kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

発想の転換が必要

2017-06-09 01:30:57 | 日記
先週末の上昇の勢いから今週はさらに高値を追いSQに絡んだオプ
ションの動き次第ではSQ当日は20500円も夢じゃないと思われました
が、どうやら相場はそこまで強くなかったようです。今週末に2万円回
復できれば御の字のようです。、トヨタなど自動車銘柄やメガバンクの
上昇が線香花火で終わってしまったことから物色人気は内需銘柄中
心となり時価総額の大きな主力銘柄の低調が続くようだと2万円定着
やさら上値を追うのは当面難しそうです。

現在の相場は「割高に売り無し割安に買いなし」を地で行く相場になっ
ています。円高懸念や米国販売の先行き不安があるとはいえ自動車
銘柄のPERは軒並み10倍程度と市場平均14倍台を大きく下回ってい
ます。PERが19倍台と高水準な米国株にあってGMやフォードのPER
も軒並み半分以下の水準ですから自動車銘柄の不人気は日本だけ
ではないようです。

自動車銘柄のPERは低水準なのは車の駆動源が内燃機関から電動
化に移行し各社の研究開発費が膨らみ利益を圧迫する懸念や電動
化で構造が簡単になり参入障壁が下がりライバルが増え競争激化が
予想されるからかもしれません。また自動運転などこれまでの自動車
企業が持っていないテクノロジーが必要になりグーグルなどのIT大手
がライバルとして浮上しこれまでの業界地図が塗り替えられる懸念が
あるということもPERが低い要因かもしれません。電動化と自動運転で
自動車各社の研究開発費が当面は高水準に推移し収益を圧迫する
状況は続きそうです。

自動車や電気銘柄はこれまで日本のお家芸で日本経済を支えてきた
ことから投資を考えるとまずこれらの銘柄を注目しました。PERを参考
に投資を考えるとPERの低い銘柄はなぜか安心感があります。自動車
銘柄のPERは数年来の低い水準です。値ごろ感もありどうしても割安
株の自動車銘柄に手が伸びてしまいます。

一方食品の森永製菓や日用品のライオンは永らく収益も株価も低迷し
ていました。既に株価は5年前のそれぞれ7倍から4倍に化けています。
PERも市場平均の倍以上です。安値覚えをしている投資家に取っては
この水準での投資は考えられません。しかし現実は割安な自動車銘柄
が低迷する一方上記の2銘柄に代表されるような割高銘柄は引き続き
人気を集めて高値更新を続けています。

日経平均が2万円を突破した2015年6月と今月の2万円突破時を比べ
れば中身は随分違っています。結局自動車銘柄や機械銘柄が沈んで
食品や日用品銘柄の多くが2015年の高値を更新している銘柄が数多
く出ています。PERが市場平均以下の銘柄が失速しPERが割高な銘柄
が一段高した姿はPERで投資家を考えたら割安割高は投資判断の参
考にならないという事実です。従来の発想は変えなければこの世界で
生き残れません。
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