kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

12週連続高

2013-02-02 06:04:41 | 日記
12週連続高は1958年以来だそうです。この年は岩戸景気が始まった年です。
56年の経済白書では「もはや戦後ではない」という言葉が使われ60年には
池田内閣が所得倍増計画を掲げ日本の高度経済成長に繋がっていく訳です。
まあそのくらいまで過去に遡らなければならないほど昨年の11月から始まった
上昇相場は長く続いているということです。

今週は265円上昇しました。過去2週が100円弱だったのでそれに比べれば
今週の上昇は大きかったと言えます。週明けの月曜日に下げましたが火曜
日から4営業日連続上昇しました。そして指数上では3日連続で年初来高値を
更新しました。今週も円安進行が東京市場の強力な援軍となりました。

とここまで読めば輸出関連銘柄はかなり上昇したのではないかと思われるで
しょう。特に1日午後には対ドルで92円台、対ユーロで125円まで円安が進んだ
訳ですから。ところが個別株の株価を先週末と比較してみると違った結果が出
ています。

家電のパナソニックもソニーや重電の日立、東芝、三菱電機それに精密のキャ
ノン、リコーはすべて1日の引け値が先週末の株価を下回っています。まあソニ
ーは先週かなり急騰した後ですから別としても日経平均が265円上昇にも拘ら
ずこれらの銘柄は週間では値下がりしている訳です。

では上昇が目立った銘柄は何かと言えばメガバンクや証券などの金融株、トヨ
タやホンダ富士重工、日産などの自動車株それに三菱重工や川重などの造船
重機や新日鉄住金JFEなどの鉄鋼株、そして好決算から急騰したKDDIやソフト
バンクなどです。後はアサヒやキリンなどの飲料メーカーなどです。

今週の結果は一段と進んだ円安で輸出株が全面高かと言えばそうではなかっ
たということになります。まあ株式市場は好材料も悪材料も先に織り込んでしま
いますから結果が予想通りならいったん材料出尽くしで株価の反応は反対にな
ることもよくあります。

どんな記録もいつかは途切れます。しかし連騰記録が途切れたとしても大幅な
調整はないかもしれません。カギはやはり為替が握っているのでしょうか。
専門家の見通しでも90円を越えた時点では例え円安が進んだとしても緩やかな
ものになるとの説でしたが、現実には一行の円安スピードは市場の予想以上の
速さで進んでいます。

週明けの東京市場は雇用統計を受けてNY市場が1万4000ドルに乗せました。
為替もドルで92円台後半、ユーロで126円台と追い風です。東京市場はシカゴ
CMEに鞘寄せされるように1万200円台後半あるいは300円でスタートするかも
しれません。

しかし東京市場は既に4連騰しています。銘柄によっては寄り付きが高値という
ケースも考えられます。商いの中心は先週年初来高値を更新した銘柄でしょう。
自動車、通信、鉄鋼、金融といったところでしょうか。物色銘柄は業績による選
別がより鮮明になりつつあります。個別株への投資は銘柄によって明暗が大きく
分かれそうです。

明日の更新はお休みします。
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