kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

重要なのは見極め

2014-02-21 02:51:54 | 日記
投資の基本戦略は分散投資です。「一つのかごの中にすべての卵をいれては
いけない」とはよく使われる格言です。どんな有望株でも100%上昇する可能性
は無い訳ですからリスク分散のために複数の銘柄に資金を分散させることが
大事であると説いています。もっともいくら複数の銘柄に分散しても電機株だけ
とか自動車株だけとか不動産株だけとか業種に偏った分散ではリスクヘッジに
なりません。値動きの大きい小さいはあっても買われる時、売られる時は同じ動
きをする可能性が高いからです。

複数業種、複数銘柄に分散させることが必要です。もう一つは同一銘柄を価格
や時間を分散して買うことです。底値を買えればベストですが、誰も底値がどれ
くらいなのか分かりません。ですから徐々に買い増して買値の平準化を図るの
です。これが投資の基本といわれています。

もっとも私の経験からするとセオリーが必ずしも成功の近道にならないこともあり
ます。一番やってはいけないことは高値覚えから安易に難平買いを膨らませるこ
とです。上昇トレンドやボックス相場を繰り返しているような銘柄なら難平買いは
有効です。上昇相場が長く続き大きなトレンドを形成した銘柄が下落トレンドに
転じたにも拘らず値ごろ感だけで買うと場合によっては取り返しのつかないこと
になります。

それでも現金投資なら上がらなければしばらく塩漬けにしておくということもでき
ますが信用取引で買う場合は半年という期限のある投資なら話は別です。期限
が来ても余裕資金があり引き取れればいいですが、反対売買をしなければなら
ないケースでは時には悲惨な結果が待っています。信用取引で買うということは
思惑が当たれば美味しいですが外れれば大きな代償を払うというそれだけ難し
い取引です。

そして多くの投資家が直近の高値を付けた銘柄が下げた時に買いを膨らませる
傾向が強いようです。一時的な下落ですぐに戻るという見立てです。勿論上手く
いくケースもありますが、そうでないケースも多いと思います。特に業績好調が
伝えられた銘柄ほど下げれば下げるほど期待感から信用買い残が積み上がり
ます。きっと業績好調なだけに早期の戻りを期待しちゃうのでしょう。

業績好調が伝えられている銘柄でも高値から1割を超えても下げ止まらない銘
柄には注意が必要です。もちろん途中で自律反発ということはあります。しかし
そこで決済できないこともあります。もう少し上がるとかまだ買値を上回っていな
いとかで売れないケースです。

下落時に信用残の増加した銘柄を見ると直近で賑わった銘柄ほど増える傾向
が多いようです。反対に半年や1年以上前に高値を付け数か月も泣かず飛ばず
だった銘柄には下げても買い残が増加する銘柄は少ないようです。株価が低迷
している間に様々な悪材料が出てきて先高観が持てなくなった銘柄が多いから
でしょう。そして戻り待ちに戻りなしで投資家が大怪我をするのは前者の銘柄で
す。

投資家の心理としては短期間に急激に下げた銘柄ほど上昇時の余韻が残り
また元の値段に戻りそうな錯覚に陥ります。短期間に大きく下げた銘柄ほど下
げの背景にある材料などをよく吟味すべきです。上昇トレンド時の押し目買い
はOKでも下降トレンド転換時の押し目買いはNGです。大事なのは上昇トレン
ドか下降トレンドかの見極めです。
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