盆休みの今週の東京市場は5連騰で540円上昇と数字だけ見れば上々の
相場でした。もっとも低調な売買高が示すとおり市場参加者の減少により閑
散に売り無しの格言通り売り物が薄い価格帯での戻りということも言えます。
機関投資家が戻ってくる週明け以降の相場がさらに上値にチャレンジできる
かどうかの正念場になりそうです。

売買高が盛り上がらない中でも新高値銘柄は11日(64)12日(96)13日(87)
14日(114)15日(95)と比較的高水準だったことからも好業績が見込める
中小型銘柄にそれなりに資金が集まっているようです。その意味では先週の
急落以前に言われていた森を見ずして木を見る相場は続いているのでしょう。

一方ユーロ圏の景況悪化から欧州売り上げ比率の高いダイキンやエプソン
それにマツダが先週から冴えない展開になりました。7月まで人気だった銘柄
の変調はやはり気がかりです。今後欧州の景気低迷が日本株全体にも悪影
響を与え株価下落が他の銘柄にも広がるか注意が必要かもしれません。

1万5000円割れで底値を確信した形になった東京市場ですが円相場の膠着
状態やNY市場のもたつきでさらに上値を追うとなると現状では材料不足の
ようです。22日に予定されているイエレン議長の発言で日米市場とも突破口
が開けるのかどうか。来週はお盆休みも終わり機関投資家は戻ってきます。
しかし何といっても海外投資家の買いが戻らなければ1万6000円回復は夢の
また夢です。

来週も海外市場次第では再び日本株が軟調になることもあるでしょう。当面
は日々の相場に振り回されず余り強気にならずかといって悲観的にもならず
状況を良く見極め冷静な判断を心がけたいものです。

明日の更新はお休みします。
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建設株フィーバーだった

2014-08-15 08:08:29 | 日記
大林組が7年ぶりの高値をつけるなど今週は建設株の活況が目立ちます。
14日の東京市場では新高値銘柄114のうち建設セクターから18銘柄が名を
連ねました。大成建設の減益ショックも短期間に消化したことからも建設
セクターの人気は根強いものがあります。建設株は目先のピークに向かっ
てもっとも値幅妙味がある一方高値掴みの危険性もあるところにきたのか
もしれません。

同じ内需株でも不動産株が大手3社を含めて値下がりしたことで明暗が分
かれました。何でも建設業界は人件費等の上昇を受注単価に転嫁出来て
いることが好感され反対に不動産株は建築費の上昇が業績にマイナスに
なると言うことが嫌気されていると市場では言われているようです。

もともと不動産株は海外投資家に人気が高く持ち株比率も高い銘柄が多く
先週海外投資家が4571億円売り越しと7年ぶりの大きさになったことから
不動産株にも海外投資家の売りが目立ったのかもしれません。株価が上昇
したら好材料を囃し下落したら悪材料が指摘されるのがこの業界の習性で
すから後講釈は何とでもつけられます。とにかく美人投票である市場では
人気が偏る傾向があります。

先週の地政学リスクの高まりで大幅下落した東京市場は今週もお盆休みで
市場参加者の減少もあり15000円前後で不安定な値動きも予想されましたが
蓋を開けてみたら4営業日続伸で536円上昇して先週の下落分の7割近くを
取り戻しました。これだけ上昇したのに4営業日全て売買代金が2兆円に遠く
及びませんでした。お盆休みで市場参加者が減少して売りが出にくいことも
順調な上昇の背景にあるのでしょうか。「閑散に売りなし」とはよく言われる
言葉ですが。

日経平均はこれで6月から7月にかけての揉み合いゾーンに再び差し掛かっ
てきました。この先はこれまで以上にヤレヤレの売りが出易い価格帯になり
ます。今日のところは14日のNY市場が上昇したことから東京市場は昨日と
同じ流れで建設や食品などの内需株や電子部品などが物色されそうです。
またミクシィの値動きしだいでは昨日下落が目立った再びゲーム株が物色
されるかもしれません。

もっとも来週もこの流れが続く保証はありません。むしろ休暇を終えた機関
投資家が今週上昇の目立った銘柄中心に売りを出すかもしれません。来週
の反動安も考えながら投資判断をしなければなりません。また相場の流れが
休み明けでガラッと変わることもあり上昇の目立つ銘柄の深追いは避けるべ
きかもしれません。
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今回もSQ後に上昇

2014-08-14 08:45:44 | 日記
今回もSQ当日に当面の底値を付け反発した東京市場、終値がSQ値(15039円)を
下回った今回はこのジンクスも駄目かなと思いましたが定石通りだったようです。
SQ週の先週は5営業日の内4営業日で下げ結局745円の下落、SQを通過した今週
は3営業日続伸で435円上昇してほぼ8日の下げ454円を取り戻しました。13日のNY
市場が上昇したことや円相場も円安気味に推移していることから今日の東京市場
は4日続伸で15300円回復が期待できそうです。

先週の下落要因は地政学リスクや米国の早期利上げ懸念などでした。今週は地政
学リスクの後退で海外市場の反発そしてGPIFへの期待が日本株上昇の背景と言
われています。確かに表向きはそうなんでしょうが、SQを挟んだ需給面での要因が
振れ幅を大きくしているように感じます。上昇も下落も一方方向に振れ易い展開は
今に始まったことではありませんが、先週の大幅下げでのリバウンドが続いている
ことは確かなようです。

今週はお盆休みで市場参加者が少なく売買も余り増えていません。それでも閑散
に売り無しの格言通り日経平均は堅調な展開です。空売り比率も先週30%半ば
まで上昇していましたが13日には26.8%まで低下しています。空売り比率が高い
水準まで上昇した時には後に買戻しが期待でき買いのチャンスなのでしょうか。
また8日には騰落レシオが売られ過ぎの70%台まで低下しました。テクニカル的
にはキッカケさえあれば反発する下地は出来ていたようです。

好材料悪材料が混在化して投資に迷ったらテクニカル指標で判断するのも有り
なのかもしれません。もっとも個別株では決算悪で急落する銘柄(アルバックや
マツキヨHG、リブセンスなど)が出ており業績動向には注意が必要です。
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